Rio grab bicycle(小口良平)

約8年半、157ヶ国、地球4周分15.5万kmの自転車旅に出る。帰国後はイベントや講演…

Rio grab bicycle(小口良平)

約8年半、157ヶ国、地球4周分15.5万kmの自転車旅に出る。帰国後はイベントや講演会、メディアに精力的に出演。まちづくりサイクルアドバイザーとして、観光、環境整備、ガイドサイクリングで活躍中。カフェ&宿泊型拠点を開き、自転車冒険塾を開講予定。次の夢は南極、月への自転車旅。

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マリモさんの誕生日と結婚7周年

「この日は、マイホームの日本から飛び出なければ、出逢わなかった人々に感謝する日。」 1年で1番長い1日。 長く感じるのは、濃密であるからだ。 妻の誕生日と、結婚7周年と、敬老の日と、諏訪湖一周健康サイクリングと、箕輪町ナイトウォーク。 私にとっては、伴侶、子供、親、そして故郷の人々。 自分の存在理由を他者と自分を隔離し、交差させ、考えていく。 7月に入り、怒涛の忙しさは、故郷に帰れないという状態で訪れた。 それは世界自転車冒険旅の状況と、違った形ではあるが似てい

    • サヨナラ3歳、こんにちは4歳Happy Birthday 冒険ライド@諏訪湖一周

      「ダディ、この道はママの道だね。だって、この先を行けばゴールでママが待ってるんだもんね!僕、頑張るよ!」 自転車冒険家デビュー戦は、約5時間半、距離18.4km、気温27度。 もしかしたら世界最年少で、諏訪湖を一周したかもしれないな。 私が初めて諏訪湖一周したのは、8歳の時に兄と一緒だった。 すでに親父越えをした輪人に、期待をかけちゃいけないのだが、我が子の精神力と体力の強靭さにこの先の未来にワクワク・ドキドキしてしまう。 実は3歳の誕生日の時に、輪人と約束をしてい

      • 「おぐぴょん、本当にやる奴は勇気じゃなくて、覚悟がある奴だよ」

        「仕事と子育てはいつでもできる。でも、自分に対する愛は青春期にしかないよ、おぐぴょん。」 青春期とは、社会に対する単なるモラトリアムではない。 自分が社会の一員として、子供たちの未来を支える前の、大人でも子供でもない崇高な時期だ。 最近、微頭痛ぎみなのには、きっと理由がある。 「周りの人からは悩みがなさそうに見えるが、もともと悩みやすい性格で、常に何かを背負いがちなんだよね。でもそのプレッシャーが自分を駆り立てる。」 この会話は、8年前にある人物と共感共有した会話だ

        • 【臨床(公認)心理士の勉強のために4年計画で大学院】

          「自分の世界に閉じこもって漕ぎ続けたら、そこは他人の世界でもあった。」 私の生涯ベストバウト映画は、高校3年生の時に見た「good will hunting」。 主人公のウィルは、名前の如く意思を持ち、未来を求めて旅、探検、そして冒険に出る。 共に必要な存在となったソウルメイトのショーンは、心理カウンセラーだ。 私は何かの大事な決断をするとき、いつもこの映画をみて覚悟を決める。 まさにマイソウルムービー。 大学の時、就職に不利だからといって心理学部への興味を捨てた

        マリモさんの誕生日と結婚7周年

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        • こころに素直に
          144本
        • 自転車でのまちづくり
          5本
        • オンライン講演会
          8本

        記事

          【息子の本当に大事な時に、横にいられる父であるために】

          モンゴルより帰国して約3週間ぶりに見た家族の顔は、自転車冒険旅をしてきた私よりもずっと逞しい顔になっていた。 自転車冒険家の家族としての覚悟が生む結束力が、顔となり心となり、態度に滲み出ていた。 「息子や娘の人生の大事な岐路となるハレの日や、悩み葛藤し傷つき絶望した時に、支えであれる父として、今自分がなすべき最大なことをなす必要がある。」 成長した家族の顔を見て、私自身も逞しくなりたいと思った。 4歳になる息子の入園式にも顔を出せずの父だが、輪人が憧れるようなソーシャ

          【息子の本当に大事な時に、横にいられる父であるために】

          【父と僕との初めての“ふたり旅”】

          いつだって、旅の前はドキドキ・ワクワクする。 夢は発信することから始まる。 ずっとずっと乗りたかった、しらさぎ。 金沢からの幻の電車となる前に・・・。 その夢は、やっぱり叶った。 言霊。 本気の言葉には、魔法がかかっている。 周りを動かす力がある。 僕は、これからも夢を発信し続けるぞ。 父と世界自転車冒険旅に出る。 僕は自転車冒険家、小口輪人だ!

