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「裏切り」なんて実は存在しない。

こんにちは、青山にてフリーランス美容師をやっております加藤と申します。


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「フリーランスは1人だけれど独りじゃない」

これは僕がフリーランスという働き方を始めて思うようになった言葉です。


それまで僕の中のフリーランス美容師というのは誰とも関わることなく、たった1人で粛々とサロンワークをするというイメージでした。

ですが実際は全くそんなことはなく、むしろ他人と関わることで初めて成り立つ働き方なのではないかという風に感じています。


美容師はお客様に対して対面で価値を生み出し提供する仕事です。

それに加え、数年前に比べてオンラインでのコミュニティー形成が盛んに行われるようになったことで対面以外での価値も産むことができるようになりました。

個の時代とはいえ孤の時代ではない。

フリーランスこそいよいよ他者とうまく共存していく必要がある、そんな風に感じます。


とはいえ他者との共存は都合のいいことばかりではありません。

人にはそれぞれ物事を測る尺度として「自分の正義」があります。

僕自身、自分では無意識に行っている選択や決定の中には、他人からしてみたらなんでそうするの?と思われていることもあるはずです。


これまで積み上げてきた経験が作る正義というのはまさにその最たるものであって、それは否定しするのではなく理解して受け入れ認めなければいけないということも僕はコミュニティーに属することで学びました。


・・・

読んでいただいた方、ありがとうございます。


とはいえこの記事に書いたことは多少綺麗事を言ってしまったなと思う点もあります。

人間というのは誰しもどうしたって受け入れられられないことや納得のいかないことがあると思うんです。

そしてそんな時、相手に対してきっとこんな感情が芽生えるはず。


なんでこれができないの?
なんで共感してくれないの?
なんでこれがわからないの?


否定をせずに受け入れた結果、意に反したアクションが返ってくると何とも言えないガッカリ感が湧いてくることだってあるはずです。

そしてそれを認るというのは、素直に受け入れようとする側にとって少し厄介な感情だなとも思います。


ですがこんな半ば諦めに似た感情が湧いてしまうのはそもそも相手に対してどこかで求めてしまっていることが原因なんです。


ではこの感情を排除するためにはどうしたらいいか。

答えは簡単、「必要以上を相手に求めない」ということです。


求めない、そういうと少しドライな感じがするかもしれませんが、決してネガティブな意味ではありません。

求めてしまうと自分の思いが一点に集中してしまい、気持ちの逃げ場を失ってしまいます。

そしてその結果裏切られてた、という感情が芽生えてしまう。

であるならばお互いに気持ちの逃げ場を作るために「期待をする」くらいの方がちょうどいいのかなと思います。


例えば宝くじ。

宝くじの一等なんてそもそも当たる確率なんてゼロに等しいですよね?

宝くじを買って外れても「まぁいっか」と思えるのは、そもそも一等を確実に当てるということを求めていないからです。

もちろん当たらないよりも当たればいいなと思って買う方がほとんどだと思いますが、これは「期待」をしているだけなので、もし外れても「なんで当たらないんだ?!」と宝くじ売り場に文句言いに行く人はいないはずです。


裏切られたと感じるのは自分が求めすぎていた証拠であって、そもそもその感情を覚えた時点で自分にも少しだけ落ち度がある。

そう考えると他者と共存していく上では期待するくらいが丁度よく、相手を否定せずに受け入れ認めるためには、まず自分が相手に求めすぎないということを大事にすればいいのではと思います。


ほら。
なんかこう思うと全てのことが少し楽になった感じがしませんか?

裏切りなんてそもそも存在しない。

もし存在するとしたらそこには自分の勝手な要求が存在してしまっているということです。

期待をすることで自分の気持ちにいざという時の逃げ道を作るということがポジティブな意味での求めないなのかなと思います。



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