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インドネシアでコーヒーを。

世界中で嗜まれているコーヒー。
時間がない朝はインスタントで、おやつの時間にはハンドドリップで、といったように、コーヒーはコーヒーでも淹れ方は様々。
生豆を焙煎し、手挽きするところから準備する時間が個人的にはお気に入りです。

さて、そんな「自由な飲み物」コーヒー。
今回は、生産量世界第4位を誇るインドネシアへ。

大学の Service Learning という授業で、インドネシアはジャワ島東部の Banyuwangi(バニュワンギ)に訪れる機会をいただきました。
そこで経験した貴重な体験を紹介させてください。


その1:実際のコーヒー農園

コーヒー豆の元となるコーヒーチェリー(コーヒーの実)は、コーヒーベルトと呼ばれる地域でのみ栽培が可能で、日本国内ではまずお目にかかれません。
コンビニやファストフード店でも手軽に楽しむことができるコーヒーですが、「一体最初の姿はなんなんだ?」という疑問が生まれてもおかしくはありません。実際私もそうでした。

黒のコーヒーとは全く異なる赤色の実。消費社会という文字が頭の中にふと浮かんだ瞬間でした。

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その2:焙煎(roasting)

焙煎とは生豆に火を通す作業のこと。
生豆を火にかけ、熱を均等に行き渡らせるために豆を動かし続けます。
焙煎機でするも良し、コンロでの手綱焙煎もまた最高の時間です。

さて、インドネシアのコーヒー農園ではどのように焙煎をしているのでしょうか。

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これが焙煎前の生豆です。
コーヒー果肉の発酵したフルーティーな香りと少しの青臭さが残る特徴的な香りを持っています。

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次は実際に熱を加えていく作業です。

コーヒー豆の焙煎度合いは8段階あり、豆の色やハゼと呼ばれる豆の弾ける音などから判断します。

ここでは素早さが命。豆をまんべんなく動かし続けることで均一な焙煎を目指します。

木のヘラと金属の鍋の擦れる音、豆の転がる音、ハゼの音、煙、熱帯地域独特の空気感、どこを切り取っても絵になるような言葉では表現しきれないワクワクが詰まっています。

こうして焙煎された豆がこれです。

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美しい...
写真からでもコーヒーの香ばしい匂いが漂ってきそうですね。


その3:粉砕(grind)

焙煎したコーヒー豆を粉にする作業です。
一般的にはコーヒーミルという器具を使います。

さっぱりしたコーヒーが好きな人は粗挽きで、濃いめが好きな人には細挽きで、といったように挽き方で印象は大きく変わります。

電動ミルを使ったり、手動で根気よく挽くのも良し。
私は電動、手動を気分によって使い分けています。

しかし、インドネシアで初見の方法に出会いました。

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挽くというよりかは、粉砕、この言葉がよく当てはまります。

木の臼に豆を入れ、木の棒で上から砕く。

ボタン一つでできるのに比べると、手間も時間もかかります。
機械の方が均一に挽け、効率的であることは確かです。

けれども、ボタンを押している間ではできない会話や豆の砕けていく音、豆から粉に姿を変えていく様子などは、このような方法だからこそ存在し得るものだと感じました。

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ここからさらに、ふるいにかけます。
粉を細かくする必要性についてはこの後説明します。


その4:コーヒーを淹れる

コーヒーには淹れ方一つにも様々あります。

ペーパードリップ
ネルドリップ
サイフォン
フレンチプレス
クレバー
エアロプレス
etc.

インドネシアでは、細かくした粉を直接カップに入れ、そこにお湯を注ぎます。そして軽くかき混ぜ、粉が沈殿するのを待ちます。
これがふるいにかけなければいけない理由です。

つまり上澄みを飲むということになります。

フィルターを一切通さないので濃厚なコーヒーを楽しみたい方にはおすすめです。

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最後に、

YouTubeの方にコーヒー農園での様子を公開しています。
是非ご覧ください!
https://youtu.be/qN_Ci5_l9os

Have a good coffee time ;)

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