読みやすい文章は、パッと見で情報を得られる。
シナリオを書く上で、
「読みやすさ」の追求は欠かせない。
それはユーザーに読まれる部分以外にも、
スタッフが読むものにも必要です。
というか創作に限らず、
「自分の言葉を理解させること」は重要だよね。
考えてることが伝わらないと何も出来ない。
今日は自分なりの、
「読みやすさ」の工夫を語ります!
《読みやすさは、ただ読めるだけじゃない》
どうすればいいかを知るには、
まず「読みやすさ」とは何かを知る必要がある。
読むっていう行動は3つの段階があります。
①文字情報を視覚で得る
②脳内で文字情報を理解する
③足りない情報を補完して物語を想像する
見て読んで、理解して、想像する。
これが文章を読むということですよね。
③の部分は基本的に読み手側の問題なので、
何も出来ない。
事前に情報を打っておいて影響させるくらいか。
こちらが出来るのは、
「視覚で得て、理解させる」という中だ。
ただ読みやすい文章ってのは意外と簡単。
漢字とひらがなのバランスや、
難しい漢字を使わず、まあまあに漢字を開き、
画数も少なめにして、見た目をスッキリさせる。
言ってしまえば基本的なことだ。
意識すれば割とすぐ出来ると思う。
だけど、ここで考えるべき読みやすさとは……
視覚ですんなりと情報を得られ、
なおかつ理解のしやすいもの。
読みやすい文章に加えて、
すぐに理解できる文章でなければならない。
「読みやすさ」とは「理解しやすさ」なのだ。
《読みやすさは、常識と日常で作る》
理解しやすいものってのは、
深く考えずとも、それが何か分かるというもの。
これに一番近いものが「常識」や「日常」です。
いわゆる「当たり前」なことは、
普段あなたも深く考えていないことでしょう。
当たり前を疑うのは難しい。
それが普通だということに意識を割くより、
もっと他に考えるべきことが沢山あるから。
私としてはガンガン当たり前を疑って、
面白い作品を考えたいなあと思うんだけど……
その当たり前を使いこなせば、
考えずとも理解できる文章が書ける。
例えば、「起床するシーン」があるとしよう。
しっかりと文章を書いてみる。
ぼやけた意識の中、どこかで鐘の鳴る音が聞こえる。何度も何度も響き渡り、私は小さく不機嫌な声を漏らした。
まだこの微睡みに浸っていたいという欲望と、もうお別れしなければという責任感がせめぎあって、ゆっくりと手を伸ばす。そして右往左往と揺れた指先に薄い金属が触れて、あと一押し。
静けさ取り戻した薄暗い部屋の中、未だに不鮮明な意識のピントを合わせるように、私はゆっくり大きな伸びをした。
しっかり書こうと思えば、いくらでも出来る。
こういう描写の濃い小説も嫌いじゃないけど、
読みやすさからは程遠いんだ。
理解はしやすいかもしれないが、
いかんせん簡潔性に欠ける。
じゃあどうすればいいか。
言ってしまえば、寝て起きるのは超当たり前だ。
正直な話、
重要なシーンでなければ書く必要がまずない。
それでも読みやすさを意識して書くと……
アラームを止めた私は、二度寝への欲求をなんとか抑えこんで。ゆっくり背伸びをした。
以上である。
文章量だけで見ると10秒くらいで書けそう。
軽く解説すると、
アラームより朝日で起きる方が健康的らしいが、
前者の方が圧倒的に多いだろう。
JR職員は別として。
二度寝が良い悪いは置いておいて、
もっと寝たいと思っている人は多いはず。
そうでなければ寝坊なんて言葉は消え失せてる。
背伸びは、起床を連想させる一つの要素だけど、
ゆっくりな背伸びという言葉で、
「のんびり屋」というイメージを付ける。
意識はさせないし、
これだけじゃイメージは付かないけど、
キャラクター性は小さな行動の積み重ねなのだ。
アラームを止めた私は、二度寝への欲求をなんとか抑えこんで、ゆっくり背伸びをした。
そんな感じでこの文章は、
・考えなくても理解できる当たり前の行動
・考えさせない小さなキャラクター性を入れる
を意識して書いてみた。
考えずとも理解できることは、
読者にとっての当たり前であること。
その物事を利用すれば、
読みやすい文章を作ることは可能なのです。
《おわりに》
読みやすい文章とは、
「パッと見で情報が得られ、理解できるもの」
簡単に情報を得られる文章は、
「簡潔的で、目を凝らさなくても読めるもの」
簡単に理解を得られる文章は、
「当たり前の物事であり、考える必要がないもの」
これらを意識するだけで、
あなたの文章は読みやすく快適になります。
一度お試しくださいませ!
という所で今日はここまで。
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