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良い物語を作りたいなら、切り捨てるものを考えよう。

物語を考える上で必要なことは沢山ある。

テーマ、登場人物、世界観、流れ……
書いていけばいくほど、
必要になるものは増えていくけれど。

そんな時に考えるべきなのは、
「取捨選択」だと私は思います。

というわけで今日のテーマは物語を作る中で、
「捨てる思考」について考えてくよ!

《必要、不必要の判断》

何を捨てるか、という判断には何が必要か。

それはずばり、
「対象がもたらす効果を知ること」です。

物を捨てる時もそうですよね。
これをまだ使うか、使わないかを判断する際に、
どんな効果を得られるかが1つの基準になる。

効果が得られないものを、
持っておく意味はありません
から。

では物語に置き換えた場合の考え方は……

企画のターゲットに対して、
テーマに合った効果をもたらすか?

というものになります。

グラフ

例えば作品のターゲットが、
「20代の恋愛未経験な男性」
テーマが、
「仕事や人間関係の疲れを癒す」とする。

これらを元に考えれば、
捨てるべきものは自ずと見えてきます。

・主人公を振り回すだけで癒しのないヒロイン
・仕事や人間関係の深い描写やシリアスさ
世代の違う若者言葉や古い死語

こういうのはパッと判断できますよね。

テーマやターゲットに対して考えることで、
効果がないものや、逆効果になってしまうものは、
捨てる判断を下すことができます。

もちろん、
逆効果でない限りは、
必ず捨てなければならないものではない

そこらへんの判断ってのは、
個人の特色だから何とも言えないんだけど……

今日は実際に私がどう取捨選択をしているのか、
実践的な情報をお伝えいたします。

ノートパソコンを打つ3

《恒石涼平はガッツリ捨てたい》

創作において私は、
割と過激な取捨選択をしてます。

正直、ターゲットとテーマに効果がないものは、
全部捨ててもいいくらい
に考えてる。

その方が特徴的になるだろうし、
何よりも悩む時間を減らして効率がいいので、
いらないものは即捨て!

……部屋は物ばっかりで汚いんですけどね。

色々と作ってきた結果、
トコトン特化した作品の方が、
ユーザーにも好かれやすい
なあと体感してます。

(その分、嫌われる可能性も高くなるけどね)

指差しで笑う

もっと具体的に考えてみましょうか。
先ほどの仮定作品を元に取捨選択してみます。

作品のターゲットが、
「20代の恋愛未経験な男性」
テーマが、
「仕事や人間関係の疲れを癒す」

こんな作品なら、
まず疲れを癒せないシーンは極力捨てる

投影しやすいように社畜な主人公だったとしたら、
癒しがない限り会社でのシーンは一切書かない。
ヒロインの弁当を食べるとかなら書く感じ。
シリアスとかも削除。

人間関係もほとんど書かない。
現実のを思い出させないように作るんだ。

テーマに沿うなら、
ヒロインとの出会いとかは捨ててもいい
ひたすらに心の癒しになるものを書きたい。

花畑でうつむく少女

とまあこう考えていると、
抑揚がなく、ずっとそれだと飽きられるとも思う。

なので私の場合は、
ターゲットにもテーマにも関係しない所で、
ずっと何かが変化するように意識してます。

さっきの作品なら、

・ヒロインを複数にして、様々な癒し方を出す
・物語を旅系にして、毎回場所を変えていく
・癒したい対象(心労)を意識する

こんな風に、
ターゲットとテーマが変わらない場所で、
ひたすらに変化していく。

前回ヒロインが変わったなら、次は場所を……
と変化する部分も変えていって、
飽きさせない工夫を凝らしていきます。

こうして考えた部分は必要な箇所なので、
捨てない判断をする感じかな。

ゴミ箱

《おわりに》

「捨てる思考」は、
企画の根幹を守ることを意識しよう

例えば、世界観をいっぱい作っても、
必要もないのに提示しまくるのは逆効果。
何が必要か考えることが大事です。

取捨選択を瞬時に行えるようになると、
作業効率も格段にアップするよ!

眠そうな猫

という所で今日はここまで。

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では、また次回お会いしましょう。

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