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これで決算書が一瞬でわかるように!?貸借対照表を徹底解説!

こんにちは、りょーです。

※2020/10/26修正

以前の損益決算書(PL)に引き続き、今回も財務!「貸借対照表(BS)」についてまとめて行きたいと思います。これはBalance Sheetの略称になります。まぁBSか貸借対照表で覚えておけばいいものでしょう。

PLが1年間の会社の成績表みたいなものだとしたら、貸借対照表(BS)は1期(1/4年)とかの短い期間での資産の状況をまとめたものです。

今回もきっとどっかの頭のいい人が考えた、難しそうな言葉の羅列を一つずつ解きほぐしながらやって行きたいと思います。

最終的に理解したいのはこれ!コレ、どの会社のBS?

今回、貸借対照表(BS)を理解していって、最終的に理解したいのは、「全体のバランスをみて、どのBSがどんな業界の会社のものか?」というところです。

以下の3種類のBSの中で、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドのBSがどれか?ということを見抜けるように、BSを理解していきましょう。最後には他の2つもどんな会社のものなのかも出して行きますので、読み込んでいきましょう。

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それでは行ってみましょう!!

貸借対照表(BS)に使われている語句を抑えよう!

まずは貸借対照表の全体の構造を理解しましょう。会社に入って来るお金の流れが右から左に流れて行くイメージです。

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会社でお金を動かして行くに当たって、まずは入って来るお金が必要です。それは銀行からの借入であったり、株を売って株主から出資をしてもらうというようなものがあります。

銀行からもらうお金は返済しなければいけないので、「返済必要」があるお金です。これはある期間のうちに、いくら返してください、みたいなことになっているので、スピード感としては割と短い時間で返さなければいけなものになります。これを「流動負債」と呼びます。

一方で株主や投資などでは、返済の必要性があるわけではないので、「返済不要」の「純資産」としてカウントされます。まず使えるお金をこのように、自分の資産なのか、負債なのかを明確にしておく必要があります。

そしてこれらをバランスを見ながら使って行く左側に移って行きます。

回収スピードで名前が変わる!?流動資産と固定資産

資産には2種類「流動資産」と「固定資産」があります。これらのネーミングは回収スピードの高さで分けて考えましょう!!

流動資産は、回収スピードが早い資産になります。例えば店舗を構えていたらその在庫であったり、現金であったりするものがコレに当たります。在庫は近いうちにお客さんに売るために仕入れています。なので、これは比較的早く収入に変わる資産です。このスピード感が「流動資産」となります。

一方で固定資産は、回収までに時間がかかる資産になります。建物、車などがこれに当たります。これらの大きな買い物は、回収までにかなり時間がかかります。例えばビルを買った場合、減価償却という考え方で行くと30年間で元値が戻って来るような計算をします。つまり、買ったビルがお金に変わるのは30年後と、店舗の在庫に比べて回収できるまでの時間が長いです。このようなものを「固定資産」と考えておきましょう。

負債も資産もスピード感で名前が決まる!?

続いてBSの右側、負債の内訳も考えて行きます。これも2種類「流動負債」と「固定負債」とに分けられますが、前の章のワードのケツが資産から負債に変わっただけです。つまり、返済までの時間のスケールで名前が変わることになります。

「流動負債」は返済までのスピードが比較的早い負債です。今年中に返さなければいけない短期借入のようなものがここに当たります。

一方で固定負債は1年以上かけてゆっくり返済していくような負債です。長期借入だったり、社債だったりがこれに当たります。このあたりのバランスはしっかりと把握しておかないといけませんね。

純資産ってなに?響きがいいからしっかり覚えておきたい

BSの右下にある「純資産」とは、自由に使えるお金だと思っておけばいいでしょう。

この中には株主資本が含まれます。これは会社を設立した時につかった資本金と、利益余剰金が含まれます。利益余剰金とは前年のPLで当期純利益として残ったものがここに当てられる感じです。

そのほかには会社の時価総額みたいな評価額も含まれます。これは評価の軸によって変わりますが、毎月100万円の利益をあげる会社があった場合、この会社の価値は100万円ではんく、少なくとも半年はこのまま利益を上げ続けそうなら600万円、みたいな感じ。この評価額も純資産に含まれます。

あとは新株予約権とかもここに含まれるので、細かい話は調べて行くとよさそうです。自分でももっと調べてみようと思います。

結局BSってなによ!?一旦まとめてみる

結局貸借対照表(BS)とは、「会社にある財産の状態を表すもの」であり「会社資金の調達と運用を表すもの」です。

上で説明した内容をまとめると、下の画像のような感じですね。

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コレさえ抑えられれば、BSを理解できたも同然!素人レベルですが笑

では、実際に色々な企業でBSの中身がどのような割合になっているのかを確認してみましょう。

クイズの回答はコチラ!IT企業最強説!?

では、最初に設定したクイズの回答を考えて行きましょう。①,②,③をのどれに当たるでしょうか?

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まずディズニーランドを運営しているオリエンタルランドがどのように収益を上げているのかを考えます。

ディズニーランドの運営をしているぐらいですから、まず膨大な敷地が必要です。つまり土地、建物が多いことになります。これは回収に時間がかかる「固定資産」が多いと考えられますね。そうなると、固定資産の割合が低い③は削除されます。

そしてディズニーランドはずっと黒字です。つまり、前年度から引き継いで使えるお金が増えている状態が、長い間続いていることになります。さらに、追加の情報でいうとオリエンタルランドの信用格付けはAAと最高ランクを叩き出しています。

これは、流動比率という指標が重要になってきます。流動比率とは言葉の通りで、流動負債と流動資産の比になります。流動資産を流動負債で割った時、200%程度であることが高い評価の基準になります。200%ということは流動資産が流動資産の2倍程度なければいけないということです。

流動負債はすぐに返済しなければいけないお金です。それが1年以内に請求が全てきた時に、それを払えるだけの流動資産が十分にある会社が「いい会社」であるということになります。

オリエンタルランドは評価が高いということは、流動比率が高いことになるので、①と②を比較した時比率がいいのは①です。よって、オリエンタルランドは①であると考えられます!

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ちなみに、②は東日本鉄道、③はミクシーの貸借対照表の比率です。

鉄道会社は線路と車両がメインなので、固定資産の割合がかなり高くなる傾向があります。一方でIT企業であるミクシーはサーバーなどしか固定資産ではかからず、流動資産がかなりの割合を占めます。負債もほとんど返済済みで、純資産がかなりの割合を締めることになります。

こんな感じで、業界や提供しているサービス内容によってもかなり変わるBSの中身の比率。決算書の中身もこれでわかるようになりますね!財務についてはPLと合わせて、しっかりと把握しておきましょう!

もしよければInstagramものぞいて見てください。宇宙の話、ビジネスの話、プライベート、赤裸々です笑

それではまた明日!

参照元
https://t.co/2vwc8bWPbK

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