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自分のキャリアは自分で切り拓く②

異動に関する話の第二弾として、今回は4月末まで在籍していた部署について。

ちなみに、昨日の時点では
①異動を希望した理由
②プロセス
の二本立てで考えていたが、①を書いている途中で「そもそも元部署の仕事や状況を伝えないと異動を希望した理由が伝わりにくいな」と感じたので、この回を加えた。

少し前に元部署で評価面談を行ったことに加えて、最終日を迎えるタイミングで、部と課の上長にも「ここで何を学んだか」をプレゼンしたので、それらの資料をもとに綴っていく。

【業務について】

もともと僕が所属していた部署は、広義で言えば「全国に楽天モバイルのアンテナを立てて、電波が届く範囲を広げていく」ための部署。そこでは、所謂「営業」といって、土地を所有しているオーナーや不動産会社の方に「アンテナを建てさせて下さい」と交渉をする役割のメンバーが多数を占めるが、僕自身はその最前線から一歩下がったチームに所属していた。超ざっくり業務に関して記すと、営業さんが交渉してくださった物件に実際にアンテナを建てられるのかを判断したり、そもそも営業の方にどこにアタックしていただくのかを考えたりしていた。
業務で求められる知識としては、モバイルエンジニアリング、エリア設計と呼ばれる極めて専門的な領域のことで、業務の大半はそれ関することとなる。

【組織について】

これも超ざっくり記すと、新卒から楽天にいる人が半分くらいと、それ以外が半分くらいかなという肌観。それ以外というのは、中途の方、業務委託の方などだが、詳細は伏せる。

【そこで得られた経験・学び】

業務についての部分で、「極めて専門的な領域」と書いたが、そもそも楽天モバイル自体が、通信業界というある種特殊な市場に位置するため、求められる知識や業務を通じたインプットが偏ってしまうのはある程度は致し方ない部分がある。ただ、そのなかでも自分が社会人として身につけていきたい能力であったり、業務を通じて意識的に得ようとしていた経験に関して綴っていく。
(ちなみに業務内容と組織のことをこれだけぼかして書くと論理が少々飛躍しているように見えるが、気にせず無理やり書き進める、、、)

①コミュニケーション
一言にコミュニケーションと言っても多岐にわたるが、ここでは特に「相手にわかりやすく伝える力」について記していく。というのも、上述した通り元部署では業務内容が非常に専門的であったため、チーム内ですら、情報量に差があって会話が噛み合わないということがよく起こった。そんな状況下で、例えばリーダーから降りてくる抽象度の高いタスク(僕自身もつい5分前に理解したようなこと)を他の方も巻き込んで進めていくにあたり、各々から出てくるアウトプットの粒度をいかに揃えられるかが求められた。そのため、説明文を項目ごとにわかり易く記すこと、事前にインプットすべきファイルや資料を順序立てて渡すこと、zoomでの説明の順番を工夫し実例まで用意しておくこと…など「人にわかりやすく物事を伝える」ということを強く意識するようになった。また、他部署への説明を行う機会も何度かいただいたが、前提知識に差がある方々に対して、こちらがどういう点に気を配っているかや注意すべきポイントなどを、共通の言葉(表現)を用いて伝えるということが求められ、具体と抽象をうまく使い分けながら、説明中に相手の思考を迷子にさせないことを意識するようにもなった。さらに、パワポを用いた説明においても、相手の目線を今どこに持っていくべきなのか、このスライドで記憶に留めていただくべき数字はどれで、それをどう示すのかといった、相手の思考をいかに「デザイン」するかを意識するようになった。

②タスクの進め方
これも、①の「コミュニケーション」同様に常日頃から意識していたこと。特に、複数人で協力してなにかアウトプットを出す際に意識していた。
当たり前といえば当たり前だが、進捗が遅れたり修正を行う時間を念頭に入れて〆切設定を行うことや、途中の段階でも頻繁にリーダーに報告をあげること。また、これは個人的な悪い癖だが、進捗管理において割と楽観的に物事を考えがちなため、複数人が絡む事柄においては特に、普段より早いタイムスケジュールを引くことで余裕を持った進捗管理ができるよう意識した。
また、個人レベルのタスクでは、ルーティン化されていたものも多かったため、一つ一つの作業スピード向上を目指して逐一タイムを測定したり、知識の増加に伴って削減できるフローや無駄を減らしながらタスクを進める意識をもつようになった。

③全体感を掴む
これは、以前にも似たようなことを書いたことがあるかもしれないが、、、日々の業務の大半が、どうしても担当エリアや専門分野に限られたことになりがちため、今自分がやっている業務がどういう形で課、部署、会社、ひいてはグループ全体に影響を及ぼすのかを考えながら業務に取り組んだ。具体的には、グループ全体の朝礼やカンパニーの朝礼、さらには部長陣からのmtgの共有などを通じて、今組織としてどういう方向性に向かっているのかや、全体としてのホットトピックを意識しながら働く重要性を学んだ。これは、業務を点として捉えるのではなく一連の流れとして捉えることで、判断に迷った際の意思決定の拠り所を見つけられたり、単純に自分自身のモチベーション向上にもつながった。

とまぁ、ここまでいくつか書いてきたわけだが。正直、これらは今でもちゃんとできる自信がないし、今後も継続して鍛えていくべき能力なのだとは思う。ただ、既に日々の小さな部分にも変化が及んでいる実感はあるし、異動先の部署でも、楽天以外の場所でも確実に求められう能力だと信じているので、、、そういう意味では、専門度と抽象度の高いテーマを扱う元部署はいい訓練場所になっていたと実感する。

ということで、今回の話を踏まえた上で、次回は異動を希望した理由に関して。ではでは。

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