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自分のキャリアは自分で切り拓く③

前回、「元部署での業務とそこで学んだこと」に関して記載したが、それを踏まえて今回は「なぜ異動を希望したのか」について、異動先の話も交えながら綴っていく。

異動先について

今回も詳細は伏せながらとなるが、、、異動先は楽天モバイル内の「エンドユーザー獲得を司る」チーム。分かりやすい取り組みだと、広く認知されている一年間無料キャペーンの企画や、Appleとのアライアンス提携などが挙げられる。ちなみに、元部署は前の投稿でも記した通り「アンテナ建設と電波拡大を司る」チーム。
新しい部署は新卒がほぼおらず、中途の方か、グループ各所から出向してきているプロパー社員で構成される。

異動を希望した理由

一言でいうと「将来的にやりたいことから逆算したときに、より自分に合うポジションが他部署にあると考えた」から。
もう少し踏み込んでいうと、
①業務で得られる経験
②業務のアウトプット
③ヒト
に関して、自分の展望と元部署ではギャップがあったから。

ちなみに、少々余談だが、楽天のモバイル事業に携わることは望んでいた。
それは、アントレプレナーシップを学んだゼミ、シリコンバレーへの留学、Luupというスタートアップでの経験から、入社理由として、
①国内・国外含めた広い市場でC向けサービスを展開しているIT企業
②大企業でありながら新規事業を推し進めており、そこに携わるチャンスのある企業
という要素が強かったため。(他にもいくつかあるがここでは割愛)
さらに、中長期的な目標としてInvestment & Incubation Company という楽天グループの他のカンパニーで経験を積みたいこと、アメリカの大学院に行きたいこと、現地で働きたいこと…といった展望があり、これらを目指すうえでも、グループ全体からこれだけのヒト・カネが集まっていて、大きな挑戦ができるモバイル事業に新卒から関わりたいとは思っていた。

脱線した話を戻していく。

①業務で得られる経験
これに関しては、論理的思考力、言語化力という所謂「汎用的なビジネススキル」の強化が可能なこと。また、将来的に楽天の人間として新規事業企画に携わりたいため、その前段階として企画や戦略立案に携われること、これらの経験が得られる場所を希望していた。
前者に関しては、「元部署で学んだこと」として前回記したとおり、これまでの業務を通じても得られる部分ではあったが、その能力向上につながる業務の割合を増やすことに加え、よりシビアにその能力が求められる環境に飛び込む必要があった。後者に関しては、プライス戦略、新規キャンペーン、また新規販売チャネルの開発など、「楽天モバイル」という事業のコアに関する意思決定やそこでのトライアンドエラーを繰り返すことができる環境を望んでいた。
元部署では「基地局建設による電波の拡大」という、エンドユーザー獲得と同等、もしくはそれ以上に「通信サービス」におけるコアを担っていたが、将来的に「通信サービスの事業企画」に携わりたいというよりは、もう少しスコープの広い「C向けサービスの事業企画」に携わりたいという思いがあるため、同じ「コア」を担うという意味においても、よりビジネスサイド寄りの経験値を積むことができる場所に身を置きたかった。

②業務のアウトプット
これは、自身が行った業務のアウトプット、すなわち成果としてエンドユーザーにダイレクトに影響の及ぶこと、結果が数字で出ること、PJTベースで仕事ができること、といった希望があった。
①で「ビジネスサイド寄りの経験値」と記したことに若干被るが、得られる知識や経験値(インプット)だけでなく、仕事の成果(アウトプット)がエンドユーザーに影響を及ぼすことがやりたかった。そういう意味で、楽天グループ全体のアセットを活用した販売チャネルの企画やキャンペーン立案など、自身が携わる業務としての成果が「契約者数」という生々し数字で返ってくる環境は非常にエキサイティングだと感じる。また、PJTベースで仕事ができるというのは、飽き性な個人の性格からきている部分もあるが、確立されたオペレショーンの遂行・改善を目指すことよりも、新たに施策を検討したり、そのオペレーション”自体”を確立するといった業務に携わりたかったという思いがある。

③ヒト
これに関しては、①の経験を得るための土台とも言える部分だが、コンサル出身の方や事業会社でPMを務めていた方など、自身のキャリアにおけるロールモデルとなる人に囲まれて仕事がしたかった。このような書き方をすると元部署にロールモデルとなる方がいなかったように伝わるかもしれないが、元部署は業務と組織の特性上、技術者としてのキャリアが長い上司の方が大半であった。そのような方々からは社会人としての多くを学ばせていただいことは事実で、非常に良くしていただいたのだが、あくまでも「自身が描くキャリアの方向性」に沿って考えた際には、教えていただけることが限定的であった。
少々センシティブな物言いかつ、書き方が非常に難しいのでうまくニュアンスを伝えられているのか不安だが…極端な例を示すと、サッカーがうまくなりたいのに元野球選手にコーチをしていただいている状態。筋トレや走り方といった、どのスポーツにも共通する部分は教えていただけるが、ボールの蹴り方や戦術は野球選手からはなかなか教わりづらいよねという話…
また、過去自分が「今ストレッチできてるな」と感じるときはいつも「この人本当に敵わないや…」という方に指導をしていただいた経験がある。新しい部署では、絵に書いたように典型的な「元外資コンサル出身」の方がメンターについてくださり、既に何度かお話させていただいているが、きっとnoteなんて書く余裕がなくなるくらいボコボコにされるんだろうなという気がしている。ただ、それも含めて、非常に良い経験になることは間違いない。

おわりに

以上、①②③と異動を希望した理由を書いてきたが、今一度断っておきたいのは、元部署の業務やヒトに大きな不満があったわけではないということ。(まぁ、本当に正直に話すなら、小さいもの含めて不満が0だったかと言われると嘘になるし、課題に感じていたことを改善できなかった悔しさと自分の力不足は多々感じるが…)
また、元部署にはたくさんの同期がいて、彼らがいたから日々の出社が本当に楽しかったし、他の部と比較した際にも、新卒を非常に丁寧に育てようという空気感があって、多くの学びと経験をいただいたのも事実。なので、いざ最終日を迎えた際には一抹の寂しさも覚えたが…
それでも日々の業務や自身でのアクションを通じて、おぼろげながらも「こっちの方向に進むべきかも」という道が見えてきて、そこにチャレンジできるチャンスがあったから、より自身の思い描くキャリアに推進力を持って進むことのできる方向に舵を切ったわけで。勿論、新しい部署での業務が始まると、思い描いている理想以上の困難や厳しい現実に直面することは確かだと思うが。それでも、この選択においては「自分で選んだ」という圧倒的に「やらざるを得ない」背景があるため、どんな困難があったとしてもちょっとやそっとではへこたれてはいけないという自負がある。

ということで、ここまでが第二弾、異動を希望した理由。
次回は、実際に異動を実現するまでのプロセスについて綴っていく。
ではでは。

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