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初心に帰る、シナリオ・小説の勉強法。

どもー、フリーシナリオライター恒石涼平です。

今日のテーマは「シナリオ・小説の勉強法」

私が初めて入った会社の社長から教えてもらい、
とことん効率と楽しさを考えて改造した、
初心者にオススメのやり方です。

当初、シナリオライター未経験だった私が、
こうして2年でお仕事が出来るようになった理由。

それこそがこの勉強法にあり!
では、早速解説していきましょう。


まずは、何のために学ぶのかを知ろう。

勉強ってさ、何も考えずにやっててもあんまり意味ないんだよね。

学校教育を通してほんのり分かってると思うんだけど、
結局意欲のある目的がないと勉強って続かないというのが現実。

それこそ国民の義務として半強制させなければならない程に。
(実際の義務は子に教育を受けさせることで、受けること自体は自由だが)

教室で授業を受けるギャル

何が言いたいかというと、
勉強をするなら2つの目標を立てなければいけないのだ!

一つは遠くにある「大目標」

「この人のこんな物語が書けるようになりたい」
「技術を磨いて食っていけるようになりたい」
「シナリオ会社やゲーム会社に就職したい」

とかとか。
もっと具体的な方がいいけどね。
いつまでにとか、年収なんぼとか。

目標を掲げる女性

しかし最終的な到達点だけ考えていると、
ゴールが遠すぎて道に迷ってしまう

あそこに行きたいのに道が分からんのだ。

なのでもっと短い期間、それこそ勉強ごとくらいに決めるべきである、
「小目標」を定めましょう。

「この勉強を通して、クールなキャラの良さを知る」
「一週間勉強して、句読点のリズムを覚える」
「10作品通して、読みやすい描写のコツを会得する」

こんな感じで、自分が何を得たいのかという具体的な目標を立てます。
すぐに手に入るくらいが丁度良い。

大目標を見据えつつも、目の前の小目標を達成する。
そしたら次の小目標を立てて……

そうすることで、ようやく勉強に意味が生まれるのです。


シナリオ・小説における小目標達成一覧。

とはいえ何を小目標にすればいいか分からない。
そんな人も沢山いると思います。

そうなる理由はおそらく、
「シナリオ・小説において何が良く、何が悪いのか分からないから」
でしょう。

例えば、ペットボトルのお茶っていっぱい製品が売ってますけど、
最初はどれがいいか分かりませんよね。
色々飲んでいくうちに「選ばれたのは綾鷹」になる。
(個人差があります)

どんな分野においても、
知識がなければ選択する前の判断ができないのです。

マルバツクイズで悩む男性

なので勉強法に行く前に、
何を学ぶべきかという目的を知ってみましょう。

とりあえず私が考える物語を書く上で学ぶべきことを、
少しだけですが羅列しました。

参考にしてみてください。

付箋とメモ

学ぶべきは、
【基本】【構成】【キャラクター】【描写】【リズム】の5つ!

【基本】
・文法の使い方
・てにおは(副詞)の使い方
・句読点や記号などの使い方(……、! など)
・段落、改行の入れ方
・言葉の重複を減らす
など

【構成】
・どんなシーンで構成されているか(プロット)
・物語の流れは何がキッカケで変わるのか
・シーンや背景が変わる際の繋ぎ方
・台詞と地の文の繋ぎ方
・台詞と地の文の中で物語をどのように展開するか
など

【キャラクター】
・登場のさせ方
・人物ごとの台詞の違い
・属性が分かる部分はどこか(クールやツンデレなど)
・魅力が見える書き方
・行動理由の出し方(何を考えているか)
など

【描写】
・風景、場所の描写
・キャラクターの動きの描写
・イメージの膨らむ比喩表現の仕組み
・描写にどのような五感が含まれているか
・重要な秘密や謎の隠し方
など

【リズム】
・読みやすい文章は何か、その仕組み
・文節ごとの読み文字数
・ー、!、?などの記号はどれくらい使われているか
・台詞、地の文はどんな文字数で入れ替わるか
・シーンや章ごとの文字数は
など

……うーん、多い。
これでもまだまだ一部でしかないんだけどね。

公園で路頭に迷う男性

まあ、ゆっくりと一つずつ進めていきましょう。焦りは禁物です。

意識として目指すのは遙か先の大目標。
ちまちまと成長していきゃいいんですよ、誰も急かしてないんだから。

先程挙げたものはあくまでも私が考える目的ですので、
今のあなたに足りないものを軸に考えていくといいかもです。

自分の中で具体的な答えを出せていれば執筆がスムーズに進むからね。

ではお待たせいたしました。
目標と目的を知った所で、勉強の方法に移りましょう!


勉強は、考えて、書け!

勉強法の説明はいたって簡単です。

シナリオ・小説を「模写」すること
言ってしまえばこれだけ。

ノートとペン

ここまで考えてきた目標と目的を意識しつつ、
文章が「どのようになっているのか」を考えながら写す。

できれば写す文章を読みながらね。

単純なようで、一番効く勉強法だと思います。

タイトルなし

《模写風景 作品引用元:娘(天使)さえいれば全く問題なし! ~でも最近、シングルファザーをやっている俺の周りの女性たちの様子が何だかおかしい~ 著者:多分、弓使い》

こんな感じで画面半分ずつに表示して書き写すのがオススメかな。


しかし模写というと……
「面倒くさそう」「飽きそう」「つらい」
とか感じちゃいますよね。少なくとも私は感じる

しかし大丈夫!

先ほどの目標と目的さえしっかり固めて、意識していれば、
模写は一回だけで問題ありません

それに全部書く必要もなく、
目的にさえ合っていれば一部シーンだけでもいいよ。

模写する作品は出来る限り人気なものがいいですが、
最初らへんは自分が好きなやつを何でも選んでOK!
(「人気の理由」を知るためにいつかはやらなきゃだけどね)

ピースする女性

シナリオ・小説の勉強をする際に大事なのは2つ。

まずは何を得るか決めること

そして自分が楽しんで模写できる作品から学んでいくこと

これだけを守れば、効率よく長続きする勉強ができると思います。
なので是非あなたも試してみてください。
色んな発見があって面白いですよ!


という感じで、今日は勉強法のお話でした。

あくまでかつて教えてもらったことを、
自分なりに昇華した自己流。

参考程度に思っていただければ幸いです!

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では、また次回お会いしましょう。

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