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他人と比べるマネジメントの弊害
今日のnoteは、チームメンバーを他のメンバーと比較するマネジメントの弊害について書きます。
「不公平だ」とチームメンバーに言われる
昨日、大企業で営業課長職を務める友達の相談に乗っていたのですが、その内容が
「部下から、他のメンバーの担当企業と比べて不公平だとか、担当地域の差が不公平だとか、果ては会社にかかってきた電話を沢山取ると営業時間が減るから不公平だとか言われる。なんでこんなにやる気ないんだろう?」
でした。
僕は、(えっ、むしろやる気あるじゃん。不公平だ!とか言ってくるくらいには。ってかこれは、過去の自分や目標とする姿とかと比べないで周りのメンバーと比較して評価しているだけでは・・・?)と思いながらも
「給料って結果と連動したインセンティブ制とかそんな感じ?」
と聞きました。
ところが、給料自体は固定給で、評価が賞与と昇給の一部に反映されるということでしたので、いよいよ勇気を出して聞いてみます。
僕「もしかして、メンバー同士を比較してない?」
友達「してないよ」
僕「〇〇と比べて▲▲は電話に出ている、とか営業量が多いとか、他の人より結果が優れているとか・・・」
友達「そういう意味なら、してるわー」
しとるやないかーい!ってかそういう意味以外にどういう意味があるんだよぅ!
他のメンバーと比較したマネジメントをするのであれば、よっぽど仕事の割り振りやオペレーションを工夫しないと「不公平だ」と言われます。
ましてや、この友達のようにそこに無自覚だとそれはそれは、メンバーは不満がたまったことでしょう。(もちろん、意図して比較して競争させるのはしっかり準備して入れば一つの方法です)
他のメンバーと比較するマネジメントの弊害
その友達は、振り返ってみれば、基本的ににメンバー同士を比較していたとのことでした。誰かと比較して良ければ褒めて、悪ければ咎めるというやり方です。
しかも無自覚に行っていた(指摘があって初めて気が付いた)ので、比較するに足る公平性も全く意識していなかったようです。
もちろん背景を完全に把握しているわけではないですが、どうやら「不公平」という指摘はあながち間違ってなさそうです。
それを友達側は「やる気がない」と感じているわけで、溝は広がるばかりといったところですよね。
メンバー同士を比較して評価することの弊害は
・公平感のためにかなりの工夫とコミュニケーションが必要
・常に誰かの評価は低くなる
・チームメンバーが競争関係になるため足の引っ張り合いや協力的ではなくなるようになる
・掃除や電話対応などの直接的に個人に紐づかない仕事の依頼の難易度が上がる
・メンバーの自己肯定感が下がる
あたりがあるでしょうか。
言うまでもなく、僕は未来の在りたい姿、チーム内での役割、過去の自分などと比較して評価し、メンバー同士を比較して優劣を評価するようなやり方はしないほうがいいと思います。
他人と比べられているときって口にされなくても伝わってきますしね。
インセンティブ制でもないのに(インセンティブ制なら給与と連動してすでに他人との差は清算されてるからむしろ他人と比較はしないか・・・)メンバー同士を比較して評価するマネジメントをする場合はそれなりの覚悟と準備をして効果的に運用する必要があるのです。
最後に
何だかいつもに増して、当たり前のことをつらつらと書いてしまいました。
相談に乗った形となった友達が、メンバー同士の比較による評価は弊害が多いことを知らなかったこと、そしてそれ以上に自分がメンバー同士を比較しているという自覚がなかったということで、非常に驚いていて「来年から評価の仕方を変えて、部下とコミュニケーションをとって、合意した客観的な指標をもって、評価や動機付けをしていこうと思う!」と晴れ晴れした表情で言っていたので”もしかしたら誰かの役に立つかもしれない・・・!”
と思いnoteにしてみました。
評価もチームが望ましい結果を得るための手段の一つなんですが、案外思い込みでちぐはぐな方法になってしまっていることもあるのかもしれません。
では、また明日!
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