見出し画像

IVS2022 LAUNCHPAD NAHAに参加してみて、わかったこと・感じたこと

こんにちは。IVRy代表の奥西です。

IVRyは、2022年7月8日に沖縄で行われたIVS2022 LAUNCHPAD NAHAファイナリストとして、参加させていただきました。
残念ながら、優勝・入賞どちらもできませんでしたが、参加してみた気づきやポイント等を、次回以降参加する人たちの参考に少しでもなればなーという想いも込めつつ、僕の備忘録的に忘れないうちに書いておこうと思います。

0. LAUNCHPADとは

まず、スタートアップ界隈では常識ですが、IVS LAUNCHPADについて、軽く触れておきます。

IVS LAUNCHPADは日本最大級のピッチコンテストとして、これまで数々のスタートアップが熱戦を繰り広げてきました。厳しい選考を経て選ばれた決勝進出者は、審査員の前でプレゼンテーションを行い、順位を競います。審査員には、トップレベルの起業家や投資家・大企業経営者・幹部の皆さまが名を連ねております。

今回は過去最多の約250社(例年は150社前後)の応募がありました。その中から予選を勝ち抜いた計14社の登壇者が、自社プロダクトと熱い思いを6分間のプレゼンテーションにて発表します。

IVS PRTIMESより抜粋

実際に行ってみて思ったのは、今回は1900名もの参加者が沖縄まで集まり、IT・スタートアップ界隈のそうそうたる方々から元オリンピック選手まで集まっており、本当にすごい熱量のイベントだなと感じました。

1. LAUNCHPADに登壇してみて(準備編)

1.1. IVRyとピッチコンテスト

IVRyでは過去にピッチコンテストに出場した経験がなく、今回はじめてのピッチコンテスト出場となりました。(沖縄行けるやーん!という謎のノリで応募したので。。笑)
※たまたまASCIIスタートアップさんの動画企画に少し前に出たので、正確には以下動画が初ですが笑

ピッチコンテストがはじめてということもあり、様々なピッチコンテストの動画を見漁りました。
※以下記事がリンク等も含めて、かなり参考になります

実際に、色々と見て、資料作りやプレゼン練習を行いましたが、めちゃくちゃ苦戦しました。
というのも、僕自身、普段は抑揚をつけて話すことはほとんどなく、淡々と話すタイプですし、6分間で伝えるにしては伝えたいことが多すぎました。
ちなみに、内容・プレゼンともに最低で、2次審査に関しては100%落ちたと思っていました笑

1.2. ピッチストーリー作りで意識したポイント

決勝に出るからには優勝を狙おう。そう考えた僕達は、過去の優勝動画を見漁り、優勝者の要因を分析しました。
すると、(超肌感覚的にですが)以下4つを抑えているな?と感じました。

  1. サービスが理解できること

  2. トラクション

  3. 市場規模

  4. 社会的意義

そのため、IVRyのピッチでは、これらの内容を折り込み、ピッチストーリーを完成させていくことにしました。
※これは結果的には、半分正解で半分不正解だったので、やってみた振り返りポイントとして後半答え合わせをしたいと思います。

1.3. プレゼン作りで意識したポイント

まず、IVSでは6分きっちりで終了させる必要があります。
また、組織リソースが潤沢でなく、まだまだプレイングをしている身としては、いかに効率良くプレゼンの完成度を上げることができるか?が大事です。
※実際、二次審査や最終審査までの資料は、前日の夜から徹夜で作っていました。

そのため、手戻りを極限まで減らすためにも、以下の順番で作っていくのが良いのかな?と思い、実行していました。
※実際、最後のほうは焦りでうまくやれませんでしたが、何回も自分で話してみるよりは、たぶん効率が良いと思います

