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いかに悪い点・改善点まで引き出すか

先日「卒業論文中間発表会」があった。

私は厚生労働省によって行われている地域子育て支援拠点事業と都市公園が併設されているような施設を対象に、今後利用者・事業者・地域全体を巻き込んだ子育てをおこなっていくためにどういった施設を展開していくべきか考えていこうとしている。

調査を行っていくうえで、施設の方や行政の方にメールや対面でインタビューを行おうと考えている。もちろん出来ることならば利用者にも直接お話を聞きたいところだが、今の時世もあり、こちらから無理やりにお願いすることは出来ない。それが大学側としての方針である。それはもちろん納得できる。

内容は割愛するが、発表に対して先生からの指摘でこういったものがあった。

「インタビューをするうえで、おそらく施設や行政の方は良い側面しか言わないと思う。それは調べることで分かる部分もあると思うがそれでもいいの?」

おっしゃる通りのご指摘である。おそらく施設側としては自分たちのよい部分を伝えたい。でも私もそれは最初からわかっていた。大事なのは「悪い部分」であるということを。よい部分しかないのであれば、それを日本全国で展開していけばそれで完結するだろう。だが実際はそう甘くない。よい部分も悪い部分もある。よい部分は活かして、その施設の悪い部分を他の施設でそこを補う。これがベストな形である。そして悪い部分もしっかりさらけ出してくれるのが信頼される施設でもあると考える。

これを考えていたらどこか就活と似ている部分も感じた。

企業としては自分たちの企業のよい部分を就活生に必死に伝える。ただよい部分だけを伝えるところよりも、悪い部分もしっかり分析し、そこに向けてどういった対策を練っているかさらけ出してくれる企業の方が信頼できる。

ここまではさらけ出す側の視点で書いてきたが、卒業論文にあたっては自分がいかにそれを「引き出せるか」がカギとなってくる。

正直、これからインタビューを進めていくうえで「これなら絶対聞き出せる」という必殺技がすでに思い浮かんでいるわけではない。直接聞き出せないかな、とも思ったりもする。ただ自分の意識として、良い点を聞き出せたことで満足せずに、悪い点・改善点も聞き出そうと意識づけできたことは良かったと思っている。

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