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「つまらない」と感じる原因は、●●にある。

見たり、読んだり、触ったり。

何かと関わることで、
「つまらない」と感じたことが、
必ず1つはあると思います。

その理由は、面白くないから?
期待しすぎたから?
きっとどれも間違っていないはず。
しかし、そこで思考を止めては先に進めない。

今日は「つまらない」と感じる理由を、
ざっくり読み解いていきましょう。


《つまらないの意味と対義語》

そもそも、つまらないとは何だろうか?
辞書を引いてみると……

・満足感がない、心が楽しくない
・興味が持てない、面白くない
・価値がない、取りに足りない、下らない
・馬鹿馬鹿しい、不利益
・得るものが少ない、し甲斐がない

《引用元:Weblio辞書》

このような意味合いが出てくる。
それぞれ分類してみると、
3つの面があると言えます。

・体験(満足感がない)
・期待(興味が持てない)
・結果(得るものがない)

以上の3つの部分で、
自分にとって利や価値がない状態。
これがつまらないと思われる理由です。


そして更に考えを深めていく。
なぜつまらないと感じるのかを知るには、
「逆に感じるもの」も重要だ。

つまらないの対義語は、
それぞれ3分類の逆を考えれば分かりやすい。

体験的な価値(満足)がある
期待できる価値(興味)がある
期待以上の価値(結果)がある

ではどれか1つでもあれば、
ユーザーに満足してもらえるのか?
と考えるとそうでもない。

満足感はあるが結果は何も変わらない。
興味があっても結果がない。
興味はない場合は……
そもそも手に取ってくれない。

これら3つを揃えることが、
良い作品の基本となる。

そう言ってもいいのではないでしょうか。


●Tips:純顧客価値という計算式

これに類するマーケティングの言葉で、
「純顧客価値」というものがある。

詳しくは調べて欲しいが、
簡単にその価値の計算式を書くと……

  総顧客価値(商品に対する期待)
ー 総顧客コスト(金銭や労力、時間)
= 純顧客価値(実際の価値)

総顧客価値には……
期待できる価値(興味)」が、
純顧客価値には……
体験的な価値(満足)」
期待以上の価値(結果)」が入る。


このように先ほども言った通り、
「興味」は他2つよりも先に来るのだ。
(その前に認知が入るけど)

しかし、
だからと言って優先度はどれも同じ。

より評価される作品にするなら、
期待は、満足や結果よりも下であるべき。
だが競合や既製品よりは上であるべき。

商品価値における中間管理職「興味」を、
どれくらい、どのように持たせるか。

そこが基点となるでしょう。


《実体験とつまらない理由》

ここからは赤裸々に行こう。
私が実際につまらないと感じた体験を、
先ほどの3つの要素から分析してみよう。

ケースは1つ。
(2つ書こうとしたが長くなるからやめた)

・某なろう小説を読んだとき

タイトルも内容も出さないが、
実際に思ったことを言語化してみます。


《つまらないと感じる理由を推論する》

誰でも小説を投稿でき、読めるサイト、
「小説家になろう」

そこには超面白い作品もあれば、
地獄が広がっていることもある。
プロとアマが跋扈する玉石混淆の戦場だ。

……つまり、ごちゃごちゃと作品が集まってる。


その中で一際目を惹くのは、
ポイントの高いランキング上位の作品たち。

無料でユーザー評価の高い作品
(である可能性が高い)
を読めるので、私もよく読み漁っている。

……まあ言ってしまうと、
8割くらいの打率でつまらないんだが。
(ブーメランではあるが)

なぜか繋がらない展開、
理由の分からない感情変化、
気味が悪いくらい調子に乗る主人公……

自分にとっては地獄だが、
事実として評価ポイントは高い。

そのギャップを考えた時、
先ほどの3要素の意味がよく分かった。


なぜその作品がランキング上位に上がったか?

読者の興味・期待に対して、
満足感と結果が上回ったから。

つまり……

「この作品ではこういう物が味わえる」
と知り、
「その体験に価値がある」
と感じた人が作品を読み、
「期待した以上の結果と満足感を得る」
ことで評価された。

このように言える。
そして逆につまらないと感じた、
自分の場合を当てはめると……

「この作品は評価されている」
と知り、
「その理由である"何か"に価値がある」
と感じた自分が作品を読み、
「"何か"が分からない、または期待以下」
だからつまらない。

そもそも狙いが全く違ったのだ。
作者だって、
「評価されていることに興味を持った人」
に向けて作品を書いていない
のだから。


なぜ某なろう小説をつまらないと感じたのか。

私の場合は「この作品は面白そうだ」
と考えていなかった。

内容に期待はしてないが、
「評価される理由を知りたい」
という邪な気持ちで構成されていたんだ。

だから期待を上回ることが少なく、
そのように感じてしまった……
のだと私は考える。

つまらないと感じる一番の理由は、
ある意味「自分」なのかもしれない。


《今日のまとめ》

今日の内容を簡単に言ってしまえば……

ターゲットユーザーではない場所に、
自分が立っていたから。

の一言で済む。

でも段階を踏めば理解しやすいと思い、
このような記事にしてみました。

期待・興味を操作すること。
それを上回る満足感と結果を見せること。

これらを意識することが、
つまらない作品から逃れる方法の1つ、
なのかもしれません。


こんな感じで普段から、
「作品や物語を作っていく上で重要な思考法」
を記事にしています。
今だと80記事以上あるかな。

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では、また次回お会いしましょう。

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