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【播磨町】東播磨地区自治会研究会でも対話の場を

こんにちは、兵庫県で一番小さなまち播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。今回は、播磨町を超えて東播磨の自治会についてまとめてみます。内容は先日開催された東播磨地区自治会研究会。


そもそも東播磨地区自治会研究会って?

 播磨町は兵庫県の中でも東播磨というエリアにあります。東播磨は明石市、播磨町、稲美町、加古川市、高砂市の3市2町からなるエリアです。年に1度、このエリアの自治会長があつまる研修の場があります。それが東播磨地区自治会研究会です。昨年は稲美町が事務局で開催され、今年は播磨町が事務局で開催となりました。昨年講師を依頼いただき講演したのですが、そもそも平日の昼間の開催だったため、働いている自治会長は参加できないし、大きなホールで講演を聞くだけの会はせっかく集まってる意味がないなーと思うものでした。

集まってるならお互いの話をしよう

 自治会の運営サポートなどに関わってきてわかってきたのが、自治会長や役員のみなさんが他の自治会の動きをほとんど知らないことです。だからこそ、自治会長同士で日頃の困り事や悩み事や気になっていることを相談し合うのが大切だと思っています。今回、自治体を超えて3市2町の自治会長が集まるなら、お互いにどんなことしてるか話し合う時間をつくろう、というのがこれまでとの大きな変更でした。

まずは少しインプットを

 とはいえ、いきなり話し合いましょう。では話し合えるわけもありません。冒頭に播磨町の野添コミセンでの取り組みについて話題提供いただき、複数の自治会が連携するからできる取り組みなどを紹介いただきました。「誰にとっても居心地の良い場所」と題された報告は、地域の拠点がどのような場所になっていくと良いか、示唆的な内容でした。

野添コミセン取り組みの紹介

さて、話し合ってみよう。安心して話せるための工夫。

 少し知識が入ったところで、事前にわけたグループごとに対話を進めました。自治会長同士をグループ分けする時2つのルールで分けることが多いです。1つ目は世帯数の近い自治会でわけること。2つ目はマンション自治会はマンション自治会でまとめること。自治会は世帯数で運営の方法がまるで違っています。できるだけ同じ世帯数で話し合うことでお互いのヒントになるかと思いそうしています。
 いきなり話し合うと、誰かがずーーーっと話してしまうかもしれません。そのため、まずはA4用紙に話してみたいことを書き、それを見せ合うことから始めます。そうすることでお互いの興味や関心がわかり、おのずと話し合いのテーマが見えてきます。

当日投影したスライドの一部

 さらに話し合いのはじめには、「今日は答えが出ないこと」「最後に発表してくださいと当てることはしません」と2つの約束を共有してから話し合いを始めました。この2つの約束を共有するだけで、少しだけですが場の安心感が高まります(もちろん、発表したほうが良いときはこの約束はしません)。そして、ワークショップではないので、話し合いの記録もとりません。気になることは個人のメモや頭に残してもらえたらというものです。話し合い=合意形成ではないのです。約100人が15程度のグループに分かれていたため、それぞれの対話の詳細はわかりませんが、みなさん「これまでは聞くだけだったから話し合えて楽しかった」と言った感想を頂きました。

会場の様子

せっかく会うなら対話の時間を

 コロナ禍を経て、大きな変化だと思ったのは雑談が下手になっていることです。取るに足らないようなどうでもいい話や世間話みたいなものが失われて言っているように思います。その先にはある種の正しさや真面目さしかない場が拡がっているように感じています。せっかく会うなら対話ができたらとおもい、今回の研究会は内容を少し変えてみました。こうした雑談より少しだけ真面目に話す機会がいろんなところに拡がっていくことがこれからの地域社会にとってとても大切だと感じています。

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