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俺、何歳だっけ?-Blink182のスタイリッシュさ【THE PUNK ROCK and YOUTH#02】

the punk rock and youth#02

Green Dayとの出会いによって「パンクロック」の概念を覆され、今もまだ心の奥底に「当時の衝動とある種の神聖さ」を宿し音楽活動を続けている。

↓Green Dayとの出会いはこちら↓

パンクロックにどハマりすれば当然色々なバンドを探し当てるハメになる。
Green Dayにどっぷり浸かっていれば色々な音楽誌の記事やコメント読むとそこには必ず「Blink-182」の名前が。

「メロディック・パンク」に派生したジャンルでは絶対に避けては通れない道なのだ。

だが、すぐにはBlink-182には手を出さなかった。
というのも、当時世間ではSimplePlaneやSUM41などカナダのメロディックパンクシーンが大流行しており、それらのバンドを聴いては衝撃を受け消化するのに大変忙しかったからだ。
(当時ストリーミングサービスなんて当然ないのでCD直買い。TSUTAYAに行くも洋楽アルバムは1年後のレンタル解禁縛りがあって借りられない)

当時若手バンドの先輩格としてもBlink-182は引き合いに出されており、そのサウンドがかなり影響を与えているという。
メロパン勢はピンボーカルもしくはギターボーカルでもサイドにギターなんか居たりして4,5人が当たり前。

Green Dayはスリーピースだけどスリーコードメインでソングライティングと当時の背景で押し上がってきたけど、Blink-182もスリーピースである。
「スリーピースで現代のメロディックパンクにサウンド面で影響を与える?」

これは聞いてみたくなった。
早速TSUTAYAから掘り出してきたアルバムがこれだ。

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TAKE OFF YOUR PANTS AND JACKET

ギターのリフがやべえええ!!!!!

スリーコードで押してない!リード?弾きながら歌ってるじゃん。リフがキャッチーじゃん。そしてベースも歌ってるじゃん。ドラムがめちゃくちゃポコポコいってるじゃん!!!!なんだこれ!

というかVoはずっとトラヴィス・バーカーだと思ってたけど違うじゃん。
なんかちょっと地味そうな人じゃん。

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左、マーク・ホッパス Ba/Vo
中、トラヴィス・バーカー Dr
右、トム・デロング Gt/Vo

これみたら真ん中がボーカルだと思うじゃん(笑)


とにかく、「サウンド」が素晴らしく良い。スリーピースでギターってここまで攻めれるんだ。二人ボーカルいるのに一緒にはあんまり歌わないんだ。
(堅実ボーカルのマーク・はちゃめちゃエッジのトムって感じ)
この二人の声がまた良いんだ。

このギターリフを聞いてくれ!/Online songs


そのあとに手に入れたアルバムがこちら。

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Mark Tom & Travis Show

こちらはライブアルバムになるのだが、勢いが凄まじく、英語で何いってるかわかんないおちゃらけたMCも素晴らしい。当時中学2年生だった僕はそれはもう聴いた。恐ろしく聴いた。ディッキーズは履かなかったけれど、コンバースは履いた。
ちなみに「Mother Fxxxr」といったような放送禁止用語はこのアルバムで覚えた。
ダンプウィード、ダムイット、エイリアンズイグジスト
中学生の俺は熱狂した。
当時好きだった子はこの音楽知らないんだろうなーと思うだけでなんだか俺だけ別世界にいるようで、とても不思議な気持ちになった。
「CDが擦り切れるほど」マジでそれをやった。
後半音飛びするほど聴いたのだった。


それは突然やってくる

どハマりしたは良いがなかなか新作を出してくれない。
トムとマーク不仲も囁かれていたが、満を辞して出たアルバムがこちら。

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Blink 182

セルフタイトルのアルバムでジャケがとてつもなくかっこいい!
「超実験的」と記されていたが、おかまいなしにラジカセに突っ込む。
早く聴かせろ!

「実験的なアルバム」という意味を本当に知ったのはこのアルバムを聴いてからだった。本当に実験していたから。
先行して出たPV、「Feeling This」もなぜか全然好きになれなかった。
Enema Of The Stateのようなアルバムを求めていたから。

当時Green Dayは「アメリカンイディオット」をリリースし、僕の中ではこの「Blink182」のアルバムを持ってパンクロックには一区切りがつく。
実際「不仲」は本当で、実質このアルバムがトムとマーク、トラヴィスの最後のスタジオアルバムとなる。

擦り切れてしまったアルバムは僕の中では伝説となり、今となってはどこにあるかわからない。
そして大人になっていく。


Feeling This最強説

YUKIの「大人になって」という曲があるが、まさに大人になって当時、受け入れられなかった最後のFeeling Thisをなんの気なしに聴く機会があった。

?????!!!!!!!!


そこには当時中学生だった僕には理解できなかった「音」があった。
十代には聴こえてこない音が聴こえて来た。
当時実験的だと思われていたサウンドは実は今めちゃくちゃスタイリッシュでカッコイイ。
エレドラやストリングス、ピアノの他にポエトリーも入っている。
当時でこれ出したん?!

そして絶対に色褪せない「新曲」として僕の中で生き続けるこの曲。

削ぎ落としている。
足し算ではなく引き算だ。
人生にはいらないものが多すぎるのだ。

この曲の良さは今だからこそわかるんだなと思った。

トラヴィスの大事故によってトムが戻って来て再始動するが、それも長くは続かず今は新体制でBlinl-182は続いている。
マークは絶対このバンドを残したいんだろう。
ちなみにトムは「エイリアンズ・イグジスト」の曲でもあったように宇宙への関心が高く、今ではサイエンス事業など分野で活躍している。
バンド以上にやりたいことがマジでできたんだと思う。
トムもマークも、どちらの進んだ道も素晴らしいよ。


今考えればBlink-182がもたらした影響は計り知れない。
エルレガーデンの細身氏が好きだったのも納得。
トラヴィスは数々のドラマーからも支持されているし、マークは相変わらず後輩育成や他分野とのコラボも欠かさない。

当時ピンとこなかった「Feeling This」とそのアルバム。

今俺はあんなアルバムを作ってみたい。




#バンド #音楽 #エッセイ #好きしてみて #Blink182 

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RyO

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