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商業主義から価値主義へ

皆さんお金儲けしたいですよね?そりゃボクもお金があれば嬉しいし、無ければひもじい思いをするでしょう。同じように多くの人がそう思っています。同じように副業とか投資とか、必ずお金儲けの文脈で語られます。

ただ、それが世界の潮流なのか。時代を動かす多くのインフルエンサーの考え方なのか。それは違うと思ってます。30年前のインフルエンサーは商業主義で生きてきたことに対してはイエス。現在のインフルエンサーは商業主義で生きていることに対してはノーとボクは答えます。

モノ余り時代。飢えることのなくなった時代です。生きることに貪欲にならずとも生きることができる時代です。それは産業革命以降、製造業が自動化され、衣食住に関するコストが劇的に下がったことが背景にあります。それにより人々の価値観が変容していったのです。誰もが『一般的な暮らし』以上の幸せを求める時代となったのです。(フードロス問題とか変だもんね。)

一般的な暮らし以上の幸せ=現代の幸せとは?

この問いはすでに分かっています。そもそも人間とは相対的に幸せを判断します。昨日より幸せ、他の人より幸せ、中の上を求めるのです。『モノ』の多くがコモディティ化してしまった今、『モノ』では相対的な上位に位置することができません。では何で人より優位に立てるのか?

それは『体験』です。他人にはできない経験ができていること、好きなことで生きている状態です。願えばなんでも叶うこの時代においても、実現が困難なエクスタシーやカタルシスを求めるのです。

それが現代の幸せです。

仕事の定義とは?

となるとおかしな現象が起きています。人はなぜ『辛い思いをして働いているのか?』です。労働者の多くは仕事を辛いこと、やりたくないこと、として捉えています。しかしながらこれまでの考察によると、現代の幸せとは反対の性質を持ちそうです。お金では買えない体験のために、辛い思いをしてお金儲けをしている。(矛盾してますね。)

そこに大きな疑問を持ち始めたのがZ世代です。生まれた瞬間からインターネットがあり、SNSがあり、モノのコモディティ化が進んだ世界を生きてきた彼らにとって、大人たちが生きる社会は矛盾だらけに写るのです。

モノに関しては何不自由なく生きてきた彼らは『辛い仕事』に就くなんてことは選択肢にありません。彼らは好きなことで生きていくことにしか興味がありません。根本的な価値観が異なるので大人とは相入れないでしょう。

Z世代だけでなく、それ以上の年代の方でも感度が高い人たちはその違和感に当初から気づいていたでしょう。ただ、Z世代の台頭によりその価値観がボリュームゾーンとなる日が近いのです。そうなれば時代が変わったと言えるでしょう(日本はまだまだ先ですね。。。)

仕事とは『好きなことをすること』です。

価値主義と化す世の中

なんのために事業を行うのか。お金儲けの文脈ではありません。多くの人が『お金では買えない体験』に気付きました。誰も見たことのない世界を見たいのです。誰も感じたことのない体験をしたいのです。そして自分の欲求を満たしつつ、社会に貢献していく。それこそが現代の価値主義という考え方なのでしょう。

お金儲けとはなんなのか?それは人にはできない体験をするための過程に過ぎないのです。お金を経由しなくても見れる景色もあれば、お金を経由してこそ見れる景色もある。ただそれだけなのだろう。

成功者には『あいつは金の亡者だ』という意見が後を立ちません。これはお金を目的にした商業主義から抜け出せない人の戯言です。時代に取り残された残骸です。そうならないためにも時代にしっかりついていきたいですね。

リョウ

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