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学校のトイレでもうんちしやすくなっちゃう!?

三条市では、今年度、市内小中学校のトイレの洋式化工事を行っています。新しく導入される洋式トイレの数は488個です。

おかげさまでTeNYさんにも須頃小学校を取材していただき、ニュースで取り上げていただきました。

既に導入済みの学校もありますが、すべての工事完了は2023年1月を予定しています。

三条市内24校での導入であり、工事関係者のみなさまにもタイトなスケジュールの中でご協力いただき、ありがとうございました。

今回は、なぜ三条市が小中学校のトイレの洋式化を行ったのか、私の想いをお話いたします。

(1)はじまりは1通の手紙から

私が市長に就任した直後、三条市内の中学校に通う女子生徒のご家族からの1通の手紙がありました。
 
その手紙には、1つの女子トイレには洋式が1か所しかないため、休み時間になると洋式トイレに順番待ちの列ができ、次の授業に遅れてしまう子がいると書いてありました。

それまで私は「今の子どもたちって和式トイレ使うのかなぁ・・・」とぼんやりと考えていたことはありました。

でも、学校のトイレ環境が授業にまでマイナスの影響を与えてしまっていることまでは、まったく考えが及びませんでした。

新型のトイレです

(2)同年代の知り合いからも

ほぼ時を同じくして、小学校に通っている子どもがいる友人との間で、たまたま学校のトイレの話題になりました。その際、友人は私に

市長、知ってる?今の子どもって、小学校に入学すると最初に学校で習うのが、和式トイレの使い方なんだよ

と教えてくれました。

今は住宅のトイレも洋式がほとんどで、保育園・幼稚園のトイレも洋式があたり前です。小学校に入学する時点で洋式トイレしか使用したことのない子どもが多くても何も不思議ではないことに、私は気付いておりませんでした。

蛇口も自動にしました

(3)学びの大前提として

現在、全国でGIGAスクールやプログラミング教育、小学校での英語授業など、教育内容のアップデートが行われており、三条市もさまざまな取り組みを行ってきています。

しかしながら、子どもたちの学びの前提となる基本的な環境の整備には、私は、お恥ずかしながら目が届いていませんでした。

子どもたちが学校のトイレで不必要なストレスを感じることなく、学びに、そして遊びに集中できるよう、すべての小中学校でのトイレ洋式化を進めることを判断しました。

トイレの電気も人感センサーにしました

(4)せっかくなので!

三条市内の小中学校のトイレ洋式化、予算規模は約12.6億円です。三条市の年間全体の予算の約2.5%を占める大規模事業です。

せっかくですので、今回の洋式トイレの導入を、単にトイレの改修だけで終わらせるのではなく、学校トイレの利用に関する子どもたちの気持ちを前向きに変えていくきっかけにもしたいと考えました。

私自身にも経験がありますが、小中学生のころは友達にからかわれることをおそれて学校のトイレでうんちをすることをためらっていました(そもそも小学校は木造校舎でしたので落下式トイレでしたので行きたくなかったというのもあります・・・)

トイレの床もタイル張りから乾式床に変更しました

こうした状況は現在の小中学生も変わらないようで、TeNYさんのニュースでも次のように報道されていました。

日本トイレ研究所が全国の小学生にアンケート調査をしたところ、我慢したことが「よくある」、あるいは「ときどきある」とこたえた児童が約40パーセントを占めました。また、我慢している児童ほど便秘の症状に悩む傾向があるといいます。

ということで、このトイレ大改修を機に

学校のトイレでもうんちしやすくなっちゃう!?

キャンペーンと銘うって、学校のトイレでもうんちしやすくなるようなポスターを募集しています!

このマンガ、三条市職員のお子さんが描いてくれました!
裏面のマンガも同じく職員のお子さんのすばらしい作品!

そしてこの「学校のトイレでもうんちしやすくなっちゃう!?」キャンペーン、トイレといえばおなじみ、TOTOさんとLIXILさんからもなんとご協賛いただいております

優秀作品は、実際にポスターにして三条市内の小中学校に掲示する予定です。

締切は今年12月23日です。

三条市民の方に限らず、どなたでもご応募いただけますので、みなさまの力作お待ちしております!

三条市では学校女子トイレの個室内に生理用品を置いています


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