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海王星っぽいけど、海王星っぽく無い!?

こんばんは、りょーです。

今日紹介するのは、海王星に似た惑星3つの大気にヘリウムがないぞ!?という論文です!
見つけた!!じゃなくて、ないんだって!という無いことをある種"見つけた"ことになる研究を紹介します。

今回の研究対象は海王星っぽい惑星3つです。海王星は、冥王星が省かれた今、太陽系で最も外側にある惑星ですね。もしかして今の小中学生って冥王星って言葉も知らなかったりするのかな。。。

そんな惑星たちの大気を調べてあげたお話をしていきます。そんな遠くの星の大気、どうやってわかるの!?って感じですよね。

それは下の画像のように、中心の構成を横切った時に観測できます。

画像1

構成の光が、惑星の周辺の空気を通してこちらに飛んでくることになりますよね?そうすると、大気の成分によって、ある種類の光だけ弱くなる、みたいな現象が発生します。

空気中にある元素によって、弱まる光の種類(波長ごと)が変わります。なので、どの光がどれぐらい弱くなっているから、この元素がこれぐらいある!みたいに言うことができるんですね。

そして今回は、ヘリウムに対応する光の波長を中心に観測をしてあげました。使ったのは下の望遠鏡!かっこいいから写真のせとこっと。

これ!

画像2

かっこいい。ハワイにあるケック望遠鏡っていうんですね。

今回この観測で、3つの海王星に似た星を観測してあげました。

太陽系にあるヘリウムはガスで構成されたガス惑星で、その20%はヘリウムで構成されています。なので今回も、海王星っぽい3つの星を見たら、まぁヘリウムくらい見つかるだろう、という目論見で観測されました。

その結果、この3天体からヘリウムが弱らせたと見られる光は検出されませんでした!!海王星っぽいんじゃないんかい!って話ですよね。

色々計算してみると、1つの星はもっと感度のいい望遠鏡で見たらヘリウムの存在を見つけられるかもしれない、と言われていますが、あとの2つはまぁないだろうと。。。不思議。

この論文は色々計算をしたり考察をしたりして、最終的にこう締めくくっています。

「極論、これらの海王星っぽい星たちは普通のガス惑星とは根本的に違うのかもしれない。」だってw
こんなん書いていいんかい、ってくらい適当なオチのつけ方に見えますが、まぁそのくらい不思議すぎたんでしょうね笑

研究者のちょっと人間味のある部分が見えそうな、締めの言葉でした。

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それではまた来週!週末更新あるか!?笑



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