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2つの星が程よい距離感で回っているってどんな状況!?

こんばんは、りょーです。

今週も始まりました、「日刊天文マガジン」。今日は、めちゃめちゃ接近していい感じのバランスをとっている星の発見についての研究を紹介します!

Absolute physical parameters of three poorly studied detached eclipsing binariesThe photometric and spectroscopic data for three double-linedarxiv.org

私たちの生活を支える太陽。こいつは単独で一人寂しく輝いています。私たちは太陽以外の星は、星空に輝く点としてしかみることができません。

しかし宇宙にはそんな単独で生きている星以外にも、太陽みたいな恒星が二つ、3つ連携してぐるぐる回っているような星も存在します。

そんな中、今回発見されたのは、2つの星が連携してぐるぐる回っているだけでなく、その2つがくっつきそうなぐらい近い状態のものです。今日発表された論文で紹介されたのはそんなくっつきそうな星3つです!

下の画像は、3種類の超接近した連星を漫画にしたものです!

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一番上が今回発見された3つの星のイメージ。お互いの星がくっつくかくっつかないかギリギリのところで回っている状態ですね。

下二つは、上から順番にどんどん星同士が近くなっていてる様子を模式化したもので、今回見つかったものがもっと近くなると、片方の星にもう片方の星のガスが吸い込まれてしまう現象が発生します。重力が重い方が、ジャイアンみたいに無理やりそいつのガスを剥ぎ取っていく感じですね。

そしてそれ以上近づくと、周りにあったガスは一体化して、まるで一つの星を見ているかのようになります。絵でも、全体がモヤ〜っと光っているのがわかると思います。

こんな感じで、かなり近くにいる星というのは、あと少し近いとどっちかにガスが流れ混んじゃうし、もっと近いと1つになろうとしてしまうし、といった感じでバランスをとってるんですね。まぁこのぐらい近い星たちのお互いの距離は、その星の半径の2-3倍くらいってところです。

今回発見された3つの連星のうち、2つは太陽の重さの90-110%程度でした。つまり、太陽っぽい星が近くでぐるぐる回っているということです!!
これって、太陽系で想像したらわけわからないですよね。

太陽から地球までの距離は、太陽の半径の100倍ぐらいです。太陽系の一番内側の水星から太陽までの距離は、太陽の半径の40倍ぐらい。一応惑星が飲み込まれるような心配はないですが、絶妙な重力のバランスで成り立っている太陽系は確実に崩壊します笑

まぁ、そもそも2つの恒星がぐるぐるしているような周りに、こんなに綺麗な惑星系なんてできないんでしょうね笑

今回は太陽とは少し違う種類の恒星を紹介してみました。もし面白かったと思ったらスキ、フォローお願いします!

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それではまた明日!今週も頑張って更新していきますよ〜!!

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