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実録、本気で「小説家になろう」のランキング1位を目指してみる②「内容分析と企画軸の設定」

前回の続きー!

「小説家になろう」にて「現代恋愛」ランキング1位を目指す企画、
【ランキング1位の小説家になろう!】の2回目です。

前回の記事はこちら↓

今回も小説を書く前の段階、
現在のランキング上位にある作品を分析していこう。
この記事での内容は以下の通り。

・小説内容の分析
・分析から企画の軸決め

分析元は、
2020年3月25日〜26日の「現代恋愛」日間ランキング。
上位20位までの19作品+新たにランキング20位入りした4作品を含めた、
合計23作品で調査しました。

それじゃあ早速いくぞ!

23作品、とりあえず頭の10話ほど全部読んだ
一部は前から読ませていただいてるやつもあったけど、それも改めて。

これが非常に大変だった。

25日分の作業、この分析で潰れたと言っても過言ではない。
……まあ途中で1〜2時間くらい「ドラクエXIs」はやったが。


内容から探る、物語の傾向。

それは置いておいて、読んでまとめたのがこちら。
(なお今回の記事をまとめたのは26日)

【25日分の19作品】

画像1

【26日分の4作品】

画像2

長え……
まとめても長え……
(というか最後らへん力尽きてる)

さて、元気を取り戻しつつ、ここから内容の傾向をまとめると。

「陰キャラ主人公が一発逆転(行動一つ)での成り上がり」
「陰キャラ主人公が、ヒロインといくつかの行動を起こして成り上がり」
「わがままヒロイン、イケメン、陽キャラのアンチテーゼ(否定)」
「嘘の告白や恋人関係から、本当の恋人へと変わっていく」
「ヒロインとのいちゃいちゃだけを描いた日常」
「お世話や甘やかされる」

といった所だろうか。
そして前回の記事で分析した「タイトルの意味の傾向」を持ってきます。

タイトルから分かる意味の傾向
「主人公は低い地位(低カースト、陰きゃら)である」
「主人公が何かしらの力を秘密にしている」
「低い地位や性質からの成り上がりを描いた物語」
「嘘の告白をキッカケに恋人へ変わっていく」
「主人公を好きなわがままな幼馴染を振る」
「最初からヒロインが主人公のことを好きになっている」

こんな感じでした。
これらを合わせてみると……

「陰キャラ主人公が隠していた力で一発逆転(行動一つ)の成り上がり」
「陰キャラ主人公が、ヒロインといくつかの行動を起こして成り上がり」
「イケメン、陽キャラのアンチテーゼ(否定)」
「主人公を好きなわがままな幼馴染を振るようなアンチテーゼ」
「嘘の告白や恋人関係から、本当の恋人へと変わっていく」
「最初から主人公を好きなヒロインとの、いちゃいちゃだけを描いた日常」
「お世話をされたり、甘やかされる」

という結果に落ち着いた。
……傾向多いな。

とはいえ全部を含めると軸がブレブレの作品になる

なのでより人気のあるものを主軸に置きつつ、
自分らしさを入れていくことで企画のテーマを決定したい。


分析内容から決める「企画の軸」。

傾向として「陰キャラ主人公の成り上がり」は外せないと思う。

ただ「おどおど」「いざと言うときに動けない」「ぐちぐち言う」ような、
ネガティブ要素がメインにならないようにしなければならない
じゃないと読んでて主人公を好きになれないからね。

