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持ち越しとなった #NBA日本人対決の裏で

今日行われたワシントン・ウィザーズとトロント・ラプターズの一戦。ウィザーズの八村塁選手とラプターズの渡邊雄太選手が同時にコートに立つ可能性が高いということで注目が集まりました。

これまで2人の在籍チーム同士は2度対戦したことはありましたが、同時にコートに立つ場面は限られ、今回はいわゆる両選手がチームのローテーションの重要な部分を担っているためマッチアップする場面もあるのではないか!?と思われていました。

日本では祝日開催、この”モーメント”をどう盛り上げようとしたのか。その裏側を綴ってみたいと思います。

すでにチーム内ではこの対決に向けてコンテンツ制作の準備はしていました。けれどもそれ以上に何か出来ないか。そんなミーティングを行い、クラブハウスでもこの対決に向けたルームが開かれました。

まずはバスケ界が統一して使える、そしてそれ以上に広がるハッシュタグを考えることにしました。思い付いたのはシンプルかつ分かりやすい #NBA日本人対決 。MLBでも鮮明に記憶に残っているのが、松坂大輔投手とイチロー選手の対決。おそらくこの日本人対決は野球ファンだけでなく、それ以外にも広がった対戦。今回NBAで実現する対戦も同じような現象に少しでもなればという思いを持ってのハッシュタグでした。

するとこのハッシュタグを各方面で使用してくれるバスケを愛する著名人がちらほら。

そしてリーグ公式もこのハッシュタグを使ってくれました。

バスケ関係者、そしてファンの間でこのハッシュタグが統一して使用されることで話題が集結。その中でバスケに興味がない人、NBAを知らない人にどのようにリーチ出来るか。そこで企画化したのが二人の故郷にまつわるツイート。二人はインスタライブなどことあるごとに富山と香川どちらが魅力的かなどを冗談を交えて言い合うというのは恒例としてありました。そこからヒントを得て、あくまでも両県の対決ではなくその魅力をみんなが言い合える場所を作ることを意識しました。

この投稿から生まれたのが両県の方々への広がり、そしてNBA関係アカウントだけではなく国内のBリーグやJリーグクラブからの投稿でした。

バスケファンだけではない、マスにどうリーチ出来るか。これは常日頃考えさせられる課題です。コントロール出来ないことも多くあります。その中でも単一チームのアカウントから何が出来るか。

試合当日は皆さんご存知のように渡邊雄太選手が左足首の捻挫により大事を取って欠場。ウィザーズも大差での敗退。結果としては残念な形になりましたが、スポーツはナマモノ。試合内容も含めコントロール出来ないことは多々あります。取り組むのは出来る部分に注力し、小さい渦を作り、それをどう大きくしていけるかを考えていくこと。よりNBAがバスケットボールが盛り上がるために何が出来るのか。

こんなことの繰り返しを日々取り組んでいます。今回は実現しなかったNBA日本人対決。楽しみは次回へ持ち越し。まずは渡邊雄太選手の1日も早い回復を願いたいと思います。

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