          【父と僕との初めての“ふたり旅”】

          「1年で1番自分のことを考える時間が長くなる日。」

          3月9日。 “セカンドバースデー”は、自分で決める。 自分の誕生日以外に、大事な日はどれくらいあるだろうか? 家族の誕生日や結婚記念日、出産記念日や起業した日etc...。 「“時間” ☓ “お金” ☓ “覚悟” = 夢への挑戦権」 2007年3月9日に、家を出て日本一周を1年。 2009年3月9日に、日本を出て世界一周を7年半。 “3月9日”があるから、今の自分がいる。 自分のことだけを長く考える、結果的には家族や周りのすべてを考える。 あれから17年。

          「1年で1番自分のことを考える時間が長くなる日。」

          「謙虚さと自信を併せ持った人物」

          「謙虚さと自信を併せ持った人物」 恩師から頂いた金言。 「謙虚は剣であり、自信は盾である。」 謙虚が先で、自信は後。 幼少期から、自信がないから自己肯定感が薄かった。 自信をつけるために、冒険に出た。 冒険で得た自信は、謙虚さを失わせた。 謙虚さは鎧であり、自分を形作る。 謙虚でいれば、社会は評価してくれる。 その評価が自信となり、顔に現れ兜となる。 剣と盾、兜と鎧。 魂は、冒険の中で育っていく。 息子よ、娘よ。 謙虚さと自信を併せ持った人物になるために、やはり冒険にい

          「謙虚さと自信を併せ持った人物」

          「薔薇や蘭のような美しさより、ひまわりのような明るさを。」

          僕の愛しのマリモさん。 宇宙一可愛らしい妻へ。 「薔薇や蘭のような美しさより、ひまわりのような明るさを。」 妻は息子と娘ができて母となり、自分に優しくできる時間が無くなった。 妻の生命力は、息子と娘の骨となり、血となり、若さという形で失われていく。 1年以上伸び切った髪の毛も、そろそろ旅に出ていい頃。 女性のヘアーカットは、男性の4倍くらい時間がかかる。 妻はどうやら、その事を気にしていたようだ。 輪人と夏輪と、妻の若々しい笑顔を待つ。 20歳くらい若返った

          「薔薇や蘭のような美しさより、ひまわりのような明るさを。」

          「ひとりの人間を、社会の輪の中で必要とされる人材として育てあげるのは、エベレスト登頂より遥かに難しい。」

          チベットを旅した時に出逢ったラマのお坊さんが、説法しながら話してくれた言葉を思い出す。 今ならその言葉の重さがわかり、大きく頷ける。 今日は諏訪地方で自転車まちづくり講演会をさせて頂いた。 愛知県長久手市の友人や、興味を持って神奈川県相模原市から移住を目的にしている人や、朝日村でのサイクルツーリズムのヒントを求めている人や、山梨県北杜市でのガイド事業者の方や、諏訪地方でずっと私を応援していてくれる人など、本当にいろんな方に初見や再会をできて、幸せな時間になった。 その

          「ひとりの人間を、社会の輪の中で必要とされる人材として育てあげるのは、エベレスト登頂より遥かに難しい。」

          「子供が出来てからの方が、妻の人生を考えるようになった。」

          いつも、のほほ〜んとしている妻だけど、神だと思う瞬間がある。 「うん、それはチャンスだね。絶対にやった方がいい。良平さんが感じたことは絶対に間違いない!」 自分のチャレンジしようとすることに、絶対にNOと言わない。 むしろ300%くらいの勢いで応援し、サポート体制に回ってくれる。 その彼女は都会から、田舎町に私を信じてやって来た。 あれから6年。 風の人は地の人となり、種を蒔いた。 芽を出し、実をつけ、黄金の稲穂となった。 子供が二人、手に職をつけキッチンカー