陰キャラの本質としてそれぞれの物語を見た感じ、
「目立っていないこと」「カーストが低いこと」「友人が少ないこと」
の3つがあればいいのでは、と仮定した。

言葉の意味としては「暗い人」というものだが、
やはり主人公として面白くないからか、
どの作品でも暗さはあまり押し出されていない。

なので重要なのは、あくまでも陰キャラから成り上がっていくこと
ではないかと仮定している。

また理由付けは必要だけど、
そこまで苦労を描かない方が受けがいいのかもしれない

苦労があっての成果ではなく、成果をメインに描く感じだ。

つまり、
「苦労少なめに、物語とキャラの成長を描いていく物語」
が受けるのかな……

というのが私の結論。


そして現状の作品として「特定の物事に対するアンチテーゼ」も多い。
これも当然、無視できない要素だと思う。

しかしこれを入れると、
主人公を含めキャラクターを悪役にしてしまうことに繋がる。

悪役は非常に書きづらいのだ。
その理由はこちらの記事からどうぞ。

なので無しにするべきかと考えたが……
これこそが受けている要素であるとも思えた。

つまりは「アンチテーゼの対象(悪役)を打倒し、それよりも上位になる」という構造が受けているのではないか、と。

ラノベとして圧倒的人気を誇った、
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」
の作風もアンチテーゼが軸になっていると思うし……


なので「アンチテーゼ」も入れましょう

そしてそれに対して、
理由が醜いものではなく誰もが納得できたり、
共感出来るようなポジティブな理由付け
をしていきたい。

これは一つの自分らしさでもあるのだ。
「吐き気を催す邪悪のような悪役が大嫌い」という自分らしさ

なので、
「全てのキャラクターを好きになれる可能性を秘めた作品」
であることを目指したい。


しかしここまでの2つだけだと独創性がない

他作品に埋もれてしまっては、ランキング1位なんて夢のまた夢だ。

傾向をどう入れ込むかについて考えてきたが、
ここからは「ランキング上位で、同じ内容を含む作品にない要素」を追加していきたい。

とはいえ条件なしで考えたら、見渡すかぎり言葉の海に溺れてしまう。
つまり見つけ出すのが大変なので2つ条件を考えてみた。

1.現状ランキング上位にある要素であること
2.陰キャラからの成り上がり、アンチテーゼの入っている作品にないもの

という感じだ。
それに当てはまったものはこちら。

・いちゃいちゃだけの日常
・余命を生きる
・隣人に甘やかされる
・イケメン少女の乙女な面を見る

よく見覚えがある要素だ。
なろう小説以外でも見たことある。

では、これらの本質を見定めてみよう。

・日常におけるヒロインとの甘い交流
・タイムリミットの中でやりたいことをやる
・お節介から始まり恋人へと変わっていく過程
・ヒロインのギャップをメインに見せる

といった所だろうか。
間違っているかもしれないが、そんなこと気にしてたってしょうがない。


今売れている要素であることに間違いはないからここから選びたい。
そうなると……

1つ目はメインに据えるとテーマがブレる。話の一部で使うならアリだが。
2つ目はアリ。主人公が踏み出すキッカケにもなる。
3つ目もアリ。この場合はヒロインにお節介される理由付けが重要になりそう。
4つ目はメインに据えると……って感じ。どちらかと言うと一部ヒロインのテーマとかであるべきかもしれない。

という思考の元、2つ目である
「タイムリミットの中でやりたいことをやる」を使いたいと思う。

ランキング上位の作品の場合は主人公の「寿命」を使っている。
余命宣告されてからの好き勝手生きていく、という感じ。

その作品はこちら↓
「余命一ヶ月の僕が、ボロボロの少女を拾って同居したら幸せになれた話」
https://ncode.syosetu.com/n0597gb/

でも余命とかそのまま使うのどうだろうな……と色々考えてみた。
それ自体を使った作品は沢山あるし、
他の要素もしっかり含めているからパクリにはならないと思うが……

しかし、余命以上に主人公を絶対的に行動させるものがないんだよね。
しっかりと理由付けすれば、読者の納得も得やすいし。

なので、今作は同じ「余命」を使ったタイムリミットを使おうと思う。

という訳で、今日は内容分析から企画における3つの軸を定めました。

「陰キャラ主人公が成り上がる」
「共感のできるアンチテーゼ」
「行動せざるを得ない余命というタイムリミット」

ここからは次はプロットを作っていくぞ!
というわけで、次回をお楽しみに。

グッバイ!

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