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思い出せ ケンリ 


権利は与えられるものではなく、作り出すもの


「カクカクシカジカで・・・とにかく怖いんです」


そう言える人がいること、それを言える場があること。
それが 「怖い、と言ってOK」な権利です。

うす暗い部屋でシワの深い人たちしか権利を作れないことはなく、誰でも権利は持てるし作り出せるはずです。


欧州では以前から広がっていた修理する権利(Right to repair)
大量消費国のアメリカですら、今年 ニューヨーク州など法制化されました。スマホも冷蔵庫も、新作を買うか買わないかの2択からの脱却できるための権利です。

それも、消費社会システムに合わせて大量消費するしか選択肢がないのではなく、好きな商品や機材を修理して自由に長く愛でる選択肢を当然持つべきはずだよね。ということなのです。


先日、友人と話していて「テーマパークが窮屈に感じるよね」という話で盛り上がりました。テーマパークの中では、アトラクションを選ぶ狭い権利しか与えられていないからです。でもテーマパークを作ることに関われたり出来たら、その方がもっとクリエイティブなのでして。

子どもがずーっと真っ暗になるまで砂場遊びに夢中になるのは、そこが「どんなものもイメージ通りに変化させられる権利」が溢れている場所だからです。

気候危機時代、「環境権」を子どもから高齢者までどう育むか


空気・水・空・憩い・・・

当たり前にこれらを享受できる権利のことを「環境権」と言います。


別に高層ビルに住む権利でもないし、世界中をプライベートジェット機で飛び回れる権利、でもなく。誰も享受すべき人権の一つで、良好な環境のもとで生活を維持する権利です。

その内容は、
1.良い環境を享受し、かつこれを支配する権利(自由権的な権利)
2.健康で快適な環境の保全を求める権利(社会権的な権利)
の2つを含むと考えられています。

2022年 7月28日に,国連総会において,清浄で健全かつ持続可能な環境を享受する権利を人権として認める旨の環境権決議。その背景には,一連の人権理事会決議が示すように,気候変動や生物多様性の危機が深刻化するにつれて,環境問題は人権問題であるという認識が深まったことがある。国際条約や各国の憲法・法律における環境権規定の導入が進み,国連人権理事会特別報告者の2019年末の報告によれば,国連加盟国193カ国のうち,80%以上の国(156 カ国)が環境権を認めるに至っている ※環境権の国際的展開 大久保規子より



未来の権利は、ぼくらの手の中


「この中からさっさと選べ」

もし ぼくらが、そう言われているように感じているなら消費者として飼い慣らされているからでしょう。消費者であるところに留まっていると、できることの選択肢はすごく狭いままです。

何かを始めてOK 
何かを変えてOK 
何かを広げてOK 
何かを止めてOK
 

「OK=権利」をもっと クリエイティブに生み出せたり、いろんな人にプレゼントしたり。
選択肢なんて気にならないくらい、もっといろんなことができる力があることを思い出すことって大事です。

時には消費者であることを忘れて
ほんとにこんなことを実現したかったなー、

ということを突き詰めると、自分たちが持っているけれどまだ認識出来ていない「ちょっと未来の権利」がたくさんあるはず。
 
もし忘れてしまっているなら尚更。

思い出せ ケンリ。


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