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人材派遣利用マニュアル ~人材派遣会社の選び方~ ②独立系vs資本系

人材派遣利用マニュアル ~派遣を利用する前に~編を終え、次は、~人材派遣会社の選び方~編に入ります。

~人材派遣会社の選び方~「独立系vs資本系」いってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」人材派遣利用の教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣先企業が知っておくべきことについて超実践的に解説していきます。

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独立系とは?

前回、解説したポイント7つの中の2つ目に「独立系vs資本系」というポイントを入れました。


意外と軽視されがちだと思うのですが、独立系か資本系かは気にしたほうが良いと僕は考えています。


では、独立系とはどういう派遣会社のことなのでしょうか。

独立系派遣会社とは、独自に資本金を集めて設立された人材派遣会社のことを指します。

 ↑派遣で働く方向けの解説ですが、主婦だって派遣!さんのサイトが分かりやすいので、丸パクりします。

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↑のような特徴があります。


基本的には、資本として独立しているがゆえに、独自の企業方針を持っているという定義なので、一般的な派遣会社と言えます。



資本系とは何ぞや!?

では、資本系の派遣会社とは何でしょうか。

資本系派遣会社とは、グループ会社の資本によって設立された人材派遣会社のことです。(まんまですね・・・)

主婦だって派遣!さん、すみません。またお借りします!(っていうか、このサイト綺麗にまとまってますが、何でお金稼いでるんだろう・・・)

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↑のような特徴があります。

親会社が存在するので、そこの意向によって経営判断が行われるという特徴があります。



独立系vs資本系

で、どっちがいいの!?

というところですが、実は、どっちがいいかというよりも、独立系と資本系という特徴があるということを知っておいて欲しいというのが、今回のnoteを書いている目的です。

長く、この業界で営業をしていますが(僕は独立系に所属)、資本系の派遣会社のメリットを活かし切れていなかったり(←これは、多い!)、資本系の派遣会社ばかりと取引していて、バランスが悪いケースを良く見かけます。


独立系は、言い換えれば、普通の派遣会社なので、今回は、資本系の派遣会社を利用するメリットとデメリットを伝えさせてください。



資本系派遣会社を活用するメリット

①親会社のノウハウを得ることができる

⇒まず一つ目が、資本系派遣会社が、その宿命として親会社への貢献を求められているという特徴から出てくるメリットです。

例えば、親会社が多くの電話受付やコールセンターの部門が多い業態であり、そこでの人材活用をメインの目的として派遣会社を立ち上げた場合に、そこでの経験を持ったスタッフを派遣してもらうことができます。すると、自然とノウハウを得ることができる場合があります。

親会社が同業である場合は、その派遣会社は利用しにくいと思いますが、似たような処理のある事務センターや、コールセンターなど、共通ノウハウがある場合は価値が高いと思います。


②8割規制があるので、積極的に紹介してくれる派遣会社もある

⇒ご存じの方も多いと思いますが、人材派遣は関係グループ企業には8割(労働時間ベースで)までしか派遣してはならないという法律があります。

↓厚労省資料

親会社のために設立されたと考えると、グループ外にはあまり、派遣してもらえないのではないかと想像してしまうところですが、8割規制によって、積極的にグループ外の企業にも派遣している会社はあります。

場合によっては、この規制を守るために、比較的リーズナブルな条件で優秀なスタッフ(その派遣先で続いてほしいから)を派遣してくれる派遣会社もあり、僕の友だちも働いてます。


資本系派遣会社を活用するデメリット

①グループ会社に存在しない職種は苦手

⇒グループ会社のニーズに最適化していく傾向にあるので、グループ会社内に存在しない職種の供給力は低いことが多いです。

このあたりに気が付かないで、依頼し続けていると、なかなか良いスタッフを供給してもらえないということが起こり得ます。


②経営が変わるかもしれない

⇒三菱商事系のメイツ(リクルートが買収)、三井物産系の物産ヒューマンリソース(パソナが買収)、伊藤忠商事系のキャプラン(パソナが買収)、住友商事系の住商アドミサービス(パソナが買収)、丸紅とみずほ系のアヴァンティスタッフ(ヒューリックが買収)、パナソニック系のエクセルスタッフ(パーソルが買収)・・・・

実は、主要な資本系派遣会社は、独立系の派遣会社に買収されている会社が多いです。

収益性が下がり、グループ内に派遣会社を置いておくメリットがなくなってきたということだと思います。

収益性が下がっている理由は3つ

・8割規制

・運営費用高騰

・そもそもメイン事業ではない


グループ内に8割という規制により、一定のグループ外への営業が必要になります。そして、昨今の少子高齢化、派遣法改正を受け、採用費用や人件費が高騰しています。加えて、そもそもメイン事業ではない・・・

一方で、買収する側の独立系派遣会社からすれば、大きなグループ会社での取引が手に入る上に、経営的には合理的にできるのである程度は利益を増すこともできるという視点で、買収するメリットがあります。

であれば、店じまいしてしまおう・・・となるわけです。

利益がしっかり出ていない資本系派遣会社は多く、場合によっては独立系の派遣会社へ経営が変わってしまう可能性があるということは知っておくといいかもしれません。(くれぐれも、全ての資本系派遣会社そうだということではないです)



最後に

今日は、人材派遣会社の選び方についての第2弾として、独立系と資本系という観点で派遣会社を分けることができるというお話をしました。

大きな資本系の派遣会社は減りましたが、地場の大きな会社のグループ会社の派遣会社や特定のグループに特化した派遣会社はまだまだ、あります。

資本系派遣会社という概念(メリット、デメリット)と8割規制を知っておくと、解決できる課題や、派遣会社の選び方を考えることができるのではないでしょうか。

今日の話も、どちらのほうが良いとか良くないという話ではないですが、知っておいていただき、参考になると嬉しいです。

次回は、同じく見極めポイントとして、「大手企業vs中小企業」について、お話しします。

では、また!




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