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ドイツ出張記(その2)~ Red Dot Design Museum見学~

今回のドイツ出張ですが・・・

(10月26日)
燕三条駅から始発の新幹線で東京駅 → 成田空港 → ウイーンで飛行機乗り換え → ドイツ・デュッセルドルフ国際空港着 → 空港近くのエッセンという都市で一泊

(10月27日)
エッセンで1日すごす → 授賞式会場のあるベルリンに飛行機で移動(国内線)

(10月28日)
ベルリンで買い物(この理由は次回?)→ 授賞式参加(夕方~夜にかけて)

(10月29日)
授賞式終了後、寝ずに深夜にベルリン・ブランデンブルグ空港に移動 → パリで飛行機乗り換え

(10月30日)
成田空港着(日本時間朝7時)

というなかなかタフなスケジュールでした!

ドイツのカツレツ「シュニッツェル」

今回、授賞式会場のあるベルリン(ドイツの東部)に直接行ったのではなく、なぜエッセン(ドイツの西部)という都市に立ち寄ったのかというと、実はエッセンにはRed Dot Design Museum(レッド ドット デザイン ミュージアム)があり、それを観るためでした。

では、なぜエッセンにRed Dot Design Museumがあるのでしょうか?

実はエッセン、みなさんも教科書などで目にしたことがあるはずのルール工業地帯の中心都市で、かつては炭鉱のまち

1850年ころから1986年まで採炭が行われていました。

操業停止後、炭鉱が行われていた跡地を地元のノルトライン=ヴェストファーレン州が購入し、産業遺産として整備し、2001年にツォルフェアアイン炭鉱業遺産群としてユネスコの世界遺産に登録されました。

さまざまな建物、炭鉱設備跡が残っているのですが、このうち第12採掘抗にRed Dot Design Museumがあります。

第12採掘抗跡、Red Dot Design Museum入口

1930年ころ建設された第12採掘抗、とてもデザイン重視の建物です。

1993年にAudiが導入した世界初のフルアルミニウムの車のフレーム

ミュージアムに入ってまず目につくのがAudi車のフレーム。世界初のフルアルミニウムのフレームです。

「軽い」ことを視覚的なインパクトをもって伝えるために吊るしてあります。

ミュージアムに展示されている日本企業のカメラ

日本企業の製品で展示されているものでは、カメラや医療機器、シャワーや蛇口などの水回りのものが多かったです。

トイレは(日本が進化しすぎて?)むしろほとんど日本企業のものはなかったです

冷蔵庫やテレビなどの家電は、ほとんどが中国企業・韓国企業でした。このあたりは自分の感覚をアップデートできてよかったです。

山積みの石炭

ミュージアムの中は、採掘抗だった面影も随所に残っています。

これもRed Dot Design Museumの内部です

近い将来にこのRed Dot Design Museumに燕三条地域の製品も展示されるといいですね!

ルール博物館の入口

このツォルフェライン炭鉱業遺産群には、Red Dot Design Museum以外にも、博物館(ルール博物館)があります。こちらも選炭場だった建物を利用してのデザイン性が高い博物館です。

コークス工場跡地

コークス工場だったエリアも建物のデザインがすばらしく、見ていて感動します。

すべての建物がかっこいい

Red Dot Design Museumとなっている第12採掘抗をはじめ、実用的であれば十分であった炭鉱の建物や工場にデザイン、アートの要素を取り入れることにし、それをアイディアで終わらせるのではなく実際に遂行した当時の方々に思いを馳せます。

また、炭鉱としての操業を停止したあとも、行政がそのデザイン性を最大限活かした形でエリア全体を価値あるものとして活用していることがすばらしいと感じました。


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