NZの紙の大聖堂
3年前、ニュージーランドに生徒を引率する機会がありました。
クライストチャーチに訪れた際、紙の大聖堂(Cardboard Cathedral)に連れて行ったいただきました。
その名の通り、紙でできた教会です。
2011年2月22日、ニュージーランドでカンタベリー地震が発生し、185名が亡くなったそうです。
ここに建っていた大聖堂も、その地震で崩壊しました。
その後、日本人の建築家、坂茂さんが紙の大聖堂を設計したそうです。
中に入ると、紙でできているとは思えないほどしっかりとした教会でした。
ポリカーボネートの屋根からは柔らかい光が注いでいて、とても心地良かったのを覚えています。
大聖堂の近くには、たくさんの白い椅子が並んでいる場所がありました。
これはEmpty White Chairs(追悼の椅子)と呼ばれ、カンタベリー地震で亡くなった方々の数(185脚)だけ置いてあります。
大小様々な種類の椅子があるので、子供から大人まで亡くなったのだな、と実感しました。
日本人も、クライストチャーチの語学学校に通っていた方を含む、28人が亡くなっています。
震災当時のままの、大きく崩壊した大聖堂もありました。
双葉郡では、毎年3.11が近づくに連れ、取材される方々が増えてきます。
今週は楢葉町内で2度もテレビクルーを見かけました。
東日本大震災があまりにも大きすぎたせいか、記憶には薄かったカンタベリー地震。
2月22日には、亡くなった方々の冥福を祈りたいと思います。
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