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そろそろ終活ちゃんと始めようか

久しぶりに県立図書館に行ったら、こんな本を見つけたので借りてみた。

内容紹介は省くがタイトルと帯からだいたいわかると思う。一気に読んでとにかく共感しまくった私は、さっそく著者の門賀美央子さんを真似て終活に踏み出した。

もちろん、まもなく還暦(数えではすでに到達)という私は「そろそろ終活」を意識し始めて久しい。まずは無用な延命治療をノーサンキューするためのリビングウィル作成については、日本尊厳死協会からずいぶん前に資料を取り寄せてあった。そして、死後の後始末をしなきゃならない人(たぶん弟夫婦)にかける負担を少しでも減らすため、金融機関やSNS関係のIDとパスワードを一覧にしてしかるべきところに保管しておく、というタスクはずっとto do リストの上位にあった。墓だって、骨壺に入れられて墓石の下の暗闇に埋められるのが嫌ならば、さっさと樹木葬なり海洋散骨なり調べて生前契約しておく、というタスクも同様。でも、どこかに「母が生きているうちは」という気持ちがあるせいか、いずれも実行には至っていなかったのである。

でもこの本を読んで、一気にやる気になった。著者の門賀さんは私と同じお子無しおひとりさまだが、まだ五十代前半で母上はまだお元気という。それでもこんな立派な終活指南本を書いて実践されたのだ。このタイミングでこの本に偶然出会ったのは、なにかのご縁に違いない。さっそくto do リストのいくつかは実行に移した。

といって私は死ぬ気満々というわけではない。幸いどこも悪いところはないし、(こんなこと書いたら嘲笑されるか殴られるかしそうだが)正直、身体感覚的には40代半ばくらいからさほど衰えは感じていない(ただし、顔のシワとシミは確実に増えた)。還暦というと「おばさん」が「おばあさん」になる節目のイメージがあるけど(ないですか?)、60というのは所詮ただの数字。むしろ干支と同じく振出しに戻ってゼロからまた何か始めたっていいと思っている。問題は、何を始めるか。そして身体は健康でもエネルギー(やる気)が持続するかどうか・・・なのだ。

ここで唐突ですが、私が推すライブバンド、スターダスト☆レビューについて。メインメンバー4人は全員が還暦をとうに超えている。昭和56(1981)年のデビューだから今年で42周年。リーダーの根本さんは66歳になったはずで、統計上は押しも押されぬ高齢者人口の一員だ。それでも一年中、日本全国隅々まで回り毎週末のようにライブをやっていて、すごいパワーだなあと思う。このnoteのアカウント名をkanrekishoujo(還暦少女)にしたのは、彼らが6年前につくった「還暦少年」という名曲をパクることで、そのエネルギーにあやかりたかったから。あと数年したら次は「古希少年」をよろしくお願いしたい。(ちなみに還暦少女という名前のアーティストさんがいらっしゃるようですが、すみません、そちらは全く存じ上げませんでした)

私は自他ともに認める断捨離得意派で、家じゅういつも片付いているほうだから、死後にゴミ屋敷の遺品整理という迷惑はかけなくて済むはず。でも唯一のコレクションとして増殖中のスタレビDVDは予め処分方法をきめておかなきゃ!とこれを書いていて思いましたとさ。

たまには夜空をどうぞ。

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