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昭和生まれに解せないもの

仕事で初めて一人一台のPCを支給されたのは、私の場合、平成9年(1997年)に転職した職場だった。ちょうどインターネットというものが日本に普及し始めたころだ(総務省:インターネットの登場・普及とコミュニケーションの変化)。

さほど大きい会社ではなかったがワンフロアに30人くらいいただろうか。日本企業と欧州系外資の合弁だったので上司3人は外国人だった。最初びっくりしたのは、すぐそこにいる上司からマイパソコンに電子メールで連絡が来たことだ。呼んで直接話したほうがよほど早いのに何故? いま考えれば、文字に残すとか複数人に同時に伝えるとか実務的な必要性はあったのだろう。でも当時はものすごい時間の無駄に思えてものすごく不思議だった。数ヶ月もすれば自分も同じことをしていたのだけど。

最近はマックでもスタバでも、店内からスマホでオーダーできるらしい。レジに並ばずに済むという触れ込みだが、まさかレジが遠くて見えないほど店内が広いわけでもなく、1時間待ちの長蛇の列というわけでもない。10歩で行けるレジで数分待つことがそんなに苦痛なのか。タイパと言うなら、その数分間をどんな「より付加価値の高い活動」に費やしてるのだろう。むしろ人との会話を極力避けたいのが理由かもしれない。いずれにせよ昭和生まれには解せない。

余計なお世話で失礼しました。

今日の空は散歩中の川の土手から。雲の表情が豊か。

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