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アンティークカップについての考察など。

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カップや窯などについての考察をまとめております。
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2021年3月の記事一覧

1842-83年のレジストリマークについて

画像のマーク。アンティークカップがお好きな方ならご覧になったことがあるかと思います。 こちらはかつてイギリスで使用されていたレジストリマークです。様々な情報が盛り込まれているのですが解読が難しく、1842-83年の期間でしか使用されませんでした。現代では商標が登録済みであることを示している「Ⓡ」がそれに近いです。 MARK"A"パターンは1842-67年、"B"パターンは1868-83年に使用されました。 下記に示したTABLE 1〜4を当て嵌めることで意匠登録がなされ

まずは軽率にアンティークカップを購入しましょう

アンティークカップと聞くと、多くの方々はどのような印象を持たれるのでしょうか。 さぞかし高価で敷居が高い代物かと思われているかも知れません。しかし、フリマサイトやネットオークションの台頭により、品によってはかなり取引価格が下がったものもあり、数千円台でも手に入る魅力的なカップもたくさんあります。 そして、棚に飾りたい!、実用してみたい!など、目的によっても選ぶ際のポイントが変わってきます。 飾ることが目的でしたら、少々のカケやシミなどが目立たない部分にあったとしても、あ

アンティークカップとヴィンテージカップ

アンティークという言葉とヴィンテージという言葉。 大まかなニュアンスとしては、アンティークはとても古い。ヴィンテージはまぁまぁ古いといった感じだと捉えていますが、カップはもちろん、家具や時計、ジュエリーなどいろいろな業界で使用されていて、業界ごとに少しずつ違いがあるようです。 ヴィンテージという言葉はもともとワインの製造年代を意味する言葉です。カップについてもある程度年代を経ていて、なおかつ質が良く、鑑賞に値するものに対して使用されています。 25年以上であったり50年