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【過干渉の子育て】危険性と対策

こんにちは。

最近、きつねうどんのおいしさに気づいてしまった、トッププロ家庭教師の酒匂です。
※子供の頃、きつねうどんの揚げ、捨ててました


 さて、今回は「過干渉の子育て」についてお話しします。皆さんも一度は聞いたことのある言葉だと思います。
 この手の話で私が強く感じている事が2つあります。

①自分が過干渉をしていることに気付いていない方が多い

 自覚があれば改善の余地がありますが、自覚がない場合は周りが何を言っても「子供のためにやってるんだ」と聞く耳を持ちません。本当に危険な状態だと思います。
 逆に「過干渉を恐れて愛情表現をしなさすぎる親」もよく見ます。これはこれで危険です。

②過干渉によりダメージを受けるのは子供

 いくら親が「子どものためだ」と思っていても、過干渉は必ず子どもが損をします。厄介なことに「損をするのは歳を重ねてから」というところです。
 まだ子どもが小さいうちは「これは子どものためだ。」で済みますが、中学生くらいになると少しずつ過干渉の影響が出てきます。そこで親が「そんなふうに育てた覚えはない」などと、自分の育て方には目を瞑り、言うことを聞かない子どものせいにする、とんでもない状況に陥るわけです。

今回は下記項目でお話しします。
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1.過干渉の子育てとは?
2.過干渉の子育てをすると、子どもにどのような特徴がでてくるか
3.「過干渉」を「過保護」に変えよう
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1.過干渉の子育てとは?

 過干渉の子育てとは「子どもの望んでいない事をやり過ぎてしまうこと」です。
 しかし、普段生活していて「子どもがやりたくないことをやや強制的にさせなくてはいけない状況」はあります。例えば「学校の宿題」が分かりやすいですね。「学校の先生が成績向上のために出してくれたものなのだからちゃんとやりなさい」というふうに子どもに説明し、宿題をさせることは必要なことです。
 しかし、これをやりすぎると、親のことが嫌いになり、様々な問題行動を起こしたり、様々な特徴(後述します)がでてきてしまいます。
※この辺に関しては、脳科学を踏まえた内容で記事を別途書こうと思います。めちゃくちゃ面白いのでお楽しみに。

2. 過干渉の子育てをすると、子どもにどのような特徴がでてくるか

 過干渉の子育てをした際に出てくる子どもの特徴はいくつかありますが、今回は「気付きにくい2つの特徴」を紹介いたします。
①恋愛に依存する
 通常、本格的な恋愛、つまりお泊まりや旅行や同棲などは高校生や大学生になってから始まりますが、早い子だと、小学校高学年や中学校低学年から恋愛を始めます。
 恋愛の話は「どのレベルが正常なのか」というのは決めるのが難しい部分でもあります。親御さんやご家庭により感覚が違うと思います。
 私個人的には、中学生で彼氏彼女がいるのは全く問題ないと思いますが、お泊まりは早いと思っています。
 このように、子どもが中学1.2年生のような早い時期に恋愛に依存している場合は、親が過干渉をしている可能性があります。
 そもそも、恋愛は「親に足りないものを求める傾向にあるから」です。例えば、女の子の場合、「父親から正しい父性を得るべきだが、普段の生活で得られない」つまり「父親に求めている愛情をもらえていない」と判断して、それを彼氏に求めるわけです。
 もしお子さんが「恋愛に依存してるなぁ」と感じたら、ご自分の子育てについて振り返ってみてください。過干渉の可能性があるのでご注意ください。
 逆に高校生になっても恋愛に興味がないお子さんは「親からたっぷり愛情をもらった証拠」でもあります。一概には言えませんが、心配しすぎるのも良くありません。

②無気力になる
 過干渉とは親が「●●しなさい」「■■をやりなさい」など、命令していく子育てです。そうすると子どもは「自分の人生は自分で決めるのではなく、親が決めるものなのか。親に言われた通りに生きないといけないのか」と思うわけです。そうすると、最近すごく多い「夢や目標がない子ども」に育ってしまい、無気力になってしまいます。これ至極当たり前のことですよね。親に命令ばかりされていたら夢や希望がなくなります。何もやりたくなくなります。指示を待つようなロボット人間になってしまいます。
 もし、お子さんが無気力になっていたら、過干渉の子育てをしている可能性があるのでご注意ください。

3.「過干渉」を「過保護」に変えよう

 過保護とは「子どもの要求を親がしっかり聞くこと」です。お子さんが「やりたい」「ほしい」と言ったことは可能な限り聞いてあげることが大切です。
【過干渉】
親がさせようと思っていることをやらせすぎる子育て
【過保護】
子どもが望んでいることを可能な限りやってあげる子育て

過保護をすることで、両親からの愛情で満たされれば、子どもは過度に恋愛に依存することはないし、自分の未来にも希望が持てるようになり、気力が湧き、勉強、部活、習い事、色々なことを頑張ることができます。

 私がこの仕事をしていて、かつ海外での生活経験を踏まえて感じる事は「日本人は愛情表現が下手」です。これは「男女間」だけではなく「親子間」でも同じことが言えます。海外では愛情表現が露骨で「私はあなたのことを愛しているよ」とハッキリ伝えます。親子の愛が深いなぁと感じます。日本人は「羞恥の文化」が強すぎるあまり「人前では…」と遠慮してしまいます。
 小さい頃から「あなたのことを愛しているよ」と言葉で伝え、ギュッとハグすることを習慣化させることはとても大切だと思います。私には5歳の娘がいますが、必ず「大好きだよ」と言ってハグし、自分の気持ちをしっかり伝えるようにしています。

今回はここまでです

 いかがでしたか?過干渉と過保護の違いを明確に理解し、過保護の子育てを心掛けましょう。
 ポイントは「親がさせたいこと」なのか「子どもがやりたいことなのか」です。後者であれば甘やかしすぎるくらいが丁度良いです。前者はほどほどにしましょう。
 ちなみに、子育てが上手なご家庭は「親がさせたいこと」と「子どものやりたいこと」が同じです。もっと正確に言うと「親がさせたいことを、子どもに「やりたい」と思わせている」といった感じです。
 ある親が「うちの子はたまたま勉強が好きなんです」と言っているのを聞くと「立派なお子さんですねぇ」と思うのではなく「親がどういうふうにそう仕向けたのか。どんな言動をすればそうなるのか」を学ぶようにしましょう。子どもが勝手に勉強を好きになることはほぼありえません。何かした環境がそうさせているはずです。
 親も毎日勉強しましょう。

それでは素敵な一日をお過ごしください。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。

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