ポジティブも良し悪し #1255
お元気ですかー?
今日は「ポジティブも良し悪し」というタイトルで、ポジティブを強要する組織のリスクについてお話します。ポジティブでいること自体は素晴らしいことです。職場の雰囲気が明るくなって、メンバーの士気が上がることが多いですし、確かにその効果は実感できます。でも、ポジティブを強制しすぎると、実は逆効果になってしまうこともあるような気がします。(そして、僕はポジティブの強要が得意です)
ポジティブな空気を作るメリットとリスク
「ポジティブであれ!」というスローガンを掲げる会社は多いですよね。実際、僕も10年以上前、「とにかくポジティブでいこう」という方針を掲げるマネージャーのもとで仕事をしていました。確かに、ネガティブな発言ばかりだと場の空気が重くなるし、モチベーションも下がります。でも、「とにかくポジティブじゃなきゃダメだ」となってしまうことで、思わぬ問題が生じたりするのです。
ポジティブ強要が招く5つの問題
1.本音を言えなくなる空気が生まれる
ポジティブしか許されない環境では、メンバーが本当の悩みや問題点を話しにくくなります。僕も経験がありますが、現場での課題を伝えると「ポジティブが足りない」と一蹴されたことがあります。
本音が出せない空気は、組織の成長を妨げるだけです。
2.健全なフィードバックや改善提案がしにくくなる
問題を指摘することが「ネガティブ」と捉えられると、改善提案すら難しくなります。僕も「この新規サービス、進め方を変えたほうがいいかもしれません」と言ったとき、「それは否定的すぎる」と言われたことがありました。結果的に、そのまま進んでしまい、後で大きく公開することになります・・・
3.リーダーシップが薄れていく
「ポジティブでいよう」というメッセージが強すぎると、リーダーやマネージャーが問題に対して毅然と対処しなくなります。「現状をポジティブに捉えよう」という意識が強すぎると、問題解決が後回しになり、結果的に何も変わらないまま。同じ問題が繰り返されるだけです。リーダーはポジティブの罠に気をつけないとリーダーシップが薄れていくリスクがあります。
4.ストレスがたまりやすくなる
無理にポジティブでいようとすると、逆にストレスがたまりやすくなります。表面上は笑顔でも、内心では「こんなに問題だらけなのに、なぜポジティブでいなきゃいけないんだ」と感じてしまうんです。僕もその状態に陥ったとき、メンバーとのコミュニケーションがぎこちなくなりました。無理ポジティブ、だめ。絶対。
5.メンバーがポジティブを演じるだけになる
ポジティブであることを強要されると、メンバーは本心を隠して「ポジティブな自分」を演じるようになります。これが続くと、組織内のコミュニケーションが表面的なものになり、ポジティブが形骸化します。これを「ポジティブのオオカミ少年化」と言います。
ポジティブな組織づくりのためには
このように、ポジティブであることは素晴らしいですが、強制してしまうと逆効果。リーダーやマネージャーが、本音を言いやすい環境を整え、問題や課題を素直に受け入れることが大切です。「ポジティブであれ」と強要するのではなく、「どんなことでも聞くよ」とメンバーに寄り添う姿勢が、長期的には組織の成長を支えると僕は考えています。
無理にポジティブを押しつけるのではなく、健全なコミュニケーションを作っていきましょう。ポジティブであろうとすることで心理的安全性を損なってしまっては本末転倒ではないでしょうか。
では、また!
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