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632万視聴を記録したNASCAR生中継の実態

#NASCARIsBack というハッシュタグと共に戻ってきたNASCAR。

サウスカロライナ州ダーリントンでレースが71日ぶりに再開しました。このレースは最前線で現場に挑む医療従事者を称える意味合いでレース名が「The Real Heros400」と改名され、ドライバーは真のヒーローの名前を掲げて走りました。

これまで再開を果たしているスポーツイベントの中継作りに注目していますが、一連の流れは以下のような形が主流となっています。

・医療従事者やエッセンシャルワーカーへの感謝
・再開において、安全性を第一に考え、どのようにしてそれを保っているか
・中断期間が選手へどのような影響を及ぼすのかの解説
・中継もソーシャルディスタンスを保って制作されていることを説明

この中継も3つの地点から制作されていたことが地図を用いて、わかりやすく説明されていました。

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そして中継が始まって最初のコマーシャルには連邦機関が運営するコロナウィルスの情報を掲載しているウェブサイトのものが流れました。多くの人が試聴していることを理解した上で情報を改めて共有。

実際にレースが始まってしまうと”特別感”はない印象でしたが、中継では色んな取り組みが行われていました。会場に入れる人も制限されていたため、ドローンキャムが中継には導入。

中継をテレビで見ながら、第二画面で楽しめるウォッチパーティーも企画。SNSアカウントや中継局のアプリが配信するものには特別ゲストを呼んで、現地に観戦に行くことが出来ないファンへの新たな楽しみ方も提供していました。これは通常に戻ったときでも残っていく取り組みの1つかもしれません。

そしてレースでは2月17日にクラッシュをして、一時は安否も心配されたライアン・ニューマン選手が復帰。クラッシュから2日後には奇跡的な退院を果たし、この日も元気な姿を披露しました。そのニューマン選手にはレース前にもインタビューが行われ、レース中にもずっと車内に設置されたカメラからその様子をYoutubeで見ることが出来ました。

大きなスポーツイベントの復活としてアメリカでも注目されていましたが、結果的には632万人が視聴とFOXスポーツ局が発表。中断前の最後にあったレースに比べると、38%増ではありました。それでも2017年3月5日のレースの視聴数には及ばなかったということで改めてNASCARの人気の高さを知るデータとなりました。

日本では馴染みのないレースかもしれませんが、共同通信でもレース再開を報道していました。


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