旅行記:長崎県 対馬 - 古来から他国との交易が盛んな島で感じたこと
こんにちは、ライオです
先週、長崎県の対馬に観光目的で旅行に行ってきましたので、そこで感じたことを書き記して置きたいと思います。
観光地の紹介がメインではないので、
観光の内容についてはググって他のブログを見てみてください笑
対馬ってこんなところ(超ざっくり)
九州と韓国の間にちょうど真ん中あたりに位置する島です
約90%が山林地帯で、平地はあまりありません。
鎌倉時代(西暦1185〜1333年)に当時のモンゴル帝国(元)に2回の侵攻を受けたのが歴史的に大きな出来事としてあります(一般的に"元寇"と呼ばれてます)
なぜ対馬を訪れたのか
ゲーマーなら簡単に思いつくかもしれません。
はい、例の良作ゲームの影響です。。。
ゴーストオブツシマというゲームをご存知でしょうか?
2020年にリリースされ、アメリカのSucker Punchというゲーム開発会社が作った日本の対馬のモンゴル帝国の侵攻を題材にしたゲームで、プレイヤーは境井 仁という架空の侍を操作して対馬を侵攻から救っていくという感じの内容です。
2022年1月時点で800万コピーの販売実績になっているらしく、このヒットによって実写映画化も計画されています。
海外の方が作る日本モチーフのコンテンツって、日本人から見ると不自然でtoo muchな演出になることが多いですが、このゲームはその点が結構自然に描かれていて、むしろ技術力やcreativityという観点で日本人にはこのゲームは作れないかもと思ってしまうぐらいとても良く出来ています。
(興味ある方はゲーム名でググってみてください。)
このゲームの影響で、
「対馬って名前は知ってるけど実際どんなところなんだろう??」
と興味を持ち始め、色々調べてみると結構興味深い要素があったので、今回思い切って行ってみることにしました。
あと、国内旅行目的の日本人向けに観光地化された国内の地域はある程度行き尽くした感があったので、日本人があまり馴染みがない対馬はむしろ面白そうという点も動機になりました。
対馬はこんな感じ
3つの言葉で表すと
自然、海産物、グローバリゼーション
という感じでしょうか。
まずは、自然。
対馬って南北に長い縦長の形をしていて、中央部がリアス式の入り江が入り組んでいる地形になっているのですが、
このおよそ真ん中あたり、烏帽子岳展望所というところから南に向かって僕が実際にiPhoneのカメラで撮影した写真がこちらです。
圧巻過ぎてこれだけで本当に対馬来た価値がありました。。。
天気が非常に良かったこともあって本当に素晴らしい景色でした。。。
ちなみに逆の北側はどうなってるかというと、、、
こちらもやばい景色です。。。(語彙)
360°パノラマでこの景色が楽しめます。
ちなみにこちらは韓国側なので(この写真だとわからないですが)うっすら朝鮮半島が見えました。
あと、忘れちゃいけない自然の生き物がいます。
ツシマヤマネコです!(かわいいっ!!笑)
絶滅危惧種に指定されている対馬固有のヤマネコです。
現在は島内に100匹ぐらいしか生息していないそうです。。
島全体でこのツシマヤマネコを保護する意識が高く、島のあちこちでこんな標識や看板などがあったりします。
また、ドライバー向けにこんなステッカーが自治体から配布されてたりします。
豊かな自然を大切にする対馬の方々の意識に非常に感銘を受けました。
つづいて、海産物。
これはもうそのままですが、対馬は海に囲まれているので海産物がめちゃくちゃ新鮮で美味しいです。
食レポは得意じゃないので、以下とにかく美味しそうな写真を貼りますw
滞在中、割と地元の方が行くような居酒屋や飲食店にいろいろ行きましたが、どのお店でもそこまで品質は変わらず、どれも新鮮で美味しかったです。
穴子は特に名産らしく、とても美味しかったです。
対馬ではマストイートな海産物ですね。
さいごに、グローバリゼーション
突然の横文字でかつ規模が大きめな印象の言葉ですが、、、
何が言いたいかというと
対馬って地理的、歴史的に昔から中国や朝鮮と交易が盛んなので、外国人と交流するということが当たり前に行われているんですよね。
また、現代においても対馬は韓国からみて一番近い日本です。
そのため韓国の観光客が圧倒的に多いのです。
上図の比田勝港は韓国・釜山から1時間程度の港です。厳原港も同じく対馬の港の1つで、国際的な船のルートというと韓国からのルートしかありません。なのでここでの"入国"というと必然的に韓国からの入国ということになります。
韓国から観光客が来ることなんて当たり前では?
と思うかもしれませんが、人口3万人程度の島に年間26万人も海外から人が来ることってそうそう無いですよね。。。。
そうなるとどうなるかというと、わかりやすいのが東京で見る以上にハングルを中心とした圧倒的に行き届いた言語対応。
このぐらいはまぁ東京でも英語や中国語で見るよね、と思いますよね。
では、次のはどうでしょうか。。。??
どうですか?
僕は工事中の看板が外国語対応してるのは初めてみたのでとても驚きました。
こういった感じで韓国語があらゆる標識や案内板、パンフレット、飲食店のメニュー、日本メーカーのトイレのウォシュレットまで細かく配慮されて翻訳が表示されています。
日本人だけではなく、ある程度の海外の人たちと同じ空間で生活や行動をする場合、こんな光景になるんだなぁと非常に興味深いと思いました。
思った(感じた)こと
昨今、あらゆるメディアで日本経済を憂うニュースが飛び交っておりますが、唯一希望が持てることはインバウンド観光です。
先日発表されていた世界経済フォーラムでの「観光魅力度ランキング」で日本が1位になったことからもそれは明らかですよね。
今後、コロナが落ち着いて、政府がインバウンド観光に舵を切った時、コロナ前の2019年に年間3千万の観光客が来ていた以上に海外から様々な国の人たちが来た場合、10年後ぐらいには今回の対馬のような光景が日本のあらゆる地域で見られるのかなと思い、対馬に観光業で盛り上がる日本の未来を見た気がしました。
とはいえ、対馬の方々はちゃんと地元の自然や歴史を大事にされている印象がありました。
外から人も迎え入れつつ、地元も大事にしている良いバランスが形成された土地だなーと感じました。
さいごに
日本のメジャーな観光地に飽きてしまって、少し毛色の違う体験を国内旅行でしてみたい方には、対馬はおすすめの旅行地だと思います。
ちなみに対馬は想像以上に山ばかりなので、基本車移動、場所によっては山道を歩いたり、100段以上の階段を登ったりしなければいけないのである程度旅慣れた体力のある人の方が楽しめるかもしれません。
ちなみに、僕は今後日本が成長していくためにはアメリカのように移民の受け入れをすべきと思っているので、観光という観点だけでなく、移民を受け入れたときの未来(日本人の生活圏に海外の方々が深く入り込むとどうなるのか)という観点でも興味深い旅行になったなぁと感じました。(地理的に近いので必然かもですが実際に対馬には韓国からの移民の方も多いようです)
以上です、では!
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