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「結果」だけに対策を打っても効果は少ない。

ども、スマレジの新垣です。
スマレジは、高機能かつアプリで自由に機能を拡張できるクラウドPOSレジです。


「結果」だけに対策を打っても効果は少ない。

売上が下がってきているから、クーポンを配って売上を上げる!
これは「結果」だけに対策を打っているのであって、効果はあっても少ないし、継続しない。

「売上が下がってきている」
これは問題ではなく結果である。

「売上が下がってきている」というのは、何か別の問題(原因)の結果、現れているだけで問題に見えてしまっているだけである。

あたかも問題のように見える結果だけに対策を打っても効果は少なく、継続性は低く、根本問題解決にはならない。

もちろん、やらないよりはやったほうが良いが、並行して根本問題解決にもあたる必要がある。

対症療法ばかりだと、根本問題はいつまでも残り、永遠と対症療法を繰り返すことになる。

もう少し解りやすく説明する。

「売上が下がってきている」
これは結果であって問題ではない。

売上が下がってきているから、クーポンを配布して売上回復を狙う。
これは、根本問題解決にならないが、現時点の対症療法としては"やらないよりはやったほうが良い"ととらえる。

ただ、そのやり方には工夫が必要だ。

どう工夫するかというと、
対症療法とし集めたお客様をリピーターにしていく施策を仕込んでおくという工夫である。

根本問題を見極めよ

なぜ、そのような施策を仕込むのか?

それは、「売上が下がってきている」という結果を生み出している問題は、リピーターが少なく新規客ばかりのお店だからだという分析結果があったからである。

つまり、売上が下がってきている結果は、リピーターが少ないという問題が起こしていたのである。
根本問題は「リピーターが少ないこと」であったのだ。

そうなると、
・クーポンでお客様を集めて売上をあげつつ
・購入したお客様にはLINEで友だちになっていただき
・次回来店を狙う販促をLINEで打つ
・LINEでコミュニケーションをとることでエンゲージメントを上げ、ファン化、リピーター化を図る。
このように設計する。

設計を組んだうえで、クーポンを配布するという施策を打てば、根本問題解決につながる。
この時の設計のことを「デザイン」という。(あるいは「戦略」と呼ぶ)
私は常々、ビジネスや販促に「デザイン」が必要だと思っている。
設計という名の「デザイン」である。
設計という名の「戦略」である。

結果を問題として捉えてしまってないか?

結果を問題としてとらえてしまっていないか?
それは、根本問題解決になるか?
今起きている結果の本当の問題はどこだろうか?
施策にデザインはあるか?

イシューからはじめよ

最後に、私の好きな本である「イシューからはじめよ~知的生産のシンプルな本質 著者:安宅和人」の冒頭からの引用を紹介する。

「問題を解く」より「問題を見極める」
「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
「知ればしるほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」

引用:イシューからはじめよ

・ECを始めたが売上があがらない
・採用しても定着につながらない
・営業の売る力が伸びない
・残業が多い
・生産性が低い
ビジネスやお店経営には様々なことが起こる。
それは、あくまでも結果であって問題ではないことがほとんどである。
その結果には様々な原因(問題)がある。
様々ある原因(問題)の中から、いま解く必要性の高い問題を見極めることが重要だ。

それは結果なのか、問題なのか?

それは結果なのか問題なのか?
この観点をもって仕事にあたりたいものだ。
結果だけに対策を打っても効果は少ない。根本問題を見極めよ。

ではまた。

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