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心地良く。

なんだか、心地良く読める小説がある。
違いが何なのか、把握できていない。
正体不明の心地良さ。

純文学かSFか、はたまたエッセイか、
といった分類の違いでは無さそう。
物語の流れ、人物の設定や性格、
伏線とドンデン返し、
とも違う。

句読点の付け方や言葉選び、
文末での切れ方、段落書き出し、
リズムのような、行間の見えない言葉、
そのあたりだろうか。


ぶっ飛んでいる小説も好き。
おいおい、と思う話だけではなく、
何を言ってるのかさっぱり分からない、
え、この終わり方はなんなのだ、
本に振り回される、
いや、日本語で書かれていることは分かるけど、
登場人物と作者がまとう空気が不思議で、
こんな話がなぜ書けるのか、
そして本として出版されているという驚き、
そう感じられる小説も好きなようだ。
奇書、綺譚、幻想。
純文に、名前の無い何かが混じっている。
そんな本を探している気がする。

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