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「問題」と「課題」の違い

ども、スマレジの新垣です。
スマレジは、高機能かつアプリで自由に機能を拡張できるクラウドPOSレジです。

みなさん、「問題」と「課題」の違いを明確に説明できますか?
「問題」と「課題」は使い方を間違えやすいキーワードですよね。

先にまとめをお伝えしますと、

  • 問題とは現状と目標の間で発生する

  • 問題は、目標に向けて障害となっていることを、現状の中から見つける

  • 課題とは、目標に到着するのを邪魔している「問題」を無くすためにやるべきこと、やると決めたこと

  • 現状と目標の解像度を上げないと、問題と課題の解像度も上がらない

これらについて、書いてみます。

「目標」に到達するのを邪魔しているのが「問題」

まず初めに「問題をは何か」を簡単に書きます。
なぜ「問題」が発生するのか?
「問題」とは「現状と目標」との間で発生するものです。
といっても、なかなか想像しにくいですよね。

例えば、
「現状」=「体重が90kgである」
「目標」=「夏までに10kg減量してカッコいい水着を着る」
こんな「現状」と「目標」があったとします。
この「目標」に到達するのを邪魔している「障害」みたいなものが「問題」です。目標に向けて障害となっていることを、現状の中から見つけます。見つかったものが「問題」ということです。

例えば、こんな問題が見つかりそうです。

  • リモートワーク続きで一日の運動量が少ない

  • 休日も家にいることが多い

  • 料理するのが面倒でコンビニ弁当ばかり食べている

  • 間食が多い

これらは「夏までに10kg減量してカッコいい水着を着る」という目標に対して発生している「問題(障害)」です。
「現状」と「目標」があるから、障害として「問題が発生する」のです。
言い換えると、
「目標」が無ければ「問題」発生しません。

「いま体重90kgあるが、減量しようと思っていない」人がいるとします。とくに目標が無い状態(現状しかない状態)
そうなると「間食が多い」や「料理するのが面倒でコンビニ弁当ばかり食べている」ことは、まったくもって「問題」ではないとなります。

  • 「問題」は「現状」と「目標」との間で発生するもの

「目標」がないと「問題」は発生しないのです。
「目標」は具体的であればあるほど、問題も具体的に見えてくるものです。目標を「痩せたい」と設定しがちですが、それって具体的ではないので、問題を見つけるのも難しくなったりします。もっと言えば「痩せたい」というのは目標ではなく「願望」であって、そんな目標の立て方では、問題を解決して目標を達成することは困難でしょう。目標は具体的で明確なほうがいいのです。数字で表したり、いつまでにという時間で表すなど、具体的な目標をたてるがいいでしょう。

目標とは「ありたい姿」「理想的な状態」

「目標」とは「ありたい姿」「理想的な状態」と置き換えると、もう少しイメージしやすいでしょうか。

「ありたい姿」「理想的な状態」という「目標」を掲げなければ「問題」なんて発生しません。目標が無い人には問題なんてなんにもないんです。

私のブログを読んでいる人のほとんどはビジネスパーソンだと思いますので、何かしら目標があると思います。自分自身の目標、チームの目標、会社の目標。目標があるからこを問題があり→問題があるからこそ→課題があり→様々な解決策にあたることができるのです。

解像度を上げる重要性

具体的な目標から課題や解決策を導き出さなければ、的外れな課題や解決策になってしまうことがあります。

重要なのは、現状も目標も問題も課題も、具体的で明確であることです。

解像度を上げて把握、設定しないと、的外れな解決策に時間を費やすことになりかねません。だからこそ「現在地確認(現状の確認)」「目標との差は?近づいているのか?」「その解決策の効果は?」PDCAを回しながら軌道修正する必要があるのでしょう。言い換えると、軌道修正するたびに、解像度を上げているとなります。逆に言うと、解像度が上がらないPDCAはまずいよねってことです。

ちなみに、
この軌道修正も、現状と目標の解像度が低ければ制度が落ちます。そのあたりはなんとなく想像つきますか?
問題を明確にする、課題を設定する以前に、現状と目標の解像度を上げるのが重要なのではないか。最近、そんなことをよく考えています。

課題とは、やるべきこと、やると決めたこと

「課題」とは、目標である「ありたい姿」に到着するのを邪魔している「問題(障害)」を無くすためにやるべきことやると決めたことです。

言い換えると「問題解決のために何をやるか」が「課題」となります。
「課題」=「What to do」と言われたりします。

先ほどあげた
「現状」=「体重が90kgである」
「目標」=「夏までに10kg減量してカッコいい水着を着る」
に対して、どんなものが「課題」として挙げられるでしょうか?

突然ですがクイズです

以下の箇条書きには「問題」と「課題」が混在しています。
どれが「課題」でしょうか?※複数回答

  1. リモートワークの日の昼休憩の取り方を改善する

  2. めんどくさがって、コンビニ弁当ばかり食べている

  3. 休日の過ごし方を変える

  4. パン、ご飯など炭水化物を食べることが多い

はい、Thinking Time!









正解(課題)は「1」と「3」です。
「2」と「4」は「問題」ですね。
こうやって書いてみると、なーんだそんなことか、と解りやすいですが、普段の会話の中では、問題と課題を混同しがちです。

今回上げた例の中で、課題をあげてみてよって言われて、こんな発言をしたとします。
「課題は、休日家にいることが多いことだ!」
・・・・
お気づきですよね。
それって、課題ではなくて問題だよね。課題になっていません。実は、仕事の世界ではよくこんな混同した発言が出たりします。(私もそんな発言をしてしまう一人ですが(汗))

課題は何?と聞かれて、
「休日家にいることが多いのが問題で、休日の過ごし方を変えるのが課題です」と発言するのが正しいですね。

「課題」とは、目標である「ありたい姿」に到着するのを邪魔している「問題(障害)」を無くすためにやるべきことやると決めたことです。
「休日家にいることが多い」という「問題」を無くすために、やると決めたこと「休日の過ごし方を変える」のが「課題」であるとなります。

じゃー、その課題はどのように行うのか?と聞かれそうです。
そう聞かれたら
「休日の過ごし方を変えるために、ジムに通い筋トレすることにしました」と答えます。

(問題)休日家にいることが多い
(課題)休日の過ごし方を変える
(具体的な解決策)休日はジムに通い筋トレする
問題があって、課題があって、具体的な解決策がある。この関係を頭に置くことって、結構重要だよなって思います。この解決策はなぜやっているんだっけ?どんな問題を解決するためだっけ?という思考の癖をつけなければと思っています。

まとめ

  • 問題とは現状と目標の間で発生する

  • 問題は、目標に向けて障害となっていることを、現状の中から見つける

  • 課題とは、目標に到着するのを邪魔している「問題」を無くすためにやるべきこと、やると決めたこと

  • 現状と目標の解像度を上げないと、問題と課題の解像度も上がらない

なんとなく、「問題」と「課題」の違いが見えてきたでしょうか?



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