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昔の金星は地球そっくり!これまでに生命が誕生していた確率が明らかに

こんばんは、りょーです。

今日の「日刊天文マガジン」は、金星のお話。金星は地球に非常に似た環境を持っていたことがわかっています。それを元に、金星に生命が誕生している確率についての研究が発表されました。

今回も英語の概要を載せておきましょう。今日の難易度は★★☆。いつも通りの簡単でも難しくもないものです。

身近な金星の話なので、とっかかりやすいかと思います。チャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

興味がない方はスルーしちゃいましょう!

Ancient Venus and Earth may have been similar in crucial ways for the development of life, such as liquid water oceans, land-ocean interfaces, the favorable chemical ingredients and energy pathways. If life ever developed on, or was transported to, early Venus from elsewhere, it might have thrived, expanded and survived the changes that have led an inhospitable surface on Venus today. Today the Venus cloud layer may provide a refugium for extant life. We introduce the Venus Life equation: a theory- and evidence-based approach to calculate the probability of extant life on Venus, L, using three primary factors of life: Origination, Robustness, and Continuity. We evaluate each of these factors using our current understanding of Earth and Venus environmental conditions from the Archean to the present. We find that probability of origination of life on Venus is similar to that of the Earth and argue that the other factors are nonzero, yielding a probability of extant life of Venus of 0.1 or less. The Venus Life Equation identifies poorly understood factors that can be addressed by direct observations with future exploration missions.

"The Venus Life Equation" Izenberg et al. 2020

それでは本題に入っていきましょう。

今日扱うのは、私たちの地球の隣の惑星「金星」です。
水金地火木土天冥海なんで、隣なのはすぐわかりますね。

地球の次に移住するなら火星だろう、という話はよく聞くと思います。しかし、遥か昔は金星が地球に非常に近い状態であったことがこれまでの研究でわかっています。

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金星や地球は現在46億歳(!!)なわけですが、地球の太古代と呼ばれる時期には金星は同じような状態であったと予想されています。

太古代とは、40億年前から25億年前の地球の状態です。地球上の生命はこのタイミングでできたとされていて、そのために適した環境だったことが伺えます。その条件は細かく言えばいくつもあるのですが、「水が液体で存在する」「海と陸地が別れて存在している」「空気などの化学的性質が生命に適していた」というものが挙げられます。

このような特徴が、金星にもあったと考えられています。

そして、この太古代と呼ばれる時期の約20億年間があったことで、研究者たちは「金星に生命がいた可能性」について研究をするようになりました。

今回、数値計算(シミュレーション)と、実際の金星へのアプローチ結果を元に、太古代から現在までの間に生命が誕生していた可能性を調査しました。

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今回の研究の結果、金星には、これまでに"0.1%"以下の確率で、生命が誕生していた可能性が指摘されました!

これが高いと感じるか、低いと感じるかはお任せしますが、一定の確率で存在していたと考えられるという事実に衝撃を受けましたね。。。

これまでに数千個と、生命が生存しうる惑星が宇宙で発見されてきたわけです。仮に金星が0.1%の確率で生命がいたとしましょう。同じような条件の惑星が1,000個見つかれば、そのうち一つには生命がいることになります!

もちろん0.1%以下だから、0かもしれませんが、これはやっぱりワクワクしますよね。今後の宇宙開発は「生命探査」に重きが置かれることがわかっているので、地球外生命体には注目です!

今後の地球外生命体の探査計画や、生命の可能性に触れた研究はここら辺でも紹介したので、ぜひ見てみてください。

いかがでしたでしょうか?
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今週も明日で終わりですね!ちょっとこの論文ピックアップも若干飽きてきた感じもするので、お試しで来週は宇宙ビジネスを掘り下げてみたりしようかな。

宇宙からは離れないのでご安心を!
それではまた明日!

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