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ベトナム、バリア・ブンタウ省出張記(その3)

バリア・ブンタウ省の人民委員会委員長への表敬訪問の後は、今回のベトナム出張のもう1つのメインエベント、バリア・ブンタウ省産業振興センターの工場棟・展示棟のオープニング・セレモニー

三条市とバリア・ブンタウ省のつながり

2013年以降、三条市はバリア・ブンタウ省と、ODA事業の「草の根技術協力事業」において、三条市の金属加工産業発展のノウハウを提供する協力関係を構築してきました。

2017年12月には、三条市とバリア・ブンタウ省との間で「文化及び人材の
交流並びに経済及び貿易の交流の協力等に係る覚書」を締結しました。
その後、ODA事業の後継事業として「ベトナム国『燕三条製品の妹ブランドの創出、および燕三条ブランド』普及・実証・ビジネス化事業」を2018年から実施し、(1)バリア・ブンタウ省内のモデル企業育成と(2)産業支援機関育成の両面の支援を開始しました。

2018年からスタートしている「ベトナム国『燕三条製品の妹ブランドの創出、および燕三条ブランド』普及・実証・ビジネス化事業」は、三条市内の4つの企業(株式会社高儀、株式会社マルト長谷川工作所、株式会社中條金物、北興商事株式会社)がジョイント・ベンチャーを構成し、そのJVが中心となって行われているODA事業です。

この新しくオープンした工場棟・展示棟は、バリア・ブンタウ省内のモデル企業育成のために新しく建てられた建物です。

まずは建物2階での式典から。

バリア・ブンタウ省の人民委員会副委員長(日本でいうところの都道府県副知事)が出席され、ご挨拶。この工場棟・展示棟が燕三条とバリア・ブンタウ省の協力関係をさらに強固にさせるものと信じているとのお言葉を頂戴しました。

バリア・ブンタウ省人民委員会副委員長によるご挨拶

私の挨拶の後は、ジョイント・ベンチャー4社の代表企業である株式会社高儀の髙橋竜也社長によるご挨拶です。

髙橋社長は

新しくできたこの工場棟・展示棟は、いわば鳥の巣です。私たち燕三条とバリア・ブンタウ省が協力してこの鳥の巣で金の卵を温めて、未来に向けて一緒に鳥を羽ばたかせましょう

との熱いスピーチを、鳥が羽ばたく手ぶり付きで行ってくださいました。

この後、髙橋社長の左手も羽ばたきました

その後はテープカット。

ベトナムでもテープカット文化があるのは意外でした。

紙吹雪ランチャーを使う本格的なテープカット。事前に知らなかったので驚きました。

おもしろかったので、今度、三条市でもテープカットの機会があったら紙吹雪ランチャー使ってみようかなと思っています(掃除大変そうですが)

テープが太かったです

このオープニング・セレモニーには、JICAホーチミン出張所の増田親弘首席駐在員もご出席されました。ここに至るまでのJICAのみなさまのご尽力に感謝申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

私だけ、両手をクロスさせるのを失敗しています・・・

続いて建物の1階に移動して、今回導入した機械を使っての実演です。

まずは中條金物さんによる包丁の研磨。この実演のために、刃先が若干欠けた包丁を三条市から持参です。

中條社長による実演

続いてマルト長谷川工作所さんによるピンセットの先の研磨。

人民委員会副委員長をはじめ、皆さん真剣な眼差しです

工場棟に導入された大型の研磨機、写真に「NOMIZU」とのロゴマークがあるとおり、こちらも三条市の野水機械製作所さんのマシンです。

オープニング・セレモニーの前日に何とか設置が間に合いました!

1階にはこの日のために特別に、ジョイント・ベンチャー4社の製品をはじめ多くの燕三条製品を展示。バリア・ブンタウ省のみなさん、興味津々に品物を手に取っていました。

みなさん燕三条製品に興味津々です

このオープニング・セレモニーも地元ニュースにて放送していただきました。それだけ注目が集まっていることに感謝です。下のYouTubeをご覧になってください。

あいかわらず「Ryo Takizawa」の発音が難しくて、アナウンサーさん、ごめんなさい。

工場棟・展示棟の入り口にてパチリ


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