  1. トークスクリプトをテキストで作成する

  2. Text to Speechで話させて、時間を確認する

  3. 2を繰り返し、6分のストーリーにする

  4. 簡易なスライドを作って、パワポのノートに追加して、実際に話してみる

  5. 4でのやりづらい箇所を1から巻き戻してブラッシュアップする

  6. 最後にデザインをきれいにする

Text to Speechには色々なツールがありますが、有名なものだとAzureのものが速度を変更できるのでおすすめです。

余談ですが、ピッチの練習をしている時期にHENNGEさんがIRでText to Speechとアバター動画で発表していて、僕もこれにしたいと嘆いていたのを思い出しました笑

2. LAUNCHPADに登壇してみて(リハ〜登壇編)

2.1. 全員まじでピッチうまい

7月6日(本番2日前)に登壇者全体でリハがあったのですが、全員プレゼンうますぎぃ!!ってなってました笑

実際、自分たちの本番動画を見てみたのですが、盛りなしで動画の30倍以上は現場では迫力があります。
※特に、yay!のイシハマさんPETOCOTOの大久保さんはリハのときからめちゃくちゃすごかったです

会場の写真
登壇者からの目線

とりあえず、リハが終わって沖縄に来てからはかなりの時間をプレゼン練習に費やしました。
自分的には、かなり大袈裟にやっているつもりでも、動画を見ると全く抑揚がないということを繰り返し、心が折れそうになる練習をずっとやっていました。
※ホテルの隣の部屋の人、すみませんでした笑

2.2. 意外とめちゃくちゃ緊張する

本番前は、カラオケに籠もって練習をしていました。
沖縄のカラオケボックスに昼から来る客は僕だけでして、1曲も歌わずに同じプレゼンをし続ける僕を、店員さんたちは透明のドア越しに不思議そうに見まくっていました笑

最近はあまり緊張したりしてこなった僕ですが、集合時間の30分前にはカラオケボックスで過呼吸になりそうなぐらい緊張していました笑
僕は緊張したら、からっきしダメな人なので、30分程度かけてメンタルを整えて、いざ本番の会場に向かいました。
※失敗したらどうしよう?と考えると、不安で緊張してしまうので、堂々と余裕を持って話すことだけを目的化して、できること・やることを明確化していきました。

緊張してるときのZoom動画。何回も繰り返し深呼吸をしてました。笑(画質悪い)

2.3. 舞台にあがるとライトでなにも見えないので、ぜんぜん緊張しない

結論から言うと、本番は練習も含めて、過去1番のクオリティのプレゼンができたと思います。
※当日の練習ではどうしても6分半かかってしまっており、本番で6分で終わることができるのか、めちゃくちゃ不安だったんですが、実際は5分半ぐらいで終わることができました笑

IVSのために作った、IVRyかりゆし
Web3.0みたいな格好してきてすみません!って言って掴もうと思ったら、akioさんと被ってしまって会場には聞こえなかった笑

実際のピッチ動画はこちら↓

3. なぜ、IVRyは優勝・入賞できなかったのか?

実際になにが優勝・入賞と大きく分けたのかな?ということを考えると、IVRyの場合は(おそらく)以下3つが足りていなかったように感じます。

  1. ピッチストーリーの作り方

  2. プレゼンの作り方

  3. プレゼン発表のうまさ

3.1. ピッチストーリー

ピッチストーリー作りのときに、一般的なピッチストーリーに展開を載せてしまったことが良くなかったなと思っています。
なぜならば、僕はIVRyの個性について、きちんと考え抜いていなかったからです。

冷静に考えればわかることですが、14社も登壇するので、社会性やトラクション、市場規模などの総合力で勝負したときに、だいたい同じぐらいになってしまうことが多いなとやってみて思いました。(よっぽどでないと、頭ひとつ抜きん出ている印象は残せない

そんなときに最も大事なのは、サービスや会社としての個性だと思います。
自分たちはなにが最も魅力的なのか?について、シャープに言語化し、そこを伝えるためのピッチストーリーになっていなかったことが大きな反省ポイントだなぁと思っています。(もし次ピッチを行うなら、まずここを考えると思います)

