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なぜ人材サービスはツライのか?楽しむための秘訣は簡単だ!

「人材サービスの営業って辛くない?」って思いませんか?

「人材サービスってピンハネでしょ?恥ずかしい」って思ってませんか?(実際、旦那が派遣会社なのが恥ずかしいというセリフを聞いたことあります。そのセリフが辛い!!)


今日は、そこから抜け出すための「人材サービス従事者のマインドセット」についてお話します。

これからも、いろいろな戦略や戦術、考え方、場面ごとの攻略法などいろいろと人材サービスについてお話していきますがすべてのベースになる、マインドセットの部分です。

様々な場面での選択や行動の指針となる想いの持ち方や考え方のモノサシとなる、指針やビジョンのようなものです。

100%賛同する必要もないし、それぞれの価値観に沿ってお仕事していけばいいですが、僕がこの想いを大事にしていることは知っておいてもらえると他のお話の理解もしていただきやすいのではないかと思います。


人材サービス業界従事者が持つべきマインドとは

僕が控えめに言っても、同じようなマインドを人材サービスの人間は全員持つべきだと考えているものは、

「求職者と求人企業の出会いを生み出すことで、少しでも社会の生産性向上と個人の幸せを実現する」

です。


どうして人材サービス、特に営業はツライの?

人材サービス営業は新規営業がキツイ、スタッフとクライアント企業に挟まれてツライ、「商品=派遣スタッフ」が文句言ってきてツライ、昼夜問わずむちゃぶりへの対応が必要でキツイ・・・

よく言われることですし、そういったイメージを持っている方もいると思います。僕の所属している会社では新卒で入社した営業パーソンが、「そういったイメージは持っていたが、大げさなのではないかと思って入社したもののガチだったw」なんて言ってました。

では、なぜキツイ新規営業をしなくてはいけないのでしょうか。

なぜ、スタッフは文句ばかり言ってくるのでしょうか。

なぜ、クライアント企業は無茶ばかり言ってくるのでしょうか。

答えは簡単。

僕たちの仕事の価値が、僕たちの業界の存在が、僕たちそのものが、低く見積もられているからです。

大好きだったり、自分の役に立ったり、自分を好きでいてくれたり、そんな人やサービスだったら、文句ばかり言ったり、無茶ばかり言わないですよね。そんな素敵な何かが新しくPRしてきたら耳も傾けてしまうでしょう。

でも、そうではないから、沢山の人は近寄ってきてくれないし、好きじゃないのに仕方なくサービス利用するからお客様からの扱いがぞんざいになるんです。

そして、僕は何よりも、希望をもって僕らの業界に入ってきた新人が、そこに絶望していくのがたまらなく嫌です。


どうして低く見積もられるの?

では、どうして好きになってもらえないんでしょうか。

これも、答えは簡単!

求職者からは「人材ビジネスの営業なんて、自分たちの利益にしか興味なくて労働力を安価に使いたい企業と一緒になって、私たちから搾取しているんだ。そのためなら嘘だってつくし、そもそもそんな仕事してるくらいだから人間性にも問題あるような人に決まってる。」と思われていてw

クライアント企業の担当者からは「労働力を都合よく使いたいウチみたいな会社と結託して利益を得ているんだろ?商品も持たずに楽なもんだよな。そんなサービスを使うのも窓口になってる自分もアレだけど、必要悪だよな。」とかなんとか思われているんです。

(僕だって、自分の利益しか考えていない自動車メーカーしかいなくて、でも買うしかなかったら、カーディーラーの営業にはウン○投げつけながら車買います。)

さらに、そう思われている理由は、誤解を恐れて(震えながら)言うと、多分人材ビジネス業界が伸びていた時代はそういう人材サービス従事者も多かったから。

正確に言うと黎明期は熱い魂の方々が活躍されたと思います。「派遣前夜」とか読んでみてください。(もう手に入らないかも)

その時から国の担当者からまるで悪者の扱いを受けています。それを乗り越えて今の派遣サービスがあります。本当に尊敬します。

逆に言うと黎明期は社会的意義を追いかける人にしか業界に入れなかったと思います。割に合わないです。

ただ、そのあとはどうだったでしょうか。

よく、人材サービス業界は、「年越し派遣村」とかでバッシングを受けた時も世間に反論や発信をしてこなかったのがイケないという論調があります。

でも、僕はその時代すでに派遣営業でしたが、ただ恥ずかしくて反論できないだけでした。

本当に、嘘をいとわない、求職者の幸せや求人企業の成果よりも自社の利益を優先する先輩も同僚も他社の営業も掃いて捨てるほどいました。

僕は業界内にいた人間として、人材ビジネスのイメージは結局は人材ビジネス業界の人間一人ひとりが作ったと思います。


どうすればいいの?

さて、どうやら結構嫌われていそうだけど、どうしたらいいんでしょう。

①まず業界の存在意義を言語化して理解しましょう

(恐ろしいことにこれを答えられない人材ビジネス従事者、結構います。これがわからないなら、そりゃ利益くらいしか追いかけるもの無いよね。)

②求職者の幸せを全力で考え行動しましょう

(恐ろしいことにお勧めしがたい企業を、その情報を伏せて求職者へ紹介する人います。怖い!)

③求人企業の繁栄を願い、お手伝いしましょう

(恐ろしいことに求人企業のためのアドバイスをする気もない人います。僕が求人企業なら来ないでほしい。)

それだけなの?って言われそうですけど、本当にそれだけで他の人材サービス従事者の多くと差別化ができてしまいます。


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いつか、本当の意味で切磋琢磨をしましょう!

「求職者と求人企業の出会いを生み出すことで、少しでも社会の生産性向上と個人の幸せを実現する」

そのマインドセットがそのまま差別化になります。

これは、本来は業界として恥ずかしいことだし、このマインドセットが差別化にならなくなってからが、初めて本当の意味での人材サービス企業同士の競争が始まるのかもしれません。

社会貢献を前提とした当たり前のマインドを多くの人材サービス従事者が持つことができた先に本当の意味の人材サービスのコツが生まれてくるかもしれません。

今モヤモヤしている人材サービスに勤めている方は、まずは純粋に少しでも社会貢献をする気持ちで仕事をしてみてください。毎日の景色やクライアント企業やスタッフさんの対応に変化が訪れます。

そしていつか、誰が一番求職者の幸せを実現できるか、求人企業の役に立てるかを切磋琢磨して競争しましょう!(もちろんその時こそ一番利益出した人の勝ちです。)

まとめ

人材サービスがやりがいが溢れ、楽しめるためのマインドセット
•業界の存在意義を言語化する
•少しでも社会の生産性向上を願う
•本気で求職者個人の幸せを実現する


明日からはまず、人材サービスの存在意義からお話していく予定です。(でも明日は読書感想文になるかも。)

では、また明日!

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