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ディレクター陣が持つべきスキルは「感覚の言語化」である。

■はじめに

プロデューサーやディレクター、監督といった職業は多人数が参加する創作におけるリーダー的役割です。

創作ではない部分も含めて全体を統括し、どこへ向かうのかを指し示してクリエイターの作るものをまとめあげる。

これまた難しいお仕事な訳ですが……いかんせん言語化の出来ない人が多い所でもあります。

年功序列、縦割り文化の影響でやべえ人がトップに立ててしまう時代ですから。(もちろん素晴らしい人もいます)

なので今日はそんなリーダー陣に伝えたい、言葉で伝えるのが得意なライターが送る「言語化のすすめ」になります。


■リーダーに必要なスキル

リーダーは人をまとめ動かす力が必要だけど、その為には「人に伝えるスキル」がなければならない。その上、「人を上手く動かすスキル」も必須と言えるでしょう。

むしろこの2つがしっかりと使えるなら、どんな人でもリーダーとして活躍できる可能性がある。それくらい重要なスキルです。

今日は前者の「人に伝えるスキル」という延長線上で、「言語化」についてまとめます。


■言語化とは

まずは言語化とは何なのか、という点について分かりやすく例を用いて解説していこう。

「リーダーには言語化スキルが必要だ!」

さて、上記の言葉は言語化されているでしょうか?

色々な定義があると思いますが、私ならば何一つ言語化されていないと判断します。


だってこの文章、何を伝えたいのか分からないじゃん。伝えたいことが伝わらないなんて言語とは言えない、こちらが知らない外国語で喋られてるのと同じなんです。

つまり言語化とは「相手に伝わりやすい言葉へと置き換えるスキル」なんです。

そしてその対象(相手)は物事や場合によって変化する。業種によって個人によって持っている知識は違う中、全体に個人にと伝わりやすい言葉に置き換えて伝えていくことが言語化です。


■言語化スキルを手に入れるには

そんな言語化というスキルはどうやって手に入れるのか。私的には2つのことをすればいいかと思います。

評価の高いビジネス書を分析する
・自分の思考、感情をメモに書き出す


評価の高いビジネス書を分析する

ビジネス書は、何らかのスキルや知識を得るために読むもの。評価軸が「分かりやすさ」であることが多いので、評価が高い=分かりやすい文章の可能性が高い。

まずは自分の興味のある分野で、どういう文章が分かりやすいのかを分析してみよう。

また普通に「文章の書き方」や「スピーチ、プレゼンの仕方」などを書いた本も、参考になる部分はあるのでオススメ。


・自分の思考、感情をメモに書き出す

さっきのはインプットだったので、それを受けてのアウトプットをしていこう。

特にリーダーの立ち位置にある人は、自分の内から言語化することに慣れる必要がある。なので思考や感情をまずは言葉として書き出してください

この記事を読んで何を考えているか、感じているか。脳内で完結せずにスマホのメモ帳とかに書いてみることがオススメです。

言葉にすることに慣れてきたら、インプットした「分かりやすい文章」になるように調整してみましょう。自分がどう考えたのか、その理由は何なのか……短くてもいいので言葉にする。

これらで得た経験を元に、実践で言語化(分かりやすく伝えられるか)をしていきましょう。最終的には実践でやってみるのが一番効率良いので。


■おわりに

作品の多くは、1人では完成しないものです。

だからこそリーダー陣だけでなく、クリエイター全体が最低限の言語化スキルを持っておくべきだと私は思います。

別に喋りのスキルはいらないんだ。チャット上でも言語化は活用できるし、むしろ建設的な話し合いはテキストチャットの方が向いているので。

しっかりと伝えたいことを簡潔に伝える技術があれば、多くの仕事において効率がグッと上がるので、ぜひ身に付けてみてください。

……まあ、そういう自分もまだまだですが。今後も研鑽していきます!

では、今日はここまで。
また次回お会いしましょう。

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