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ITパスポート試験合格への道(17)

企画プロセスと要件定義プロセス

企画プロセス:経営の目標を達成するために、システムに必要な要件を集め、計画を立てるプロセス。これ自体の目的は経営・事業の目的、目標を達成するために必要なシステムに関係する要件の集合とシステム化の方針、および、システムを実現するための実施計画を得ること。

企画プロセスには2つのプロセスが含まれている。

一つがシステム化構想の立案プロセス。具体的なタスクとして、経営上のニーズと課題の確認、事業環境や業務環境の調査分析などがある。

経営上のニーズと課題の確認➡経営戦略と整合性の取れている、全体最適を実現するシステムを開発するためのシステム。

もう一つがシステム化計画の立案プロセス。具体的なタスクとして、システム化計画の基本要件の確認や、対象システムの分析、費用とシステム投資効果の予測などがある。

費用とシステム投資効果の予測➡費用対効果(ROI)の計算。
ROIとは投資利益率のこと。値が高いほど、費用対効果(コスパ)がいい。
ROI=利益÷投資額

要件定義プロセス:システム化する範囲を決めるプロセス。主な目的は、ユーザのニーズを知ること。

まず現在のシステムを利用しているユーザや、業務を手作業で行っているユーザから「どんなシステムが必要なのか」をヒアリングする。
ここで確認するのはあくまで「ユーザ」のニーズである。

ユーザからのヒアリングが終わったら、その結果をもとに「業務要件」を洗い出す。業務要件とは、日々の仕事を行うために必要となる条件。


調達計画・実施

調達とは、企業がお金を払ってベンダ(外部の業者)にシステムを開発してもらうこと。「RFI」と「RFP」に注目する。

RFI(Request For Information):情報提供依頼書。ベンダに対して、ベンダの実績や技術、経験などの情報を送るように要求する文書。RFIをベンダに送付する目的は2つ。
(1)ベンダの一次審査
(2)自社が知らない技術情報を得ること

(1)ベンダの一次審査

そのベンダにシステム開発を発注しても良いかどうかを判断するため。

(2)自社が知らない技術情報を得ること

技術情報集め。

RFP(Request For Proposal):提案依頼書。発注候補のベンダに対して、具体的なシステム設計や機器構成、受注条件などを記載した提案書の提出を依頼する文書。

全体の流れとしては、情報システムを開発したい企業は、前ステップのRFIで得た情報をもとにして発注候補を数社に絞り、そのうえで、RFPを発注候補へ送る。RFPを受け取ったベンダは、RFPに応える形で、システムの設計案を書いた提案書を返送する。

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