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ベトナム、バリア・ブンタウ省出張記(その4)

バリア・ブンタウ省の人民委員会委員長表敬訪問、バリア・ブンタウ省産業振興センターの工場棟・展示棟のオープニング・セレモニーから一夜明けた10月7日は、ジョイント・ベンチャー4社(株式会社高儀、株式会社マルト長谷川工作所、株式会社中條金物、北興商事株式会社)のみなさんとは別行動で

バリア・ブンタウ省の職業訓練校

を訪問してまいりました。

メイン校舎の外観です

会議室に入ってまず嬉しかったのは、日本語での歓迎メッセージ!

それぞれの自己紹介の後、職業訓練校の学校案内ムービーを観ました。

学校案内ムービーを観ています

この学校案内ムービー、なんと日本語で作られていました

バリア・ブンタウ省には大手自動車メーカーをはじめ、多くの日系企業が進出しています。この職業訓練校も多くの卒業生を日系企業に輩出していることもあり、多くの日本人が視察に訪れるとのことでした。

「日本語バージョンを作ったのは2~3年前。そろそろアップデートしなければ」ともおっしゃっていました。

私の対面の黒い洋服の女性が校長先生です

学校案内ムービーに続いて意見交換。

バリア・ブンタウ省には今回訪問した施設を含めて2つの職業訓練校があり、なんと4000名もの若者たちが溶接、組み立てをはじめとする各種技術を学んでいます。

コースは基本的には2年または3年。カリキュラムの途中、提携している現地企業での実地研修も数か月間あります。

就職率は約95%。学校をあげて企業と提携し、実地研修、就職というように企業との結びつきを強めていくにつれて、学生たちから選ばれる学校になってきたとのことです。

課題としては、生徒の男女の比率が約8:2であり、女性の比率も増やしていきたいとのことでした。

前日の反省を生かし、私もちゃんと手をクロスできました

私からは2021年4月に開学した三条市立大学の話を。

三条市立大学も、大学2年生のときに2週間×3社、大学3年生のときに16週間×1社の産学連携実習を行っていて、地元企業とのつながりを大切にしていると紹介しました。

また、生徒の男女比ではバリア・ブンタウ省の職業訓練校と同じ課題を感じており、技術にばかり特化するのではなく、マーケティングやブランディングなどの授業も行っており、そのような取り組みを発信しているとお伝えしました。

意見交換の結びに「将来的には三条市立大学とバリア・ブンタウ省の職業訓練校で、学生たちや教員を含め、さまざまな人的交流を行いたいですね」という話になりました。

緑豊かなキャンパスです

意見交換の後は校長先生自らのご案内でキャンパスを回りました。

実はこの日は通常の授業はお休み。

というのも、ベトナムの各省の職業訓練校の先生たちが1年に1回、技術を競うコンテストがあるのですが、今年はちょうどバリア・ブンタウ省の職業訓練校が会場で、その会場準備の日でした。

ベトナム北部の省の職業訓練校の先生とお話もできました

「先生たちが魅力的な授業を提供し、意欲ある生徒を数多く集める」という目的のために先生たちを毎年競わせるというのは、よくできた仕組みだなと素直に感じました。

充実した食堂
売店もあります

実はこのバリア・ブンタウ省の職業訓練校、おもしろい特徴がひとつあります。

それは・・・

キャンパス内にチョコレート工場併設のチョコレート会社があること

大学内ベンチャー企業的な位置づけでしょうか。

校長先生の案内でチョコレート会社(バリア・チョコレート)にも訪問し、社長にもお会いし、お土産もいただきました。

キャップを被っている女性が社長さんです。

海外のチョコレートというと甘い(甘すぎる?)印象が強かったのですが、このバリア・チョコレートは、高カカオのチョコレートがメインで、日本の高カカオチョコレートと同様、あまり甘くありません。

写真の社長さんジェスチャーにありますとおり、食べた後、のどへの引っかかりが少ないのがポイントです。

海外旅行客のお土産をはじめ、多くの方に大好評とのことです。

たくさんの種類があります。おいしく頂戴しました

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