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「心理的安全性」は一貫性とオープンさに宿る

今日は、「心理的安全性ってなんだろう?」「心理的安全性を重視したチーム作りがしたい」という人に読んで欲しいです。


市民権を持ちつつある「心理的安全性」

先週、クライアント企業との商談で、先方から「最近流行ってるかもしれないけど、心理的安全性を大切に・・・」という表現がありました。

「心理的安全性」を大切にするコミュニティに僕が所属しているので「心理的安全性」というフレーズを聞く機会が多かったのですが、それ以外の日常で聞いたのは初めてだったので、びっくりしました。

何となく「心理的安全性」という考えが市民権を得てきている気がしましたし、そうであるならすごく素敵なことだなって思います。

この体験をきっかけに「心理的安全性」について僕の考えをお話してみたいと思います。


心理的安全性とは何か

心理的安全性とは、「psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)」という英語を和訳した心理学用語だそうです。

チームのメンバー一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態のことで、なんと!今ググったところ、Google社のリサーチチームが、“チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある”と発見・発表したのが始まりとのことです。

では、「心理的安全性」を担保するために具体的に必要な要件は何でしょうか。

僕は、それについては一貫性とオープンさだと思っています。


「心理的[不]安全性」について考える

心理的安全性とはチームのメンバー一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態のことですので、一般的には

・ポジティブ思考で

・発言の機会が均等にあり

・お互いが尊重して

etc・・・というような要件があると言われることが多いです。

でも、澤円さんのオンラインサロン(心理的安全性の担保がテーマの1つで、全員がポジティブフィードバック!すんごい居心地がよく学びの多いチーム!!とっても素敵!)で心理的安全性を一身に感じている僕としては、実はそれは表層なのではないかなと考えています。

そう考えたきっかけは、職場で、「ポジティブなコミュニケーションだと、何か裏があるのではとか、こちらも気を使わないといけないのでは・・と不安になる」という人がいて、「心理的安全性」=ポジティブみたいになっているけど、ポジティブであることが不安という人もいるよな・・・と思ったことでした。

すごく上下関係があっても、ネガティブなフィードバックが多くても、風通しが悪くても「心理的安全性」が担保されている人はいるのかもしれません。

特に職場だとその環境に今まで適応していて、「上司になったら上下関係をフル活用してやるぜぇぇぇぇ!」って思っている人にとっては、お互いを尊重しているチームは「心理的[不]安全性」があるチームと言えるでしょう。

・・・とまあ、こんなことを考えながら僕は「心理的[不]安全性」つまり心理的に安全出来ないチームについて想像してみました。

色々なパターンを想像してみましたが、共通して以下の3つの特徴に気が付きました。

・何を言ったらどんな反応があるか分からない
・どう振る舞ったら、どうなるか分からない
・所属してみないと分からない

例えば、先ほどの職場のメンバーで言えば、部下である間は従順に振る舞えば出世できて、上司になったら権力を持ててネガティブなことも言いたい放題・・・みたいな状況を信じていることができていて、それが本人にとって負担ではないか好ましいものであるのではないかという風に想像しました。

所属しているメンバーが一貫性を感じることができて、それに適応できているのであれば、「心理的安全性」は担保されるのではないでしょうか。

もう少し、踏み込むと旧来の日本企業には心理的安全性がないと言われますが、部下の時は多少理不尽なフィードバックでも従順にしていれば、年齢に応じて出世して、何より生涯生活を守ってもらえるということに確信が持てることで「心理的安全性」が担保されていたと考えられます。

特に生涯生活を守ってもらえるということが約束されなくなってきたことによって、その確信が揺らぎ、一貫性を失ったことによって、「心理的安全性」も失ったと、そんな風に僕は考えてます。


一貫性とオープンさ

ずっと、一貫性について考えてきましたが、オープンさについては非常に単純です。

例えば、旧来の日本企業の部下の時は多少理不尽なフィードバックでも従順にしていれば、年齢に応じて出世して、何より生涯生活を守ってもらえるという特徴も、澤円さんのオンラインサロンのポジティブフィードバックという特徴も、事前に情報として分かっていないと所属するか判断することができません。

終身雇用の年功序列が主流の時代は、ほとんどの会社が生涯生活を守ることが前提だったので発信がなくても成立しましたが、今や個人の価値観も多様化してますので、そのチームの価値観(もちろん一貫性のある!)をオープンに情報発信してもらうことで受け手が判断していく必要があるということです。

それから、自分の価値観と合わないと判断できた時点で離脱できるという特徴もオープンさの中に含まれるべきと考えています。

仲間やオンラインサロン、ボランティアチームなどはそれが出来ても、学校、会社、地域ではそれが難しいことになってしまう場面があるのは課題ですよね。


最後に

「心理的安全性」については僕の粘着質な傾向が多分に発揮されてwこんなことを職場のメンバーの発言をきっかけに考えていました。

一貫性に心理的安全性が宿るのなら、素敵な(と僕が感じる)心理的安全性と素敵ではない(と僕が感じる)心理的安全性があるのではという捉え方です。

僕もチームを任されることが増えてきた中堅の社会人なので、一貫性とオープンさを意識してチーム作りをしていきたいなと思います。

そして、ごちゃごちゃ書いてきましたが、ポジティブフィードバックで個人が尊重されていて発言の機会が均等なチームのほうが良いに決まってるよね!って僕は思っています。

去る者を追わずの精神で、ポジティブフィードバックのチームを職場でも作っていきたいですね。

では、また明日!



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