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【派遣で働く方向け】事務系派遣の職場見学攻略法

今日のnoteは「事務系の派遣会社から職場見学に行く予定がある」「職場見学ってどうすればいいの?」という人に読んでほしいです。

実は人材派遣の職場見学は面接ではないです。なので、攻略法は通常の面接とは大きく異なります。


職場見学ってなんぞや・・・?

そもそも職場見学って何なんでしょうか。体験したことない人にはわかりにくいですし、実は体験したとしても職場見学にもいくつかパターンがあって全貌はつかみにくかったりします。

以前、派遣会社の営業担当の目線から↓の記事を書きました。

この時は白熱しすぎて、念のため有料記事にしたのですが、今日はなるべく職場見学の表裏まで書きます。←追記:やっぱ最後だけ無理だったw少しだけ有料部分あります。

このnoteでも触れていますが、日本の法律では、雇用主である派遣会社が採用活動することになっていて、派遣先であるクライアント企業は「事前面接」ができません。

人材派遣はどちらかといえば請負や委託の契約に近いので、引っ越しするときに引っ越し業者の営業と商談をしますが、引っ越し当日にどんな人が来るかは分からない仕組みに似ていると思ってください。(ちょっと、いやかなり違うのだけど)

引っ越し屋さんの従業員である当日やってくる方々を、お客様である引っ越しする人がとやかく言うことはできないわけです。(引っ越しに支障がない限り)

また、専門的には特定行為の禁止といいますが、個人を特定して派遣契約をすることができると、借金の方にA子さんを働かせて給与の一部をピンハネするというような人身売買が成立しかねないためにも禁じられているとも言えます。

なので理屈では、派遣会社に登録した後、雇用されることが成立した時点で〇月〇日から××という会社で一般事務の仕事を3か月よろしく!って言われて契約が始まってもおかしくはないということになります、。

でも、一部の例外を除いて、そんな見たこともない職場にいきなり派遣されることはないですよね?(ないんです)

いきなり契約スタートでも困るので「派遣スタッフさんのためにも、職場を確認、見学をしてもらって、仕事内容の打ち合わせも行いましょう。」というのが職場見学でして、決してこれは面接ではありません

いや、私、面接されたけど!っていう方!わかります。実は職場見学には大まかに3つのパターンがあります。今から解説しますね。


パターン①:職場の見学(全体の1割くらい)

文字通り!法律的に見ても問題なし!!

これは官公庁などの入札により執り行われるものや、法律違反するはずのないクライアント企業にて行われる(ことが多い)形態です。

純然たる職場見学でして、すでにクライアント企業と派遣会社の間に派遣契約が存在していて、(入札とかであれば落札後なので当たりまえ)その契約に行ってもらえる派遣スタッフを人選している状況です。

契約開始後にイメージと違うと感じてしまっても困りますし、多くの派遣スタッフが事前に職場環境を確認したい希望がありますので行われる性質です。

基本的に派遣スタッフさん側が見学後に就業を希望すればそのまま就業が決まります。

【見分け方】
・堅いイメージの派遣先。派遣営業からあーしろこーしろ、みたいな指示がない
・見学後に回答待ちみたいな時間がないか聞く(聞けそうなら派遣先による選考がないかズバッと聞いてもOK)

【攻略法】→よほど非常識でなければOK!
・非常識な服装で行かない
・適切な言葉遣いと態度で見学する



パターン②:基本的に就業してもらうが派遣先のチェックも入っている(全体の3割くらい)

雲行きが怪しくなってきました。チェックが入っているとは一体・・・?

派遣就業したことがある人は、スキルシートとかスキルカードとか呼ばれる匿名の職務経歴書みたいなものを見たことがある方はいますか?見たことのある派遣スタッフのほうが多いかもしれません。

これは、基本的にはどのような人が派遣されてくるか分からない立場の派遣先企業が、どんなスキルの方が来るのかを知るための資料です。

法律的にもスキルの確認はOKなので、スキルシートを使って事前にどのようなスキルや経験の方を派遣する予定か提出することがあります。

この場合に多いのは、派遣先企業が複数の派遣会社へ依頼をかけていて、その複数の派遣会社が提出してきたスキルシートから一番希望に近い企業を選定して話を進めるパターンです。(実際は派遣会社により金額や教育システム、入金のルールや付随するサービス内容などが違うのでそこまで単純ではないこともある)

もしくは1つの派遣会社のみに声をかけているが、どのような方が来るかスキルカードで確認するパターンもあります。

僕なんかは経歴出せばある程度の年齢もわかるし本当にいいんかいな?って入社したばかりの時思っていました。

が、このあたり・・若干の選定行為にも思われますが、禁止されているのはあくまで個人を特定したうえでの選定ですので、万が一、1社の派遣会社で該当する人材がいないと困るので複数の派遣会社に声をかけて、スキルシートで1社に絞ること自体は問題はなく、ある程度はまじめな取り組み方ともいえると思います。

(パターン①が最も順法であることは間違いないけど)

派遣先企業としても、もう一度、職場見学を行う負担も高いですし、すでにスキルシートで選考済みであることもあり、基本的には前向きに話が進むと思って問題ないです。

とはいえ、スキルシートで一定の選定を行うくらいなので、どのような経験やスキルの人材に来てほしいかがはっきりしていて、実際の職場見学においても、やってきた派遣スタッフがどのような人物かはある程度見極めていると思ったほうが無難です。

面接行為が禁止されているとはいえ、あまり職場にマッチしないと思われれば、派遣営業に「違う人提案できない?」なんてことも・・・


【見分け方】
・派遣営業からあーしろこーしろ、みたいな指示が細かくはない
・むしろ、「この見学の後、よほど話と違うとかがなければ、お話進めてくださいね」みたいに逃がさないようなコミュニケーションがある
・見学後に回答待ちみたいな時間がないか聞く(聞けそうなら派遣先による選考がないかズバッと聞いてもOK)

【攻略法】
→入ったあとも、このスタッフさんに来てほしいなと思われて損はないので、派遣先に来てほしいと思ってもらい、自分は職場を見極めるということを目指しましょう。
・スーツかそれに準じた格好
・適切な言葉遣い
・笑顔でハキハキ
・仕事に前向きな態度で臨む



パターン③:面接行為としか言えない(主流)

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