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Are you dead yet?/ギターヒーローよ永遠なれ

2021年になったばかりだというのに訃報の知らせが入った。Children of BodomのGt/Voでありフロントマンのアレキシ・ライホが急逝した。

毎年偉大なアーティストが亡くなってしまうが(それは仕方のない事だ)
自分の大好きな、影響を受けたアーティストが亡くなる事はこんなにも悲しいものなのか。

チルボドは「メロディックデスメタル」というジャンルをあんなにもカッコよく、世の中に、(そして多くはキッズに)広めてくれた。

メタル=怖いのイメージは世間ではあるかもしれないが、メタルを愛している人ほど繊細で孤独なのだ。
だから仲間を見つけたら、いいバンドと出会えたら、それは一生涯側にあるものなのだ。

俺は一時期ダークサイドに陥った事がある。
周りの人と比べてしまい、劣等感でいっぱいだった。田舎のコミニュティで必要とされるべきものを俺は何一つ持ち合わせていなかったし、ヤツらには何も理解してもらわなくてもいいと思っていた。
でも俺には絶対に奴らより精神的に優位に立てるものがあった。
ロックミュージックを知っている事である。

アホかよ。とおもいながら聴いた。
ギターをかき鳴らした。
Fコードを抑えられるだけで好きな子にいつか認めてもらえる気がした。
そんな中出会ったのがメタルである。

メタルは俺を虜にした。
ローチューニングでぶつけられる怒りは俺の気持ちを代弁してくれた。
来る日も来る日もリフを刻んだ。
そんな中出会ったバンドの一つにチルボドがあった。

デスメタルってメロディックになりえるの??の常識を覆されてしまった。
DRAGONFORCEやソナタアークティカのようなメロディックで早くてちょっとクサいメタルではなくて、ギャーギャーヤオヤオ言いながらスタイリッシュで暴力的だった。そしてボーカルが
リードを弾いている。
当時の時点で揃えられるアルバムは全てコンプリートした。

早くてテクニカルなリフは弾けなかったけどヘヴィなリフは頑張ってコピーした。
当時、ランディVがどうしても欲しかった俺はJacksonではなくEdwardsのアレキシモデルを買った。
ハタチになってすぐ借金して買ったdieselのスタックでライブハウスをバコバコ鳴らした。
それはそれはもう鳴らした。
「君良い音してるね~」と冠徹弥さんに褒められた事はずっと自慢である。(聞かれてもないのに何回でも言う)

あの時ダークサイドに落ちた時の呪いは解けたのかな?と今でも思う。
呪いは解けたかもしれないが絶対に今でもバンドのサウンドに血として流れている。

当時田舎住みだった俺は、ラウドパークにアレキシライホをどうしても観に行きたかった。
ボロボロの車でフェス出演のアーティストの曲を流しながら都会へ向かった道程を今、ありありと思い出した。

アレキシライホなら絶対に1曲目にLiving dead beatをやってくれるだろうと思っていた。
本当に圧死するかとおもったけど、ヘッドライナーよりも大人気で、全メタルファンのギターヒーローが目の前にいる!!!
なによりその事実が一生忘れられない思い出となった。

月日は流れ、追っていたアルバムもいつしか9枚目で止まってしまう。
アレキシライホはずっと存在していて永遠にアルバムを出し続けてくれるもんだと思っていた。
「割と早めにおれは消えるぜ」
とかなんとか教えてくれたらもうちょっとアルバム買ったのに。
もうちょっとテクニカルなリフを練習したのに。

本当に月並みな言葉になってしまうが、死しても尚、輝き続けるアルバムや思い出達を残してくれたアレキシライホには感謝しかない。
俺のダークサイドに陥った青春をともに寄り添ってくれてありがとう。
おかげで俺は今でもバンドやれています。

Are you dead yet??

No! stay alive in my heart.

R.I.P

#childrenofbodom

100円でいい事があります(僕に)