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㊴プロット編b:10クリックでヒロインに惚れさせよう。初めましてをどう作る?【美しょゲを作ろう】
美少女ゲームの制作過程を、
余すことなくすべてお見せする企画。
#美しょゲを作ろう やっていくよー!
昨日作った冒頭5クリックのプロット、
その続きを作ります。
《これまでのプロット》
昨日までに作成したプロットがこちら。
■ゲーム開始
↓
●選択肢「周りを見渡す」(5クリック)
内容:
目が覚めて周りを見渡すと、電車の中。
自分がどうしてここにいるのか分からない。
電車は揺れておらず、窓の外には廃墟が。
何があったのかと思った時、扉が開く。
or
●選択肢「手のひらを見る」(3クリック)
内容:
目を覚まして手のひらを見る、
当たり前だがそこには何もない。
なぜ見たのだろうと行動に首を傾げつつ、
ぎゅっと握って。そうしていると扉が開く。
↓
○共通(2クリック)
内容:
開いた扉から静かな足取りで、
制服姿の綺麗な少女が車内へと入ってくる。
扉が閉じる寸前、吹き込んだ風が髪を揺らし、
ふと彼女と目が合った。
※選択肢のクリックも含む
結構文字数を食っちゃうので、
次回以降はGoogleドキュメントとかに保存して、
URL貼った方がいいかもしれないね。
とりあえず今日はここに記載して、
早速続きを書いていこう!
《6〜10クリック目にやること》
次の5クリックで行うのは、以下の構成から……
分岐E:
電車へと入ってきたヒロインが、
「恋をしてみたい」と呟く。
前半は終わったから2行目の、
"「恋をしてみたい」と呟く"辺りなんだが。
目が合ってから、
5クリック以内にそんなの呟いたら、
あまりにもわざとらしいな?
と感じたので修正。
「恋をしてみたい」と直接的な言葉は出さず、
はしたなくない程度に態度で見せていく。
なので今回書くのは次の項目。
分岐C:
ヒロインの名前を知って、仲良くなる。
分岐C’:
ヒロインの名前を知らないまま、話を進める。
早くも1つ目の大きな分岐だ。
先に本筋のプロットを決めていくので、
分岐C’は少しだけの記述にしよう。
《ユーザーの行動を作り出せ》
目が合ってから、
どうやって名前を知るのか。
フラグではなく選択肢で変えるから、
「ユーザーがどう行動するか」
という視点で考えてみよう。
ヒロインが電車に入ってきて、
いきなり自己紹介はしないだろう。
その繋ぎになるものは何かな、
と考えてみた所……
「声を掛けること」
を入れれば自然かなーと思う。
つまりここで置くべき選択肢は、
「声を掛ける」「声を掛けない」
の2つになれば良さそうだ。
声を掛けて、少しだけ会話をしたら、
自己紹介が始まる。
こんな流れで行ければと思う。
なお、声を掛けない場合は、
逆にヒロインから声を掛けられる感じかな。
彼女の語りが始まって、
名前を聞くような雰囲気から遠ざけたい。
よし、流れは決まった。
プロットとして埋めていこう。
《君の名は……?》
扉が閉じる寸前、吹き込んだ風が髪を揺らし、
ふと彼女と目が合った。
ここから続き。
選択肢を作って、
2つのルートへの分かれ道を描こう。
●選択肢「声をかけてみる」:5クリック
●選択肢「彼女から視線を外す」:?クリック
こんな感じでどうだ!
更にそれぞれの選択肢の後、
どう物語が進むのかを書いてみる。
忘れてはならないのは、
構成における次のブロックとの繋ぎ。
前回の反省を活かしましょう。
それぞれ繋がるブロックは……
●選択肢「声をかけてみる」:5クリック
↓
分岐F:
(遠くの爆発で)電車内が揺れて、
ヒロインが姿勢を崩す。
●選択肢「彼女から視線を外す」:?クリック
↓
分岐C’a:
乗車理由を聞かれ、
ゲームを起動したからと宣言。
ヒロインは首を傾げる。
分岐C’b:
ちょっとボケてみると、
ヒロインが笑う。
1つ目は割と急転換だから、
そこまで繋ぎは気にしなくていい。
むしろ途中でぶった切った方がいいかも。
残り2つはやや特殊で……
というかどっちかと言うと、
両方とも同じ感じだよな。
「ゲームを起動した」っていう言葉自体、
ボケみたいなものだし。
後の話は変えるとしてC’aとbへの繋ぎは、
「乗車理由を聞かれて答える」
というもので想定しておこう。
前提はこれでOK。
ではプロットを書いてみると……
●選択肢「声をかけてみる」:6クリック
内容:
ヒロインに声をかけて、ここがどこかを尋ねる。
おどおどとした様子で「は、初めまして」と告げる。
そして普通に電車の中であることを伝えられ、どうしてそんな質問をするのかを問われる。
気づけばここで目を覚ましたことを伝えると、彼女は驚いた後に笑う。
寝過ごしてしまったのだと勘違いされ、お茶目な方ですねと言われる。それから慌てて。
そういえば名前を言ってませんでしたね、とヒロインが自己紹介する。
↓
電車が揺れてヒロインが姿勢を崩す。
●選択肢「彼女から視線を外す」:3クリック
内容:
ヒロインから視線を外すと、逆に彼女がこちらへと近付いてくる。
人が乗っているなんてビックリしました、とおどおどとした様子で話しかけてくる。
電車に人が乗るのは当たり前ではと思うが、そういえば周りに誰もいない。見渡しているとまた彼女が話しかけてきた。
↓
乗車理由を聞かれる
こんな感じでどうだ!
物語の流れを作るために、
クリック数も少し調節しました。
とりあえずこの調子で進んでいこう!
《今日のまとめ》
これにて10クリック辺りまで、
プロットが完成しました。
通常の仕事で作るプロットよりも、
かなり詳細に書いてます。
クリック数の部分が崩れると、
企画が死んじゃうからね……
キャラクターを生き生きとさせるには、まず「人間らしさ」を入れること!
— 恒石涼平@フリーシナリオライター (@ryodist) August 25, 2020
喜怒哀楽を基本に感情を見せて、前に進み続けるのではなく立ち止まったり振り返ったりして、そして他者貢献の姿勢を見せよう。
そうした中、キャラから生まれる読者のストレスは、物語でうまくコントロールせよ!
とりあえず物語を具体化するために、
今後もプロットを進めていきましょう!
という所で今日はここまで。
また次回お会いしましょう。
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