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ギリッギリ星として成り立っている星が見つかる!?

こんばんは、りょーです。

本日の日刊天文マガジンでは、重さが異常に軽く、核融合をギリギリ起こせるくらいの星が発見されたという論文を紹介しようと思います。

音声で聞きたい方はこちらから。

本日公開されたこの論文。

太陽のように自ら光る「恒星」と呼ばれる星が、なぜ光っているのかご存知ですか?これは星の中心で「核融合」という現象がおきているからなんです。核融合とは、すごく簡単に言えば原子と原子が強い力によって合体して、より重い原子になる現象です。

ちょっと詳しくいうと、原子の中心にある「核」同士が合体します。この核の周りには電子とか原子を作る物質が「とても強い力」で結びついています。

近くに原子が2つあって、これらが核融合を起こすと、もともとの原子の中でくっついていた電子とかとの間の力が行き場を無くして、外に向かってエネルギーを放出します。これが星を明るく輝かせています。

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この核融合が発生するためには、核同士が合体するくらいの強さで外から力を加えてあげないといけません。その力を担うのが「重力」です。星はすごい重いので、地球とは比べものにならない重力を持っています。ましてや、星の中心ではその重力はすごい状態になっています。この重力によって、星の中心では核融合が進められるんですね。

重力が核融合を引き起こしているといることはわかりました。では、重力は何によってかかるのか?それは星の「重さ」です。星自体が軽ければ軽いほど重力は弱くなり、重ければ重いほど重力が強くなります。

つまり、軽い星は重力が弱く、重力が弱いと核融合を引き起こす力が弱くなる、ということです。極端なことを言えば、軽すぎると核融合が発生せず、そもそも「恒星」とすら呼ばれなくなるんです。

今回発見された星は、重さが太陽の8%程度と異常に軽い星でした。半径も太陽の10%程度と本当に小さい星。これは内部の核融合を起こせるギリギリの星だということです!

なかなか珍しい星だなーということで、さらっとですが紹介してみました。

もし面白かったらInstagramものぞいてみてください。

それではまた明日!!

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