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話ごとに見せる物語で、やってはいけない3つのこと。

ネット小説、連載型、週間アニメ。

話ごとに物語を分けて、
ユーザーへと届けるシステム
はよくあります。

イニシャルコスト(初期投資)に秀でており、
上手くいかなければ途中で切り捨てられる、
フットワーク力が魅力的だ。

今日はそんなシステムで、
3つのやってはいけないことをお話しします!

《何も解決せずに話が終わること》

起承転結は、話ごとにも必要です。

その話の中で何らかの問題を提示し、
きっちりと解決して次回へと続く。

これがないと、
ユーザーは緊張状態のまま放り出されてしまう
モヤモヤした状態とも言えるかな。


もちろんある程度の緊張は必要なんだけど、
何も解決されなければ人は疲れてしまう

特に創作物は娯楽であることが多いため、
ユーザーは疲れる作品から離れやすい

よって未解決で話を終えるのは、
非常に危険な状態だと言えます。


《大きな目標が明示されないこと》

話ごとの解決は必要。
でも「次の話も見たい!」と思わせることも、
また重要なポイントです。

その為には、解決しない問題を出すことも大切。

つまりは話をまたいで進んでいく問題、
大きな目標のようなものが必要になります。


例えば「ワンピース」ならそれぞれの島で、
次々に起きる問題を1つずつ解決していく。
仲間を助けたり、脱出したり、敵を倒したりね。

しかし大きな目標として、

・グランドラインを目指す
・ワンピースを見つける
・海賊王になる

などなども明示されている。

……最近は忘れがちだが。
もう小さく見れば、
「出会った仲間たちの問題解決」といった所か。

小さな問題を話ごとに解決しつつ、
それらを全体的に見た時に、
大きな問題の解決へと進んでいる状態。

というものが話ごとのシステムにおける、
基本形と言えます。


《閑話だけを更新すること》

新しい話を届けたとき、
ユーザーはどういう気持ちでそれを見るのか

人によってそれぞれだし、
物語のジャンルやターゲティングにもよるが……

大まかに捉えれば、
「どうなるのか、何が起こるのかを知りたい」
というものになります。


物語の続きを見るために、
ユーザーは話の更新を待っています。

その状況で、
「閑話」や「番外編」「スピンオフ」
などが届いたら需要を果たせなくなる。

続きが読みたいのに、
その欲求を果たしてくれない

これだけでも、
ユーザーが離れてしまう原因になるでしょう。


アニメでもたまにあるよね。
急に総集編やるの。

作業が間に合わなかったりして、
仕方がないことだけど……

それを知らずに見たユーザーは、
「続きじゃねえ!?」とモヤモヤしちゃう。
需要に対して供給がストップした状況だ。

面白いものでなければ、
それをキッカケにユーザーが去ることは、
充分に考えられます。


《結論》

以上の3つのポイントは押さておくと、
ユーザーの気持ちから、
大きく解離することはないはず。

しかしユーザーを基準に物語を考えていくのは、
あまり楽しくないかもしれない!

なので捉え方としては、
「ユーザーの欲求をコントロールする」
という感じで考えていきましょう。


番外編を書きたいなーと思ったら、
「この番外編を見たい」という欲求を作るように、
物語を展開していく。

あくまでも自分ファーストに考える方が、
私は楽しく創作できるかなと。

という所で今日はここまで。

他にも #物語の考え方 を記事にしてるので、
よければ下のマガジンからどうぞ!

では、また次回お会いしましょう。


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