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言葉をつなぐ:サラリーマンが幸せになる方法 その40

これは、サラリーマンが幸せになるために「ありたい自分( being )を軸に持ち、ありたい自分を良好な状態( well-being )にし続けること」について書かれた note です。

アウトプットする意味とはなんでしょう。
バトンを渡すためだと私は考えています。
このバトンをつなげられたことで、私は涙が出るほどの喜びを感じたことがあります。それも何度も。今回はそのことをお伝えします。

意味・意義

何のためにアウトプットするのか。

自己表現のため
主義主張のため
コミュニケーションのため

そのような理由の人もいると思います。
また私がメンターとして仰いでいる澤円さんや伊藤羊一さん達がよくおっしゃっている、

「アウトプットは最高のインプット機会」
「アウトプットは世界を変える種」
「アウトプットであなたにタグがつく」
「アウトプットで選ばれる人になる」

といった言葉も、すごく共感できるなぁと思っています。

おそらく、クリエーターやアーティストでもない限りアウトプットは目的ではなく手段だと思います。アウトプットそのものを楽しむ要素も無視できませんが、その多くが「何かを実現・獲得するため」に実施しているのだと思います。

この「何か」が曖昧ですと、アウトプットする行為が目的化し、何のためにやっているのか分からなくなる時が来ると感じています。

そこで冒頭の「バトンを渡す」が意味を持ってくるのだと考えています。

目的・自律・成長・共感

バトンについて考察する前に、アウトプットと well-being の関係を考えてみたいと思います。

先述のようにアウトプットは「何か」目的を成すための行為です。この目的は、もちろん人生の目的とシンクロしている方が望ましい。

またアウトプットは内的行動と言えます。自分で発信媒体を選択し、自分で内容を考え、自分で構成・作成し、自分の考えた頻度で行う。これは自立と自律性、そして自己決定そのものです。

アウトプットを続けると成長を実感できるでしょう。本心からのアウトプットで得られる経験、そのフィードバックを素直に受け取り見直していけば、連続した進歩とその先の自分の可能性を感じられるようになるでしょう。

そしてアウトプットには共感が伴います。見向きもされない孤高の尖った発信はアートではありますが、目的を成す手段としては悪手です。受け手の心を動かし、共感を生み、つながっていくことが大切です。これが関心と信頼、そして親密な人間関係を築くベースとなります。

これらは心理的 well-being の人生における目的・自律性・人格的成長・積極的な他者関係と密接な関係があると考えています。
逆に、

目的のない発信
他者に言われてやる自発的ではない発信
進歩のない発信
排他的な発信

こうしたアウトプットは承認欲求や愉悦、なぐさみは得られるかも知れませんが、well-being ではないと私は考えています。

ただし決してダメと言っているのではありません。
アウトプットも4つの要素(目的・自律・成長・共感)を心掛けると、well-being が高まっていくという気づきを共有したいのです。

オリジナルでなければならない

さてアウトプットは「一次情報」が良いとされています。他人の言葉で語るな、自分の言葉で語れ。という訳です。私も過去、同じような note を書きました。

自分自身の付加価値で一次情報の価値を高めよう。
という趣旨です。

すると「一次情報=オリジナル」と極端に考えてしまい、何が何でもオリジナルでなければならない、と誤解してしまう人もいると思います。

日々オリジナル情報だけを発信し続けられる人は極わずかでしょう。そうではなく、オリジナルじゃない情報をただバケツリレーするではなく、つなげるのです。

私は自分のことをつなぎ手だと考えています。

つないでいく

私がこの note で発信している情報は、私の完全オリジナルではありません。むしろそのほとんどが先達たちの知見から着想を得てアウトプットしています。

ただし、借りた知見・知識をそのまま発信している訳ではありません。私なりの色をつけるようにしています。

それが言葉と言葉の結合、つなぐ、です。

例えば「空」という言葉があります。
「空」とだけ私がアウトプットしても空を知らない人以外「ふーん」で終わってしまいます。もちろん知らない人に紹介する意味は残ります。

しかしここに色の情報を付け加えてみます。
「青い空」ではふーんのままかもしれませんが、

空一面のピンク

これはいかがでしょう。ピンク色の空?と少し興味をもった人もいるのではないでしょうか。

沖縄のコテージから夜明け前の海岸に行ってみると、見渡す限りの空一面に明るく淡いピンクが広がっていました。海もピンク色の空を映し、私の回りの世界が全てピンク1色に染まっていたのです。夜が明けきる前のマジックアワーにだけ存在する特別な空でした。

いかがでしょう?
「空」+「マジックアワー」の結合に私の体験を織り交ぜてみました。分かりやすく単純化しましたが、アウトプットも同じように結合を行うだけでオリジナルではないけど、オリジナルに等しい情報発信になるのではないでしょうか。

例えばAという情報に共感し、自分でもAをアウトプットするとします。そこでAとだけ発信するのではなく、今までのインプットのストックから親和性の高いもの、意外性があるけど皆が気づいていないものをつなぎあわせることで、Aが独自の色を持ち、温もりを持ち、自分がアウトプットする意義を持つのです。

そうしてあなたのAに共感した人が、次の人につないでいく。こうした連鎖がアウトプットする意味であり、世界を作る種なのだと私は考えています。

「言葉を紡ぐ」
と言います。個人で言葉を紡ぎ続けるのは大変です。だから私は、言葉と言葉をつなぎ、人から人へバトンを渡すことでアウトプットの連鎖が生まれ、しだいに言葉が紡がれていく世界を目指しているのです。

それはあたかもタペストリーを織り上げるように。

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赤い糸と親和性の高いオレンジをつなぐ人。意外性の青をつなぐ人。一様でないひとりひとりの個性が模様をなし、違いがあるから美しい絵となっていくのです。

私は well-being という糸をつなぎバトンを渡すことで、well-being なタペストリーを紡ぎたいのです。そうやって well-being な世界を作りたいと思っているのです。

あなたなら何をつなぎますか?

まとめ

1.アウトプットでは目的・自律・成長・共感を意識
2.自分の中でつなぎ合わせる
3.バトンを渡し世界を紡いていく


note を書いていると、ときどき感謝の言葉をいただくことがあります。ありがとう、のたった一言で涙が出るほど嬉しい。その人にバトンをつなけられたことを本当に嬉しく思います。そしてバケツリレーでは届かず、私なりの色や香りがあったからこそ共感をしてもらえたのだと考えています。

上から投げ渡すのではなく、手と手をつなぐようにバトンをつないでいく。じわじわと広がる美しいタペストリー。わくわくしませんか?私はすごくわくわくしています。

あなたにバトンをつなげられたなら幸いです。

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