3.2. プレゼンの作り方

動画で予習していたこととのギャップでは、当日のスクリーンが想像以上にでかいことです。
これはなにを意味するか?というと、会場にいる人はスライドにめちゃくちゃ目がいってしまいます

そのため、実は資料作りは徹底的にやり込んでおく必要があって、細かなアニメーションやスライドからメッセージが一瞬で伝わることがとても大事です。
ここを徹底的に磨き込むことによって、無駄な説明が少なくなり、6分をより有意義に利用することができると思います。
※作ってみたらわかるんですが、6分って本当に無駄を削ぎ落とさないと、足りない時間なんです。

座席中央部からの写真ですが、絶対スライドに目がいってしまう

3.3. プレゼン発表のうまさ

終わったあとに、審査員を見かけるたびにFBを聞いて回っていたんですが、審査員目線に立つと、やはり6分間ではじめて見るサービスを14社も評価しないといけないということで、当日に場を掌握した人が点数高くなってしまうということでした。

冷静に考えるとこれも当たり前なんですが、内容も大事なんですが、当日のプレゼンでの場の掌握力は必要不可欠だと思いました。
実際、当日の場所にいるとライバルである登壇者さんのプレゼンを見て、ふつうに感動してしまっていました笑

おそらく、その裏にはたくさんの努力があるんだろうと思いましたし、僕の努力が足りていなかったなと本当に思いました。
また、IVSのような会に過去参加したことがないのは、かなりのデメリットで、今後参加される方は、自分が登壇するより前に、ピッチコンテストの空気感というものを味わってみるのがすごく良いと思います。

4. 番外編

4.1. LAUNCHPADファイナリストの場のバリューがかなりすごい

IVSではネットワーキングの場がたくさん開かれており、超有名企業の代表や上場企業のCxO、VC等、通常はなかなか話することができない人たちがそのへんに歩いています。

そんな中で、ファイナリスト最強の呪文がありまして、「LAUNCHPADの決勝に出るIVRyの奥西なんですけど〜」と話かけると100%話をしてくれます笑
この魔法の呪文でリアルにいくつかのアライアンスやネットワーキングが進んでいるので、営業活動としてもかなりペイするなと思います笑

屋台村

また、IVSファイナリストは、その後2年?は無料招待枠をいただけるみたいなので、次回も意気揚々と参加したいと思います!笑

4.2. 会社が盛り上がる

PR活動は往々にして、会社が盛り上がるわけですが、その中でも資金調達プレスとピッチコンテストは格別に盛り上がります
※僕のピッチ中のSlackはレス多すぎて読み込みできなかったぐらい盛り上がってました笑

沖縄旅行ついでに応援しにきたIVRyメンバーと、プレイド倉橋さん笑
東京から応援するIVRyメンバー
現地の近くのカラオケで応援するIVRyメンバー

4.3. 沖縄最高

IVS終了後から、沖縄を堪能して帰ってきました!
沖縄のイベントがあれば、いつでも行きます!笑

「テンダーロイン、レア、ガーリックおろし」でいってください
沖縄支社作りたい
現地の人と遭遇
誰も知らない那覇のディープ民謡スナック

今回見つけた美味しいお店のURLを貼っておきます。

5. 最後に

優勝も入賞もできず、全員に謝ったチャットです(笑)が、自分たちは本当に顧客目線に立って、良いサービス体験を提供できていると思っていますし、この悔しさをバネにどこよりも伸びていきたいと思っています。
※実際、優勝・入賞できなかったのは僕のピッチ力に問題があると思うので、本当に申し訳なかった

最後のは、良いサービスだと伝わってる(わかってる)人には、伝わってた(わかってた)という意味です。そこまでスクショを撮ったほうが生感があったので、入れておきました。

今回の結果は成功ではなかったですが、IVRyの良い面は少しチラ見せできたのかな?と思っております。
IVRyには、6分間のピッチでは伝えたくても伝えられなかったことや、あえて伝えていない超おもしろいポイント等について、ぜひざっくばらんにお話できたら嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?