          「子供が出来てからの方が、妻の人生を考えるようになった。」

          「教えることは、決して『語ること』ではなく、『共に座ること』を意味する。」

          〜ネイティブアメリカンの慣習〜 その言葉を誰から一番学んだのかを、母の70歳の誕生日に、彼女の隣に座ったとき、思い出した。 母は保育士だった。 いや、生涯保育士なんだろう。 私や息子と娘が学び続けている限り。 すべての人は、きっと誰かにとっての生き方の指導者だ。 語るのではなく、そっと誰かの隣に座ってあげられる人間になりたい。 母のように。

          「教えることは、決して『語ること』ではなく、『共に座ること』を意味する。」

          「早いとか遅いとかじゃないよ。ダディーみたいに、どれだけ遠くまで、大事な荷物と気持ちを届けられるかだよ。だから僕も自転車冒険家になるんだから!」

          確かに、その道は一般の人は通らない。息子だけの道だ。それこそが、自転車冒険家の生き方そのものだ。 最近は、しきりに息子が将来の夢に、自転車冒険家宣言をする。 親としては、面白がって薦めてしまう。 もしかしたら、息子は私の職業をクロネコヤマトさんのような運送業の方と勘違いしているかもしれない。 大事な事は、息子は楽しんでいること。 昨日より、今日は楽しく。そして遠くまで行けること。 淡い雪が舞った今朝、息子は自分だけの轍を土手の石垣の上に見つけた。 この先、きっと

          「早いとか遅いとかじゃないよ。ダディーみたいに、どれだけ遠くまで、大事な荷物と気持ちを届けられるかだよ。だから僕も自転車冒険家になるんだから!」

          「心が必要としたとき、不思議と心の穴を埋める本がやって来る」

          世界周遊自転車冒険旅をしているときもそうだった。 「心が必要としたとき、不思議と心の穴を埋める本がやって来る」 『動物会議(エーリヒ・ケストナー著)』 1949年、第二次世界大戦後に描かれた童話。 75年経っても、変わらない現実が今もあった。 生きたくても生きられなかった人々がいる。 それが自然災害なのか、人災なのかは大違いだと思う。 避けられるものと、避けることができないものがあると思う。 新年からどうも塞ぎ込みがちな心。 災害支援に動く人がいる一方、行動

          「心が必要としたとき、不思議と心の穴を埋める本がやって来る」

          2024年新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

          〜新しい年に新しい魂を込める〜 スマホから唸り上がる地震アラームに、心の音がいつも凍りつく。 一度聞いてしまうと、その後、数時間に渡って頭の中をリフレインする。 去年の5月5日の能登半島での地震のとき、グラバイキャンプ★ファミリー編を催行しており、弥彦小野神社で地震アラームが鳴った。 奇しくも、新年の初詣に家族で弥彦小野神社に行っていた。 今年の辰年にあやかって、今年の初詣は辰野町の神社にした。 龍のパワーは地脈を走り、神の怒り天に送り、沈めたもう。 そう信じる

          2024年新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

          2023年、素晴らしい年でありがとう。出逢って頂いた方、関わってくださった方に大感謝。来年、これから出逢う方に楽しみにしています。2024年もよろしくお願いします。

          仕事柄、年末年始は海外か国内の自転車冒険旅に出ていることが多い。 今年は実家に帰る訳でもなく、家族4人で自宅で過ごす。 仕事のフェーズが変わり始めていることもあるが、家族の成長フェーズの変化が一番大きいかもしれない。 海外で過ごした年末年始は、ニュージランドに始まり、インド、チェコ、タンザニア、セネガル、メキシコ、ボリビアと、孤独で過ごすことが多かった。 それは敢えて意識していたこともある。 「今年一年の評価はゆっくりと、自分とだけ向き合ってしたい。」 そんな自分

          2023年、素晴らしい年でありがとう。出逢って頂いた方、関わってくださった方に大感謝。来年、これから出逢う方に楽しみにしています。2024年もよろしくお願いします。