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求職者の幸せを願うということ

人材サービス従事者は誰よりも頼ってきてくれた求職者の幸せや豊かさを考えなくてはいけません。

自動車メーカーはユーザーの幸せや豊かな生活を、アパレルショップは購入者が素敵な服を着て感じる幸せを考える…などと同じですごく当たり前のことです。

ただ、以前、↓の記事でも話したように求職者の幸せを考えるだけで差別化になると言えたり、楽しく働けるようになると言えてしまうくらい、現状の人材サービス業界には求職者の幸せをあまり考えていない従事者が少なからずいます

今日は、求職者の幸せを全力で考えられない理由どうしたら求職者の幸せを全力で考えられるのかをお話します。


人材サービス従事者が求職者の幸せを全力で考えられない理由

・競争過多で薄利多売になりがち

以前もお話しましたが諸外国と比較しても人口に対しての派遣事業所数が多いなどの競争過多になり、売り上げや利益偏重になりがちな傾向があります。ベストマッチではなくても強引に仕事紹介をしてしまうなどの原因になります。

・営業系の会社が多い

こちらは人材紹介ビジネスや広告サービスで多くみられる特徴ですが給与体系がインセンティブ制になっていたりして、企業に紹介できた数で収入が変わるケースなどがあり、構造上、求職者のことを考えるよりも如何に企業に紹介するかを優先してしまう傾向があります。(当然、クライアント企業にとってもマイナスです)

人材派遣ビジネスにおいても、インセンティブ制ではなかったとしても、厳しい営業管理やノルマを課す仕組みで運営されている会社も多いです。

・単純に時代に取り残されている

今あげた2つは間違いなく傾向としてはあるのですが、多くの人材サービス企業が今までの売上、利益偏重や強引な営業手法ではなく、求職者へしっかりと向き合ったサービス提供をしなくてはいけない事に気が付いていると思います。

僕の所属している会社もそうですし、他の会社の従業員に話を聞いても、各社のヴィジョンを見ていても求職者やクライアント企業目線に変わっていこうという流れは感じます。

しかしながら、経営レベルではまだしも、現場レベルではなかなか変化ができず、20年前の成功体験から脱却できずにいる現状があります。

(決して、儲かりそうだからビジネスを始めるといったことを、否定する意味ではないです。そこからの進化の話です。)


「自分はどうありたいのか」問い続ける

では、どうしたら求職者の幸せを全力で考えられるのかお伝えします。

それは、「自分がどうありたいのか」ということを整理して、それと向き合うことです。

それだけ?って思うでしょうが、それだけです。

・求職者に定着率が低い会社を、その情報を伏せて紹介すれば自社の利益につながりそうな時にどうしますか?あなたはどうありたいですか?

⇒最低でも事実を伝えて紹介したいですよね?できれば、求職者のありたい姿がその定着率の低い会社で達成できるか、求職者の価値観や優先順位を聞きたいですよね。

・求職者と客観的に見てマッチしない企業ですが、求職者がとても素直にアドバイスを聞いてくれる方なので、自分が紹介すれば応募してくれそうなときどうしますか?あなたはどうありたいですか?

⇒マッチする企業を探してきたいですよね。無理な紹介はしないはずだし勝手な価値観を押し付けずに求職者の話を傾聴しますよね。

ほら、解決w

悩んでいる時点で実は解決していて、自分のありたい姿に正直に仕事をすればいいんです。

でもサラリーマンだから・・・とか、上司に怒られる・・・とかいう声が聞こえてきそうですが、僕は何年もそうやって仕事してます。

そして、一切問題になったことがないです。それどころかツラさは全く感じないで仕事しています。

※このありたい姿以外の方法を強要された時だけはツラいので何とかして無視します。

ちなみに、もしも「自分のありたい姿」を考えたときに、それが求職者やクライアント企業の幸せや社会貢献ではなかった人材サービス従事者は、(多分、こんな記事にはたどり着かないし、ここまで読んでもないと思いますが)改めて、本当にこの仕事を通じてどのように社会貢献したいのか考えてみてください。

それでも、自分の利益や自社の利益を、求職者へ嘘ついたり、少しずるいことをしてでも成し遂げたいと思うのであれば、申し訳ないのですが業界からは退場してもらえれば幸いです。

僕の知る限り、顧客の幸せを願うことなく今もなおビジネスが成立している業界なんて存在しないと思いますが(犯罪行為は除く)、そういった業界やインセンティブ100%の会社(それでも顧客の幸せは望むよね)、独立開業をおすすめします。

少なくとも、絶対にマネージャー職にならないようにだけはお願いします。(これはもう業界の為に何卒お願いします。)


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最後に人材業界の若手の(最近はいられた)方へ

この業界、想像と違ってバリバリの営業会社だなと思った方はいますか。(それは別にいいか)

嫌な考え方をする会社だなと思った方いますか。

大げさではなく意外と個人戦になりがちな業界なので、自分はまっすぐに正直に仕事することも可能だと思っています。

それでも、その会社では正直に、ありたい姿で社会貢献できないという場合は転職も考えてみてください。

嫌な人材サービス企業もありますが、真剣に働く人々と日本の企業のために日々、汗をかいている人材サービス企業も沢山あります

その上司が、その会社が、偶然にも今はまだ、自分たちのことしか考えていない業界人や人材サービス企業だったというだけです。

数年前と比べて、志の高い業界人も増えてきていて、少しずつ変わってきています。

実際、僕は自分の所属している会社のヴィジョンも、経営層のあり方も共感できているし大好きです。(嫌な奴はいるよw)

せっかくのご縁です。一緒に、人材サービス業界が少しでも社会に有益で、良い業界になっていくように頑張っていきませんか?

よろしくお願いします。


・・・・なんだか今日はすごく暑苦しくなってしまった。(そして偏見強め)

さらっ、と求職者目線でガンバローって書こうと思ったのですが、9連休明けに仕事したからですかね。

では、また明日!

サポートいただいた分は、人材派遣で働く人のサポート、人材サービスで働く方のサポートの活動に使います!必ず、世の中の役に立てますね。