面接官が好印象を持つ、志望動機なんてない

思想多めなので、ご了承下さい。

もし心からその会社に入りたいんだって会社と出会えたのならそれは幸運な事だと思う。

でも大方、そんな会社に巡り会えはしない。
会社って言っても結局は人の集まりで、人を相手に商売する人間関係。

あった事もない人から
「インスタを見て恋人になりたいと思いました。貴方じゃないとダメなんです。」
って言われて、信用出来るだろうか…。

少なくとも僕はどんな理由をつけられようが、信じれない…。

だから、相手が会社になった途端何故急に志望動機が信用たるものになるのか納得出来ない。
貴方でないといけない理由なんてものは、月日を重ねてお互いのいろんな面を知り、苦楽を乗り越えるからこそ築かれるものだと思う。

つまり実際にそこで働かないと分からない。

本題にはいります。
志望動機を聞いてくる理由としてとあるサイトが挙げていた3つ。

会社にマッチした人材が欲しいから
長期的に働いてくれる人材が欲しいから
就活(転職)生の考え方や人柄が知りたいから

だそうです。

まずどれも面接で見抜く事は出来ない。
もっと言えば、こう言った思想的な部分は
入社後変わる可能性が十分にあると言う事。

なので、仮に見抜いたところで直ぐに変わるかもしれないし、逆に長期で働くつもりがなかったのに働く方に考えが変わる事もある。
ちなみに、これまでの転職回数や社会経験を見ても見抜けない模様。相関関係はない。

もう一度言うけど、ここで言う見抜けないと言うのは、普通に見抜けないのは勿論だけど、上に書いた通り考えは変わるから。

そもそも、お互いにWIN-WINだと感じる事が出来ればガンガン辞められることもない気がする。
会社の待遇がどんなに悪かろうが、前提として長期で働かせようと考える事自体がおこがましい。
これでは優秀な社員を集めるのではなく、奴隷の素質がある人を集めている様なもんだ。

何回もいってくどいけど、面接で考え方や人柄なんて見抜けないし、そもそも社風にあっているから良いってもんでもない。
前も書いたけど3人よれば文殊の知恵は、優秀で多様な人が集まって初めて意味をなす。
同一人物が3人集まる事ではない。

だから志望動機で言える様な事と言えば、
求人票を見比べて、自分が受かる可能性がありそうな所だったからです。
としか言えない。
具体的には業務内容とか賃金とか。
だから志望動機は、あるにはあるけど面接官が聞いて気分が良いものではない。
つまりお話しできる様な志望動機なんてない。

でもって一番の謎は、(多分)面接官自身もそんな事は理解しているという事。
(もしかしたら面接官になった途端忘れるのかもしれないけれど。)
面接官も応募者も意味がないと分かっていながら、受け答えするってのは何がしたいんだろうか。

応募者は本心でない、捻りに捻った志望動機を話し、面接官は捻られた志望動機である事を理解した上でそれを聞き、仕事をした気になっているのだ。

面接官はたとえ意味がなくても仕事だからしている。なのに応募者にはそれを許さない。

この工程で意味があるとしたら、面接官が仕事をした気になれるという所だろう。

無駄に長い会議と同じだ。

そもそも、絶対に働きたくない会社や分野なら応募なんてしない。
応募してるんだから、働くし、頑張った結果自分の携わる会社の業績が上がる事に対して嫌な気分になる人は殆どいないと思う。

それに、正当に評価されて(これもまた難しいけど)、やり甲斐を感じられて、心身の健康が維持出来る様な会社なら自然とアイデンティティの一つになる気がしている。

人を駒の様に都合よく扱おうという魂胆があるから、志望動機とか聞きたくなるんじゃないでしょうか?戦国時代ですか?
私のどこが好き?ねぇ?って聞かれている様に感じますよ。

と色々言ってはいるけど、何となく面接ってこうだからと言う慣習でやっている事も多いのだろう。
意味のない慣習に時間とお金を使っているのだ。

あ、でも面接が3回も4回もある会社ってあるよね。
人間はかけたコストが高い程、手に入れたものを手放せなくなるんですな。
コンコルドの誤りとかサンクコストに近い心理傾向だと思う。
これは悪質な宗教などに加入する際の儀式とか試練みたいな形で取り入れられたりしてるそう。
儀式や試練が辛いほど抜け辛くなるって訳だ。
加入した後は時間が経てば経つ程辞められなくなるし、認知的不協和っていう自分の中の矛盾に整合性をとろうとする動きが起きたりしてハマっていくと言う流れだ。

いやいや私はそんな事になりません。
って思うかもしれないけれど
1000円だけガチャしようと決めたのに追加で課金したくなったり、株の損切りが出来ずにダラダラ行っちゃったり
でもって、まぁ給料日だしもう1000円くらい良いか、飲み一回パスしたら何なら+だしな!
とか何とか理由付けをする。

悪質宗教でなくとも、日常生活で起きてる事なんですね。

多分想像しても何となくそんな気がすると思うが、面接が1回の会社より4回ある会社に受かった方が、嬉しいだろう。
まさに奴隷を集めている。

こういう心理効果は人間っていう動物である以上仕方ない事であり、良い悪いではない。
知らず知らずにそうなる事もあると思う。
ただ、それを利用して人を騙したり、陥れたり、お金儲けに走りすぎたり、と悪用する輩は良くないと個人的には感じている。

ちなみに複数回面接っていうのはやり方によっては有用。
だが、志望動機なんか聞いてる様じゃ意味はないだろうと思う。

だから大抵の面接回数が多い会社っていうのは時間と金を無駄にしたいか、奴隷を集めたいかだろう。








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